20代~30代のキャリアを考えるブログ

若手のキャリア、転職についてインタビュー、意見を発信しています。

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社会の変化に翻弄されないキャリアを考えるための4冊

 

年末年始の休みをきっかけに、自分のキャリアをじっくり考え始めた方も多いだろう。キャリアチェンジを考え始めた方も、今の会社で頑張る決意を新たにした方も、最も避けるべきは、視点が近視眼的になることだ。

おそらくほとんどの方が、自分のこれまでの経験から積み上げて、キャリアプランについて考えたはずだ。しかし、会社やポジションは、あくまで社会の中に存在しているものであり、社会環境が変化すればそれが台無しになってしまうこともある。

バブル後の金融危機と、それに伴う大手銀行、証券会社の倒産。それに伴ってキャリアプランが崩れた多くのエリートサラリーマンの例を挙げるまでもないだろう。

だから、私たちは社会の未来を常に予測しながら、それに耐えるキャリアプランを描かなければならない。

社会に対する眼差しを育む、もっとも手っ取り早い方法は読書である。そこで、特に若手ビジネスパーソンに手にとってほしい本を紹介したい。30代のハイキャリアの方で、万一もし読んだことがない本があれば、一読して損はない。

また、特に最終面接において面接官から、「最近読んで影響を受けた本」を聞かれることが、ままある。この質問に対して反射的に答えられないようであれば、ここで挙げた本を読んで、面接の対策をするのも良いだろう。

キャリアを考えるとき、この世界の「不確実性」を織り込んでいるか


ブラック・スワン 不確実性とリスクの本質
特に金融業界で働く方は、「ブラック・スワン」の意味は押さえておいてほしい。「誰も予想していなかった、ほぼありえない事象」である。「白鳥は白い」という常識が、遺伝子の突然変異で出現した黒い白鳥が発見された瞬間に、ひっくり返ってしまった逸話から来ている。

そう、リーマン・ショックやアラブの春、地震、津波、原発事故と、私たちのまわりはブラック・スワンであふれているではないか。昨日までは「ありえない」と言っていたのに、一度起きると、まるであらかじめわかっていたかのように、それらしく説明され、偶然ではないように思えてくるのだ。

世の中が非連続的に激変し続けることを踏まえて、社会をどう考え、自分はどう行動をすればよいのか教えてくれる一冊だ。自分が生きているのが、ブラック・スワンが現れる不確実な世界だということを理解した上で、自分の人生やキャリアをデザインしていきたいものである。


ちなみに、金融志望者なら、同じ著者の著作である「まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか」も合わせて押さえておきたい。

著者は、かつてウォール街でトレーダーとして活躍した、金融業界の超有名人である。著者がアドバイスするファンドは、世界金融危機下に莫大な利益を得たというエピソードもある。



また、「ブラック・スワン」の不確実な世界の中で生き抜く方法の答えが、最新作である「反脆弱性[上]――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方」で示されている。少し難解かもしれないが、本書を読んで興味を持った方はぜひ続けて読んでみてほしい。

「定年までなんとか逃げ切ろう」という考え方はもう通用しない

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)
「今の仕事はつまらないし、スキルもつかないが、早期退職までなんとかしがみつこう」と考えている方が万一いたら、かなり危険だ。すぐこの本を熟読してほしい。

遠くない将来に到来する「人生100年時代」、つまり平均寿命が100歳を超える時代に、人生にどんな変化が起き、どんな人生戦略を取るべきか、を書いた本である。

「人生100年時代」においては、大学卒業から60歳までの期間と、60歳から100歳までの期間が、ほぼ同じ長さになる。そして、60歳という従来であれば定年の年齢を、多くの人が非常に健康な状況で迎えることになる。つまり、60歳イコール定年、60歳で引退して余生を送る、という常識は古い。

あなたは、60歳以降の長い人生を充実して楽しんで送るために、40年間働かなくてもいいだけの財産を形成できるだろうか。これはほとんどの人にとっては難しいだろう。
では、60歳以降も長く働き続けるための、知識やスキル、健康状態を保てそうだろうか。

これらの問いに自信を持ってYESと答えられるビジネスパーソンはあまりいないかもしれない。しかし、今気付いたことが幸運だと考えよう。人生100年時代の長い人生を楽しむため、詳しくは本を読んでいただきたいが、有形無形の資産(スキル、健康、人間関係など)を形成する人生設計が必要だ。

キャリアの側面だけ言及すると、まず「60歳イコール定年」でいいと思っていたら、これまでの常識は捨ててほしい。その常識を前提として、今いる会社に定年まで留まろうという選択をしている場合は、60歳以降も働き続けるための資産を今いる会社で形成できそうか、ゼロベースで考えてほしい。

また、もし転職するのであれば、あらゆる有形無形の資産を積み重ねていくようなキャリアプランが実現できるような転職にしなくてはいけない。

 

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企業と個人の関係性の変化のトレンドの前に、あなたの会社は「信頼」に足るだろうか

ALLIANCE アライアンス―――人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用
この本が示している「会社と働く人の結びつきの変化」は、すでにシリコンバレーでは当たり前になりつつある。日本でも、数年ほど遅行しながらも同様の社会が到来すると思われるので、数年以内にキャリアチェンジを考えている方はぜひおさえておいてほしい。

ちなみに本書の著者は、LinkedInの共同創業者として知られ、シリコンバレーでもっとも成功したエンジェル起業家として知られるリード・ギャレット・ホフマンなどの、そうそうたるメンバーである。

もともと、個人と企業の関係性は、ひとつの会社に人が従属して、一生を過ごしていくという考え方が主流だった。しかしこれは、製造業に最適化された前時代の考え方である。

これからソフトウェアの重要性が増していく世の中において、組織と個人は、取引や契約でなく、信頼やパートナーシップで結びついていくと説いている。これが標題の「アライアンス」という考え方である。

ちょうど転職を検討している方は、今志望している会社とは「アライアンス」の関係性を結ぶことができそうだろうか。また、もっと言うと、企業に雇われなくても、自分自身でキャリアを築いていくこともできる。

そうした時代に、自分は個人としての生き方をどうデザインしていくか、考えてみてほしい。


成功者に共通するスタンスを若いうちに身につけよう

経営者になるためのノート ([テキスト])
ご存知、ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長である柳井正氏の著作である。
もともとは、ユニクロの幹部社員教育のために作られた門外不出の本と言われている。それを、社員教育にとらわれず、社会のためにオープンにすることを決断して書かれた本である。

題名の通り、これはノートである。ノートのように、感じたことや大事だと思ったことを書き込むことができる。ファーストリテイリングでは、従業員全員が経営者目線を求められている。本書は、ユニクロの全店長に配布されているそうだ。

しかし、ファーストリテイリングに限らず、ビジネスマンなら誰しも「経営者目線」なくては成功できない。成功者で、目先の仕事をこなしているだけの人などいない。成功者に共通しているのは、高い視座、経営者目線を持っているということだ。

今いる会社で今年も頑張ろうという方も、新しい舞台で心機一転頑張りたいという方も、若いうちから本書で説かれているスタンスを自分のものにできるととても良いと思う。

編集後記

皆さんがこれらの本を読んで、キャリアに関する思索を深めてくださったら、望外の喜びである。

なお、本を読んでインプットした内容や、それをきっかけに考えたキャリアプランは、実現しなければ意味がない。そのための第一歩としてお勧めなのは、ヘッドハンターや優秀な転職エージェントと会い、自分の考え方をぶつけてみることである。

ビズリーチには、日本を代表するヘッドハンターが多数登録しており、あなたのレジュメを見てスカウトをしてくれる。登録すれば、予想以上の数のスカウトを獲得することができるはずだ。それをご縁にヘッドハンターに出会い、人生の棚卸しをしてみるのも良いだろう。

また、JACリクルートメントは、大手人材会社の中でも、エージェントの能力の高さに強みを持つ人材紹介会社だ。特に、クロスボーダー案件に強みを持っているので、グローバルなキャリアを歩みたいと考えている方には、相談相手としてうってつけだろう。

まずはビズリーチに登録しながら、場合によってはJACリクルートメントなどのエージェントを並行して利用するのが良い。
今日は以上だ。

 

楽天内定者が語る転職準備のポイントや給与、選考プロセス、評判を公開

コンサルや金融機関から、事業会社への転職希望者に人気の高い、楽天株式会社。
今回は、IT系ベンチャー企業から、楽天への転職に応募し、内定を獲得した方にインタビューを行なった。なお、今回インタビューにお答えいただいた方は、最終的には別のIT系メガベンチャーに転職を決めている。

楽天が中途転職者に人気の高い理由や、実際の選考プロセス、そして内定辞退した理由をなまなましく語っていただいている。
特に、楽天の選考プロセスが開始する前に、必ず準備した方が良いポイントもお伝えしている。楽天を転職先として検討している人は、絶対に熟読してほしい。

なお、楽天のようなメガIT企業の受験を検討している方にまずご登録いただきたいのは、ビズリーチだ。楽天や他のメガIT系企業は軒並みビズリーチを活用していると言って良い。

また、面談の合格の仕方を知りたければ、若手はリクルートエージェント、ハイキャリアな方はJACリクルートメントのキャリアアドバイザーに相談すると良い。

両社とも、楽天への決定を多く輩出している。まずはビズリーチ に登録した上で活用していただきたい。


応募した職種・業務内容

-ご経歴を教えてください。
都内の大学の経済学部を卒業後、IT系ベンチャー企業の営業職を数年経験し、社内異動で企画職に転向しました。現在は20代後半です。

-楽天の内定を受けたのはどのタイミングでしょうか?
企画職に転向してから、1年ほど経ったタイミングです。

-楽天で選考を受けた部署、職種を教えてください。
職種は、事業・サービス企画です。
選考を受けた部署は、ECカンパニー企画部と、新サービス開発カンパニーです。

-どんな業務を行う求人だったのでしょうか?
エージェントの方や面接担当の方に伺った内容をお話します。

まず、ECカンパニー企画部についてです。
楽天といえば、楽天市場を中心としたECで成長してきたイメージだと思います。2015年に楽天が全社的にECカンパニー制に移行したタイミングで、楽天市場からECカンパニーに進化したと伺いました。

ECカンパニー部には、楽天市場、楽天ブックス、楽天スーパーロジなどの事業があります。
私が応募したとき、応募要件には「次世代のECの基盤を築く」と書いてあったと思います。エージェントさんには、ネットショッピング全般における顧客(ユーザー)接点や、出店企業接点の改善が主業務と伺いました。

次に、新サービス開発カンパニーですが、この部署については、楽天の公式サイトに情報があまり載っておらず、エージェントさんにも詳しく伺えませんでした。ネットで調べたところ「楽天の未来の主力事業を作る部署」と書いてありました。

実際の選考の場で質問したところ、RAXY(ラクシー、楽天のコスメ定期購入サービス)などの立ち上げをしたのがこの部署だそうで、新規事業立ち上げや、ローンチした新規事業の部署で協働したりするようでした。

ちなみに、別の人材会社からも楽天を紹介してもらったのですが、オープン採用でした。入社後に携わる事業や業務を確認してから内定承諾したい、という自分の希望には合わず、その人材会社からは受けませんでした。

人材会社によって、保有している案件が異なると思うので、複数の人材会社に登録することをおすすめします。

-転職活動の流れを教えてください。
転職活動を始めようと思い、人材会社にまず4社ほど登録しました。この時点では、具体的な志望企業はありませんでした。

-どの人材会社に登録しましたか。
リクルートエージェントレクミーキャリアビズリーチ、ムービンです。
特に、ビズリーチは多くの案件が掲載されているだけでなく、多くの企業やヘッドハンターからスカウトが来るので登録して良かったなと思いました。

そのうち、初回面談をしたのは、リクルートエージェントレクミーキャリアです。
初回面談時に、転職先に求める条件をお話して、候補企業を提示してもらいました。

候補企業について、より詳しい話を聞かせてくれ、企業の採用担当者とのリレーションが強そうに感じたので、レクミーキャリア経由で選考を進めました。

-転職先に求めるのはどのような条件でしたか?
・toCのビジネスの企画の経験を積める
・携わるサービスの提供価値に心から共感できる
・年収が現職から50万円以上下がらない
です。

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楽天の年収の相場

-楽天の企画職の年収相場はどうでしょうか。
私の経歴で採用される可能性がある会社の中で、1番年収が高いのは楽天とリクルートだとエージェントさんから言われたので、相対的に他社より高いと思います。

このあたりの相場観は、ビズリーチに登録して各社の案件を眺めるとイメージが湧くと思います。

私が受けたポジションは、年収700万円代でした。現在の年収や、他社の内定も複数いただいていた状況を踏まえて、少し高めに提示していただいた雰囲気もありました。
ストックオプションの話も出て、驚きました。詳細の付与条件は聞いておりません。

 

選考前に聞いていた、楽天の口コミ・評判

-選考を受ける前に、楽天の口コミや評判は知っていましたか。
楽天の企画職で5年ほど前に働いていた方を通じて、現在楽天で働いている方々から、事前に評判を聞いていました。

社風は、大手企業から転職してきている人が多く、いい意味で真面目な、まっとうな方が多いそうです。
また、よく知られているように、非常にグローバルな会社なので、外国出身の方と働く機会も多いと聞きました。

「三木谷社長の存在感が想像以上に大きい」とも聞きました。当然ではありますが、三木谷社長が大好き、著作も愛読している、という社員は、とてもやりがいを持って楽しく働いているそうです。

逆に、三木谷社長のキャラクターがあまり得意ではない方は、社内イベントや朝会など随所に社長のカラーが濃く出ているので、割り切るのは辛いと伺いました。

 

楽天の労働環境

-労働環境はどうでしょうか?
一般的な企業よりは忙しそうですが、待遇や仕事の面白さに対する大変さでいうと、そこまできつくないそうです。外資系企業に比べるとかなり楽なので、外資コンサルや外銀から転職してくる人も、特に企画系には多いようでした。

産休や育休をきちんと取れて、時短でも働けるので、そういった環境を求めて中途入社する優秀な女性も多いそうです。産休・育休を取得した女性社員の復職率は98%で、社内に託児所もあるそうなので、仕組みを作るだけでなく、ちゃんと運用されているのだなあと感心しました。

逆に、「もっと激しく働きたい、周りの同僚の働き方がぬるいのが不満」と言っている社員の方もいました。

また、社食が完備で、1日3食無料で食べられると聞きました。平日の食費がまるまる浮いて、すごくおいしいなと思いました!ただ、1日3食すべて社食で食べようとすると、必然的にオフィス滞在時間が伸びて、社畜になってしまうかなとも思いました(笑)。

 

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楽天の選考で求められた語学レベル

-楽天といえば「公用語 英語」ですが、どのくらいの英語力が求められましたか?
TOEICスコアは、未受験の場合、選考が進んだら、TOEIC IPテストを受験する必要があると言われました。800点以上が目安だと書いてあったと思います。

私のスコアは800点代後半未満なのですが、ちゃんと勉強して受け直す時間がありませんでした。また準備なしでIPテストを受けるとさらに点数が下がる懸念があったので、800点代後半のスコア証明書を出しました。

実際の英語力を計る面接はありませんでした。しかし、入社後に同じチームに日本語を話さない方がいる可能性を考えると、ぜんぜん英語でコミュニケーションを取る自信がない場合は自分が大変ではないでしょうか。

楽天の選考プロセス

-選考はどういう流れでしたか?
面接は、一次面接、最終面接の二回です。
その他、筆記試験と、提出物がありました。

-筆記試験について教えてください。
SPIです。
「選考過程において全ての方にSPIのご受検をお願いしております」と書いてあったので、営業職など、全ポジションの受験者が必須だと思います。

-提出物について教えてください。
面接前に、健康状態に関するアンケートと、TOEICスコアを、エージェントさん経由で出しました。
健康状態に関するアンケートは、既往歴などを答えるものです。選考結果には関係しないと記載されていました。

また、選考途中で、本の感想文の提出を求められました。

-どんな本ですか?
三木谷社長の著作です。企業文化や基本理念への理解度、共感度の確認が目的と言われました。

2冊読んで、オンラインで感想文を提出する必要がありました。正直、他社も並行して転職活動する中で、かなり心理的負担が大きかったです・・・。

受験者向けに、楽天ブックスの無料クーポンを発行してくれたのが、愛社精神が徹底していてちょっと面白いなあと思いました(笑)。

-面接について具体的に教えてください。
一次面接はチームメンバー、最終面接はマネージャーとお話ししました。

一次面接、最終面接ともに、先方から質問を受けたのは、自己紹介、職務経歴、楽天を志望した動機でした。

大学卒業からだいぶ年数は経っていますが、自己紹介では、大学での専攻内容に少し触れました。大学の専攻と関係ない業界の、中途転職の面談でも、大学の時の話を少しはできるように準備したほうがいいと感じました。

職務経歴は、一社目と二社目、双方について詳しく話しました。

そのあとは私から質問して答えていただく形式でした。
一次面接も最終面接も、面接官がざっくばらんとした雰囲気だったので、いろいろとお伺いできました。楽天に入社する前のキャリアや、どういう仕事をしたくて楽天に入社されたのか、私がアサインされる予定のチームが属する部門全体の状況、具体的な業務イメージなどです。

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楽天の選考結果が出るスピード

-選考の結果はすぐきましたか?
かなり早いと思います。即日か翌日だったと思います。私が他社の内定も獲得していたことを考慮してくださったのかもしれません。

結果を急ぐ必要があれば、エージェントさんを通じて、早く選考結果を出してくれるようにお願いするといいと思います。


楽天の選考を受けて感じた、イメージとのギャップ

-内定辞退した理由はなんですか?
社風へのフィット感と、楽天で携わる予定だった事業への共感度です。

面接官はおふたりともとても優秀で、おそらく人間性もいい方々だろうと感じました。心理的安全性が担保された労働環境だろうと思ったので、その点はかなり魅力的でした。

また、給与水準が高く、オフィスの環境や福利厚生が恵まれているわりに、外資のように激務ではないというバランスがいい点も、魅力的でした。

しかし、内定承諾に、少し違和感があったのです。

前述のように、三木谷社長カラーが強すぎる雰囲気が、選考前から若干気になっていました。私の現職はベンチャーなのですが、経営者の理念や哲学を社員に浸透させたり、朝会で訓話をしたりするタイプの社風ではありません。

それに対して、選考前から社長の本を2冊読んで感想文を提出してね、という課題に、楽天の熱い社風を感じて、自分がついていかれるか、不安に感じました。

そんな中、面接で業務イメージを伺った際に、かなり三木谷社長の意向や関心領域に業務が左右される雰囲気を感じたので、「三木谷社長についていきます!」というノリで働けるか自信がなくなりました。

また、一次面接で面接官から「ぜひ一緒に働きたいが、あなたがやりたいことと、今回のポジションは、もしかすると少し違うかもしれない」と言われたことと、内定後にエージェントさん経由でいただいたコメントに「楽天の中で、理想とのギャップを感じる可能性がある」と書いてあったことが引っかかりました。

これら二点は致命的な問題ではありませんが、「なんとなく自分は楽天に合わないかもしれない」という直感がして、内定を辞退させていただきました。

辞退した後、「会社も、ポジションも、素晴らしかったなあ」と後悔もありましたが、違和感を残して転職を決めるのは良くなかっただろうと納得しています。

面接官の方も、私が社風や業務内容にフィットしないのでは、と感じて、コメントをくださったのだろうと思います。入社後のことも考慮して、あえて言ってくださったことにとても感謝しています。

 

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楽天志望者に他にお勧めする企業

-楽天を志望する際に、併願した会社はありましたか。
エージェントさんに他に勧められた会社が、リクルートのグループ各社、DeNA、ソフトバンク、Yahoo、日系の大手メーカー(SONYなど)、規模が大きいベンチャー(アイスタイルなど)です。

ビズリーチで情報を見て、それ以上に魅力のある案件は少ないとイメージを持てていたこともあり、それ以上に受験者数を増やそうとは思いませんでしたね。そういう意味でも、まずはビズリーチに登録したことは良かったと思います。

年収相場や、ビジネスのスピード感でいうと、リクルートが似ていると思い、合わせてグループ会社を何社か受けました。

企画職として経験を積みたいのであれば、リクルートの中でも、機能会社(リクルートコミュニケーションズ、リクルートテクノロジーなど)やリクルートホールディングスより、自社のサービスを持っている会社(リクルートキャリア、リクルート住まいカンパニーなど)がいいと感じました。

各社のオフィスを訪れ、面接官と話しただけでも、グループ会社によってかなり社風や人の違いがあったのでびっくりしました。実際にいろいろ受験してみることをお勧めします。


楽天に転職する時のポイント

-楽天への中途転職を志望する方へのアドバイスはありますか?

TOEICのスコアです。
前述の通り、TOEICスコアの目安は800点以上と書いてありました。選考が始まってから、TOEIC対策や受験をしていると間に合わなくなります。楽天への転職を検討している人は、早めにTOEICスコアを最低でも800点以上まで上げておく必要があります。

私はTOEICスコア900点未満でも内定をいただけたので、900点代がマストではないのだと思います。ただ、職務経歴など他の要素に不安があれば、できるだけ高得点を獲得しておくといいのではないでしょうか。

筆記試験はSPIなので、通常のSPI対策をしたらいいと思います。

面接も、楽天特有の内容や、フェルミ推定など、特別に事前準備が必要な内容はありませんでした。


楽天の面接対策

-面接はどのような準備をしていきましたか?
一応、コンサル出身の方が多い部署のようだったので、フェルミ推定の練習をしていきましたが、問われませんでした。

その他は、過去の職務経験の丁寧な棚卸しと整理に時間をかけました。
特に若手の方で、私のように、専門性がない、自分の職務経験を活かすことができそうなポジションではないと悩まれる方には参考にしていただきたいです。

私はECも新規事業立ち上げも経験がありません。今回応募したポジションの業務内容とばっちり合致する職務経験はなにもありませんでした。また、営業職から企画職に転向してから日が浅く、「企画の専門家です」と言い切ることもできませんでした。

そこで、自分がこれまで携わって来た業務を細かく棚卸しして、今回応募したポジションとの共通項や、活かすことができそうな経験を整理して面接に臨みました。

結果、まったく同じ業務の経験がないことは面接官も理解した上で、「サービスの方向性決決定から立ち上げまでプロセス経験があるのが良い」「データ分析能力、調整能力、対人能力が十分ある」などと評価していただけました。

また、「目標達成に向けた積極性が高い」というコメントもいただいたので、仕事に対する姿勢も合わせてバランスよくアピールすると、加点ポイントになると感じます。


-楽天を志望する人にアドバイスはありますか。

応募する前に、TOEICのスコアUPと、三木谷社長の著作の予習をお勧めします
英語力が十分あり、三木谷社長が好きだ、という方には、とてもいい環境だと思います!

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編集後記

いかがだっただろうか。楽天の選考内容や社風のリアルな情報を得られたと思う。

今回取材した方も言っていたように、同じ会社を受ける場合でも、人材会社によって扱っているポジションが異なることはよくある。転職活動のスタートダッシュで複数の人材会社に登録して初回面談まで進み、志望企業でどのようなポジションが募集中か、見比べてみるのは妙案だ。

まずファーストチョイスとしては、王道のビズリーチに登録し、転職エージェントと一度面談してみるのがよいだろう。
企画職の転職希望者が多く使っており、また、転職エージェントからもスカウトが多くくるので、思わぬポジションと出会えるチャンスがあるかもしれない。

あわせて登録する人材会社としては、楽天に興味があるが、他の企業も丁寧に紹介してほしい、転職活動のアドバイスをしっかり受けたいという方は、今回取材した方が利用したレクミーキャリアはどうだろう。高年収の案件が多いキャリアカーバーも必見だ。

また、JACリクルートメントは、企画職の中でもグローバルでの活躍を視野に入れる方にお勧めできる。
現在コンサルティングファームで働いている方は、コンサルの転職支援に強いアクシスコンサルティングを使ってほしい。

いずれにせよビズリーチにまず登録してから、さまざまなアクションを起こそう。転職活動は、戦略的に進めた者勝ちである。明るい未来がくることを信じている。
今日は以上だ。

日系金融で働く若手は、時間切れになる前に転職せよ 大手金融機関から投資銀行への転職者インタビュー(後編)

都内の大学から大手金融機関に入行し、2年目で投資銀行の投資銀行部門(IBD)へ転職した方へのインタビューの続編だ。
後編では、投資銀行部門(IBD)の実際の選考内容や、転職を検討している銀行・日系大手金融で働く若手へのアドバイスについて伺った。


特に、将来的に転職を検討している銀行員をはじめ大手金融機関の若手の方には、ぜひ一読いただきたい。

銀行員の転職のためのファーストチョイスは間違いなくビズリーチだ。経歴や実績にもよるだろうが、多くのスカウトメッセージが送られてきて、キャリアチェンジのイメージが湧くはずだ。

そのイメージを具体化したければ、転職エージェントに相談してみよう。ハイキャリアの方であればJACリクルートメント、自分のキャリアに自信が無い方であればリクルートエージェントに相談してほしい。

ただし、コンサルへの転職を考える方はアクシスコンサルティング、ベンチャーへの転職を考える方はGEEKLYがおすすめだ。

エンジニアであればForkwell Scoutに相談しよう。金融業界のエンジニアは、基礎技術がしっかりしているので、マーケットで高く評価される場合が多い。

まずはビズリーチに必ず登録した上で、好みの転職エージェントを併用すると良い。

新卒1年目で、投資銀行部門(IBD)への転職を決意

-いつから具体的な転職のアクションを始めましたか?
色々調べるうちに、1年目の冬には、専門職でスキルが身に付きそうな投資銀行部門(IBD)に転職したいと思い始めました。
しかし、新卒1年目に辞めると危険だ、という話を小耳に挟んで、私は年目になるまで転職活動を我慢していました。しかも、転職サイトを見ていても、IBDの求人案件がまったく出てこない。

しばらく待ってみようと思い、応募できるタイミングに向けて、転職に向けた勉強や情報収集に熱中しました。

あとから複数の転職エージェントに聞いたのですが、ごく一部のプロフェッショナルファームを除いて、やはり1年未満での転職活動は、辛抱がないと見なされるようです。書類選考で落ちてしまうことが多いと聞いたので、正解だったと思います。

一方で、新卒1年目が終わってすぐに動き出したことは、大正解だったようです。転職エージェントから、「あと数年遅かったら、IBDへの転職は無理だったかもしれない。IBD以外でも、かなり転職活動が難航しただろう」と言われました。

日系金融機関で、なんの専門スキルもないまま第二新卒の時期が終わるまで過ごしてしまうと、残念ですが転職市場での価値が下がってしまうんですね。

 

IBDへの転職に向け、資格取得とエージェント登録

-応募前は、具体的にどんな準備をしたんでしょうか?
勉強については、資格取得と、英会話です。
資格取得は、FP(ファイナンシャルプランナー)や簿記などは無意味だと思いました。難しい内容ではないので、専門的な金融の業務においてたいした役にも立たないだろうし、合格の難易度が低く有資格者が多いので、他の受験者に対する優位性もほぼアピールできないからです。

その代わりに、証券アナリスト資格を受験しました。実際に投資銀行で勤務する際に活用できますし、一定の難易度がある試験なので、金融機関に勤務している人でも有資格者はそんなに多くない。そう思い、取得を決めました。勉強の甲斐あって、試験の準備期間は短かったですが、無事に合格することができました。

英会話は、ベルリッツに通学しました。転職活動において、英語力の高さは、どの資格よりも有効だと感じるからです。実際に、転職時の内定先にも、証券アナリスト資格と英語力はかなり評価されていたようです。

情報収集については、IBDに関してつぶやいているTwitterアカウントや、ブログを読みあさっていました。このブログも愛読していました(笑)

 

-1年目に辞めなかったこと、転職に役立つ資格の取捨選択、両方ともとてもセンスがいいですね!転職活動は、内定先のみですか?
2社受験しました。転職を始めた時には、何から活動すればいいかわからなかったので、ムービン、コトラ、エリートネットワークに登録し、エージェントに相談しに行きました。

そのうち1社の担当エージェントからは、「投資銀行への転職は、いくら上位大卒でも、社会人経験1年、投資銀行業務未経験では厳しいかもしれない」と言われました。しかし、応募したところスムーズに進んだので、他はほぼ受けていません。

応募したかったIBDがもう1社あったのですが、「社会人経験2年以上(監査法人、商社、コンサル)」と募集要項に書いてある会社は、さすがに応募できませんでした…。

筆者注:

この方は、情報収集の感度が良いし、取得している資格の内容も良い。証券アナリストは投資銀行で高く評価されるし、英会話はビジネスマンの必須スキルだと言って良いだろう。

ただし、転職活動を行うために、いたずらに資格取得に走る方がいるが、それは勧めない。例えば、米国CPAや中小企業診断士、ファイナンシャルプランナー(FP)などは、一般的には評価されにくい資格だ。

どのような情報を取得し、どのような資格を取るべきかは、転職エージェントからアドバイスをもらうと良い。ビズリーチにはそのような情報に詳しいエージェントが多い。

さらに情報が必要な方は、JACリクルートメントリクルートエージェントのキャリアコンサルタントに相談すると、より網羅的に情報を取得できるだろう。

 

IBD第二新卒の選考・面談の内容とは

-IBDの選考はどんな内容でしたか?
人事、現場の社員、役員レベルなど、かなり多くの面接をこなしました。
一次面談時点では、IBDのどの部門かはわからない、と言われたのですが、一次面接が終わった段階で「この部署で選考を進めてもいいか」と、具体的な配属先を教えてもらえました。

私はプロダクト部門のクオンツを第一希望にしていたのですが、プロダクト部門の別の部署を提示されました。しかし、カバレッジ・プロダクトと、大きく分けると自分が志望していた方ではあったので、まあいいか、わがままを言える立場ではないな、と。

投資銀行を志望した動機や、大学で勉強していた内容、大手金融機関で従事していた業務などの過去の経歴については詳しく聞かれました。


あと、最近行われたM&Aで気になるものはあったか、と聞かれ、具体的なディスカッションをしました。これはIBDの選考ではよく問われると聞いていたので、かなり準備をして挑むことができました。今考えると、大した意見は言えなかったですが、精一杯対策をしていくことは非常に重要だと思います。

バックグラウンドチェックもあったようです。何をされたのかよくわかりませんでしたが、なんとなく怖かったです(笑)。リファレンスチェックはありませんでした。

 

-面接の対策はどのようにしましたか?
「IBD業界大研究」という本を買ったり、IBDの知人に質問したり、ネットサーフィンしたり、IBDについてつぶやいているtwitterアカウントを読みあさったりと、必死で情報を集めました。

-自力で対策し、内定獲得はすごいですね…!退職交渉、引き留めはありましたか?
一応ありました。しかし、巷で聞くほどハードではありませんでした。多分、辞めたいオーラがもともと出ていたんだと思います(笑)。

 

筆者注:

この方は、能力が高いので、ある程度自力で情報を集めて転職を成功させることができた。ただ、これほどまでに、自分で情報を集めたり勉強したりする自信が無い方も多いのではないか。

基本的には、転職エージェントをフル活用することをオススメしている。ビズリーチに登録して転職エージェントに会えば、転職を成功させるための情報を仕入れることができる。また、より網羅的に情報を収集したければ、ハイキャリアに強いJACリクルートメントリクルートエージェントのキャリアコンサルタントに相談すると、より網羅的に情報を取得できるだろう。

 

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入社後に驚いた、IBDの労働環境の実態

-入社してみて、入社前のイメージとのギャップはありますか?
一番のギャップは、「思ったほど厳しい環境ではないな」ということでした。
まずは労働時間です。覚悟したほど忙しくありませんでした。日系の証券会社と比べても、忙しくないと思います。最近はIBDでも、労働時間の規制が厳しいんですね。

朝は7時に出社しますが、夜は21時にはだいたいみんな帰っています。あまりにも労働時間が短いので、拍子抜けしたというか、これで短期間でちゃんと成長できるのかな、と逆に不安になりますね。

次は、要求される仕事の水準。業務で成果を出さないとすぐにレイオフされるという先入観があったのですが、聞く限り、首になっている人はいなさそうです。リテールからIBDに異動になっている人はかなり苦労している様子ですが、それでもレイオフのプレッシャーはなさそうです。

 

-業務にはすぐ慣れましたか?
そうですね、一番苦労したのは、PowerPointとExcelでした…。前職の大手金融機関では、PowerPointを触ったこともありませんでした。Excelは触っていましたが、ショートカットはコピーとペーストしか知らないような、ひどい状態。IBDでは求められるスピード感がまったく違い、戸惑いました。

入社前、解説本を何冊か買って独学で学び、入社後は、アソシエイトからフィードバックを受けながら適応していきました。Excelショートカット早見表は、しばらくデスクに置いていましたよ。

日系金融機関の仕事は「暗記ゲーム」

-転職後の一番の学びはなんでしょう?
人のレベルが、前職の大手金融機関とまったく違うことです。まず、業務レベル。前職で私が所属していた部署は、東京大学、京大、一橋卒の行員ばかり。優秀な人が多い部署だったはずです。

それなのに、先輩が作ったマニュアルを暗記して、誰かが作ってくれたExcelをそのまま使うだけ。本質的なことは考えない。ブルームバーグもろくに使えないような同僚もいました。仕事が暗記ゲームになっていましたね。自分で扱っている金融商品の内容を、正しく理解している人なんて、いなかったのではないでしょうか?

一方で今の職場では、当たり前ですがみんなブルームバーグが使えますし(笑)、各人が本質的に業務内容を理解して、Excelを組んだりと業務にあたっています。

また、視座の高さもまったく違います。IBDの人は視座が高く、自分の会社や業務以外のことに対しても、常に情報のアンテナを立てているような印象です。一方、前職の大手金融機関の人は視野が狭く、自分の周りの世界しか見ていないように感じました。


例えば、IBDの人はほぼ全員LinkedInを利用していますが、前職の大手金融機関の同期は誰も登録していませんでした。彼らは、外の世界に、まったく興味がないのではないでしょうか。

大学卒業時のスキルセットは変わらないはずなのに、選んだ進路でこんなに違ってしまうのか、と衝撃でしたね。

銀行員の転職タイムリミットはすぐ目の前

-前職の大手金融機関時代の同期で、転職活動をしている人はいますか?
「このまま今の職場にずっといるのはまずいんじゃないか」と、よく相談を受けます。特に、銀行員の方で相談してくれる人に対しては、「今後、市場がシュリンクするし、銀行員は転職市場での人材価値が低いので、なるべく早く転職した方がいい」と真剣にアドバイスするようにはしています。

でも、アドバイスをしても、後日アクションを起こしている人はいませんね。特に、地方の支店に配属された同期は、危機感が薄く、一度転職を検討し始めても動き出さない傾向が強いです。


理由は、東京へのアクセスの悪さと、地方の居心地の良さだと思います。転職エージェントに会ったり、採用面談に行ったりするとき、いちいち東京に出なくてはいけないのは面倒ですよね。

また、転職している人が周りにいないので、情報を得にくく、危機感がない。たとえば、「宇都宮は家賃8万円で、広くて駅近に住めて最高」「地方だと、大手金融機関に勤めていると言うとエリート扱いで、東京にいるよりモテるから楽しい」などと、地方支店ならではの居心地の良さに甘んじている部分もあると思います。

もちろん、定年まで金融機関に勤めるならいいと思うのですが、いずれ転職を検討しているなら、そうやって20代を過ごして終わってしまうのはかなりまずいですよね。

都内に勤務する20代の銀行員はラッキー

-若手銀行員の中には、「いつ転職したらいいか」「自分の職歴は転職市場で通用するのか」など悩んで、なかなか転職活動を始められない人が多いです。メッセージをお願いします。
銀行や信託銀行をはじめ、日系の大手金融機関に入行した新卒の人がもし転職したいなら、2年目以降の、なるべく早い時期に転職することを心からお勧めします。

新卒1年目に辞めるのは、辛抱がないと見なされて、多くの会社では書類選考で落ちてしまいます。一方で、大手金融機関でなんの専門スキルもないまま第二新卒の時期がすぎると、残念ですが転職市場での価値が下がってしまいます。

振り出しが本店や、都内の支店だった人は、ラッキーだと思ってください。地方支店に配属されたら、情報もなかなか入ってこないですし、仕事の合間にわざわざ上京して転職エージェントとの面談や選考に行くのは大変です。

次に地方の支店に転勤になる前に、転職をクロージングさせるべきです。転勤になったら、転職はジ・エンドだと思っていいでしょう。私も、地方転勤の可能性がある金融機関に在籍していましたが、もしくは第二新卒のタイミングを逃してから転職活動を始めたら、かなり結果は厳しかったと思います。

IBDに転職し、正直給料が倍になりました。業務の難易度や忙しさはそこまで変わりません。僕という人間もほとんど変わっていません。少し意識が高くなり、PowerPointとExcelが早くなっただけ。

自分が働く環境を変える努力を短期間するだけで、世界がまったく変わります。いま勤めている金融機関に定年までいるのが難しい、とすでに感じているなら、ぜひ一歩を踏み出してください。

 

筆者注:

どうしても、企業という狭い世界の中にいると、自分の経験している仕事や自分の持っている情報がすべてだと思いがちだ。

しかし、あなたの当たり前は、社会の当たり前ではないかもしれない。その感覚のズレが大きくなりすぎると、もはや転職はできないし、ジ・エンドだ。今すぐ転職を考えている方は勿論、そうではない方も、定期的に転職エージェントに接触して、外の世界の情報を仕入れてほしい。

繰り返しにはなるが、ビズリーチに登録して転職エージェントに会えば、多くの情報を仕入れることができる。

また、より網羅的に情報を収集したければ、ハイキャリアに強いJACリクルートメントや、日本一の転職支援実績を誇るリクルートエージェントに相談すると良い。

まずはビズリーチに登録して、必要に応じて活用していただきたい。

 

編集後記

銀行など日系金融機関で勤務している若手の方には、衝撃的だったかもしれない。しかし、後輩たちにはキャリア設計のスタートダッシュを見誤って欲しくない、という強烈なアドバイスを受け止め、自分のキャリアを長期的に考えるきっかけにしてほしい。

「第二新卒の時期が過ぎた銀行員の転職がハードモード」という言葉を確かめるためにも、まずはビズリーチに登録し、転職エージェントと一度面談し、自分の市場価値や転職タイミングを見極めてみてはどうだろう。

銀行員の転職のためのファーストチョイスは間違いなくビズリーチだ。

経歴や実績にもよるだろうが、多くのスカウトメッセージが送られてきて、キャリアチェンジのイメージが湧くはずだ。そのイメージを具体化したければ、転職エージェントに相談してみよう。

ハイキャリアの方であればJACリクルートメント、自分のキャリアに自信が無い方であればリクルートエージェントに相談してほしい。

ただし、コンサルへの転職を考える方はアクシスコンサルティング、ベンチャーへの転職を考える方はGEEKLYがおすすめだ。

エンジニアの方は、Forkwell Scoutに相談しよう。金融業界のエンジニアは、基礎技術がしっかりしているので、マーケットで高く評価される場合が多い。

まずはビズリーチに必ず登録した上で、好みの転職エージェントを併用すると良い。

明るい未来がくることを信じている。今日は以上だ。

日系金融で働く若手は、時間切れになる前に転職せよ 大手金融機関から投資銀行への転職者インタビュー(前編)

銀行員をはじめ日系大手金融機関の在籍者は転職を検討している人が多い。しかし、転職の方法やタイミングを悩んでおり、転職に踏み出せない方も多いのではないだろうか。

今回、都内の大学から大手金融機関に入行し、2年目で投資銀行の投資銀行部門(IBD)へ転職した方に転職に成功した秘訣について伺った。
投資銀行の名前すら知らなかったレベルから、投資銀行の投資銀行部門へ未経験での転職を成功させた方法について、大変参考になるアドバイスをいただいた。

ブログでは、これまでたびたび「銀行員として、長年キャリアを過ごしすぎる危険性」について警鐘を鳴らしてきた。今回インタビューにご協力いただいた方は、まさに筆者と同じ危機感を有していた当ブログの読者だ。

銀行員をはじめ大手金融機関でのキャリアから、転職して成功をつかんだプロセスをご覧いただきたい。特に若手の方にはぜひ一読いただきたい。

新卒就活で出遅れ、大手日系金融へ

-自己紹介をお願いします。
新卒で日系の大手金融機関に入行後、2年目で転職活動をはじめ、日系の投資銀行の投資銀行部門に転職して現在は投資銀行に勤務しています。
大学生活の時間のほとんどはテニスサークルの活動に充てていました。勉強はあまりしなかったので、成績が足りず、留年しかけてしまったこともあります。

-新卒の就活はどのようでしたか?
私は3年生の3月から就活を始めました。
3月になって、「さすがに就活を始めないとまずいかな」と思いました。
特に就活の情報収集をしていなかったので、まずはマイナビやリクナビに登録。大手銀行や保険会社のような、名前を知っている金融業界の大手企業を中心に受験しました。


就活を始めたのは遅かったですが、メガバンクや保険会社、信託系の内定を複数社獲得できました。ただし、志望度の高かった日系金融機関の専門職は、最終選考で落ちました。

知名度がやや低い日系銀行の専門職は内定を獲得しましたが、知名度と内定した職種の関係で、「将来の可能性が狭まるのではないか」と思いました。知名度の高い大手金融機関の方が、オープンコースであっても、将来の可能性は広がるのではないかと考え、某大手日系金融に進むことを決めました。

-日系の投資銀行は、一部間に合いそうな会社もありそうですが、まったく受けなかったのですか?
私が就活を始めた3月には、投資銀行の選考はとっくに終わっていました。
ですが、そもそも、投資銀行のことをほぼ理解していなかったんです。
転職を検討し始めるまで、大手投資銀行であるシティも、JPモルガンも、ましてやブラックロックも、どの会社名も知りませんでした(笑)。

上位校の学生に人気の高い、商社やコンサルは受けなかったのですか?
私の所属していたゼミでは、就活の話題が上がらなかったので、就活の情報源がテニスサークルしかありませんでした。テニスサークルは、メガバンクや生保・損保に進む人が多かったため、選択肢としてあがりませんでした。
主体的に情報拾集をすることもなく、特に深く考えることなくそのまま就活を終えてしまったのです。

金融業界の知っている有名企業だけ受けたので、商社を受けてみよう、という発想すらなかったです。

 

「外銀」「外資コンサル」の年収の高さに気付く

-金融機関に入ってからはいかがでしたか?
高学歴の人が意外と少なかったです。早慶はともかく、学歴レベルだとMARCH卒や、今まで聞いたことのないような大学出身の人がいて、正直驚きました。

-職場に、転職している先輩はいましたか?
結構いましたよ。資産運用会社か、外資系金融機関のバックオフィスに行っている人が多かったですね。

-大手金融機関に入行後、転職を考え始めたのはなぜですか?
率直に言って、新卒時の就活への後悔です。

就活を終えてからしばらく、内定先になんの不満もありませんでした。
ところが4年生の秋、慶應義塾大学の学生で、P&Gの内定を獲得した人とたまたま知り合いました。話をしていたら、周りの慶應生がみんな、外銀、外資コンサル、外資メーカーなどに内定していることがわかりました。

この時まで自分が「一流企業」だと思っていたのは、誰でも名前を知っているような、大手金融機関やメーカー。ところが、彼らが内定している会社の話をいろいろと聞くうちに、ほかの選択肢を知り、業界や年収、入社難易度を含めて、「あれ?なにかおかしいぞ」と思ったんです。
自分が「一流企業」と思っていた会社よりも、給料がはるかに高く、海外に留学したりさらなるキャリアアップを目指したりと、日系企業のキャリアとはまったく住む世界が違います。自分が知らなかった世界の存在に初めて気付いて、ショックでした。

そして、もちろん慶應生のみなさんもすごく優秀だったんだと思いますが、私もある程度、上位校の学生です。彼らと比べて、私の内定先は…あまりに地味すぎる。
「もしかして私は就活をサボりすぎたのではないか」「就職先、ミスっちゃったのかな」と、そこで初めて気付きました。でも、あとの祭りです。もはや、そのタイミングではどうしようもありませんでした。

 

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市場価値が上がらない職場で過ごす危機感

-配属はどうでしたか。
資産運用にかかわれる、運用部に行きたかったのですが職種別採用ではないので配属リスクを受けて志望のところには行けませんでした。
金融商品にかかわる業務で、業務の難易度は高いものでしたが、定型業務がほとんどですぐに慣れてしまい仕事がつまらなくかんじはじめました。

いわゆるミドル部門だったため、フロントに異動できる可能性もありました。定年まで勤め上げるつもりなら、いいと思います。
しかし、もし転職する可能性があるなら、市場価値が高まらないこの環境で、ルーチンをこなしながら何年も過ごすのは非常にまずい。
1年目の夏には、すでに危機感を感じ始めていましたね。

-1年目にして危機感をもつようになったきっかけはあったのでしょうか。
俗っぽい話で恐縮なんですが…外の世界に気付いたきっかけは、「コリドー街」なんです…。
ご存知の通り、銀座のコリドー街には、出会いを求める社会人の男女が集います。特に、コリドー街で女性から人気があるのは総合商社に勤める男性です。が、私は、女性から「どこでお勤めですか?」と聞かれて、私の勤めていた会社をいうと反応がよくなかったのです。

私が勤めていた会社は就活ランキングにも毎年顔をつらねる有名企業でしたが、社会人になると、女性からはあまり評価をされないのだなと痛感しました。
これをきっかけに、銀行の外に目を向けるようになりました。

総合商社の友人に年収を聞いてみたら、2年目になると年収が600万円を超えており、年収格差がありました。

外資・商社と日系金融機関の、埋まらない年収格差

-就活時に、給与は分かっていましたよね…?
なんとなくは知っていました。しかし、総合商社、投資銀行、外資コンサルなど、他の会社の給与が、高いことを知りませんでした。会自分が調べなかったのが悪いのですが。

私より残業時間は少ないのに、給料が高い会社もありますよね。たとえば日本証券金融だと、将来の転職を前提として入社する会社ではないので、好待遇で定年まで勤められるいい職場だと思います。
私の主観ですが、やっている仕事の難易度はたいしたことはないのに年収が高くて、転勤もなく、恵まれているなと感じていました。
私が勤務していた大手金融機関は転勤があるし、異動でそれまでの経験が生かされない未経験のリテールに配属されるリスクすらありました。

「この違いはなんだ?」と自問自答しました。

全部、自分のせいなんですよ。新卒の就活、たった半年スタートダッシュが遅れたことが原因なんです。
超一流企業に就職したいんだったら、内定している他の学生のように、3年生の夏前からインターンの選考を受けてインターンをしたり、OBOG訪問をしたりするべきでした。しかし、お恥ずかしいですが、私はインターンの選考を1社も受けていないし、OBOG訪問も1回もしていません。

いくら良い大学に入っても、就活で努力しなければ、その後のキャリアは相当厳しいものになってしまうんです。

そう気付いてから、合コンもコリドー街も行かなくなりましたね。「今の俺が行っても、意味ねーな」と考えるようになりました。
合コンはお金も時間もかかるので、給料が低く、残業が多い自分には負担が大きかったですしね。そのぶん転職に向けて頑張ろう!と思い、プライベートの時間は勉強に充てました。

-IBDに転職してから行った合コンは、どうでしたか?(笑)
…ひと味、違いましたね(笑)

-投資銀行部門(IBD)に行って、なにか変わったんでしょうか?
勤務先だけですね。
正直、私という人間は、なにひとつも変わっていないんですけどね。ちょっと意識が高くなったくらい。
あ、年収が増えたので、引っ越しました。足立区から港区に(笑)

編集後記

前編では、新卒時の就活に後悔し、改めて第二新卒での投資銀行部門(IBD)への転職を目指すまでの過程をリアルに感じていただけたと思う。
後編では、投資銀行部門(IBD)の実際の選考内容や、転職を検討している銀行・日系大手金融で働く若手へのアドバイスについて伺った。ぜひ参考にしてほしい。


自分も大手金融機関からいずれ転職を考えているという方は、まずはビズリーチに登録し、転職エージェントと一度面談し、自分の市場価値や転職タイミングを見極めてみてはどうだろう。

銀行員の転職のためのファーストチョイスは間違いなくビズリーチだ。銀行員が多く使っており、また、銀行出身の転職エージェントからスカウトが多くくる。
コンサルに関しては、転職エージェントの アクシスコンサルティングを使ってほしい。また、キャリアカーバーも高年収の案件が多い。英語が得意であればJACリクルートメントも使ってほしい。

いずれにせよビズリーチ にまず登録してから、さまざまなアクションを起こそう。明るい未来がくることを信じている。
今日は以上だ。

今起業して大丈夫?投資家から起業志向の若手に告ぐ、経営者になるための最適戦略

今日は、ベンチャー業界で高名な、多くの若手経営者のメンターをされているK氏に、起業に関するインタビューをさせていただいた。

K氏は、東大在学中に学生起業して以来、若手起業家や、ベンチャー企業のCXOのメンタリングを20年以上行なっている。
K氏の人柄、知見を慕う経営者の中には、非常に有名なマザーズ上場企業の創業者や、新進気鋭のフィンテックベンチャーのCXOも名を連ねている。

普段はメディアに出ないK氏自身の企業の経緯やアドバイスは、経営・起業志向の読者に有益なはずだ。特に、現在大手企業に勤務しており、起業を目指している方にはぜひ読んで欲しい。

経営者の孤独に寄り添う「メンター」という存在

−Kさんが行なっている「メンター」とは、経営者にとってどんな存在でしょうか?
経営者として本当に困った時こそ相談したいと思える存在でありたいと思っています。
頼りになるが、依存はしない関係ですね。会社でなく、経営者個人の「用心棒」と説明することもあります。

−基本的ですが、「メンタリング」と、「コンサルティング」や「コーチング」の違いは?
あくまで私の中での分類ですが、「コンサルティング」が提供する価値は、成果やソリューションへのアプローチです。「コーチング」は、経営者の価値観やメンタリティに強く働きかけるものです。
「メンタリング」は、成果やソリューションへのアプローチと、経営者の価値観やメンタリティの、両方に働きかけると思っています。
コンサルティングがタクシー、コーチングがガイドマップだとしたら、メンタリングはカーナビですかね。

−メンターとして特に意識していることは?
メンタリングする相手に寄り添うことです。
私は、メンター先の会社の株主や役員になる場合もありますが、全ての利害関係より、経営者に寄り添うことを優先しています。経営者は孤独です。株主や社員にはもちろん、家族にすら言えない苦悩を抱えることもあります。

例えば、「もう会社を辞めたい」と思っている経営者がいたとします。私が株主だからと、それを経営者が私に言えないとしたら、私はメンター失格だと思っています。
これは、投資家としてはダメでしょうね、一緒に投資をしているベンチャーキャピタリストの皆さん、ごめんなさい。(苦笑)


ファーストキャリアは「東大生起業家」、直後にITバブル崩壊

−ご自身のキャリアについてお話ください。
起業したきっかけは、東大在学中に、ビジネスイベントを立ち上げたことでした。

当時、東大生の就職の志望先は、官公庁、大手銀行、総合商社、新聞社。外資コンサルや投資銀行すら、家族に就職先と告げるのが恥ずかしいという時代でした。
「ベンチャー企業」といえば、アウトローの荒くれ者がやるものというイメージで、現在の「スタートアップ」のようなスマートな印象は皆無でした。私も起業志向はまったくありませんでした。

しかし、そのイベント後に、あるインキュベーション施設の運営に関わることになり、あれよあれよという間に話が進んで、気付いたら起業していました。起業といっても、一部上場企業が株の過半数を保有していたので、私の保有株式比率は50%未満。つまり、私のファーストキャリアは「一部上場企業の子会社の、学生社長」ということになりますね。

−世間一般的なキャリアで言う、「ゴール地点」からのスタートですね。
そうなのかもしれませんが、起業してからがとにかく大変で(苦笑)
ビジネスも経営も知らないど素人が集まって会社を立ち上げ、直後にITバブルが崩壊。さらに起業当時のビジネスモデルも破綻し・・・と、起業の昔話はこのぐらいにしますか。

経営者がメンターに求めるもの

−いつからメンターを始められたのでしょうか?
「メンター」という役割を意識するようになったのは、実はごく最近です。
私はいわゆる「熱血漢のベンチャー社長」的な性格ではありません。学生時代は、大手企業や官僚を目指す保守的な友人たちに囲まれていたので、コンサバな側面も持っています。

両面を持ち合わせているからこそ、若手ビジネスマンが「起業」という険しい山道を登る際のシェルパ(ガイド)役に、うってつけだったのだと思います。「起業」が身近になった現在の感覚だとピンとこないかもしれませんが、特に以前はなかなか起業する人はいませんでした。当時は起業に対するハードルが高かったんです。

−ご自身の経営体験をベースに、メンタリングをされているわけですか?
10代から70代まで、起業から廃業まで、さまざまな経営者の悩みに寄り添い、2,000人以上のビジネスプランを見てきました。自分の体験だけにとどまらない蓄積がありますね。
いわゆる「成功者」の方がメンターになると、自分の成功体験の後知恵バイアスがかかると思います。私は、成功も失敗も含め、自分の古い体験にこだわりすぎないように、今も再学習しています。最近は、ベンチャー企業の幹部候補や、2代目経営者など、起業家ではない方のメンタリングをさせてもらいながら、さまざまな実務もしています。

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経営者になりたいなら、起業はおすすめしない

−経営者を目指している20代、30代のビジネスパーソンに、起業を勧めますか?
私が言うのもなんですが、そういう動機での起業はお勧めしていません。

逆説的ですが、起業は、経営自体に興味がないぐらいの方が成功します。
「どうしても世に出したいサービスがある」とか、「単に儲かりそうだからやる」とか、「めんどくさい経営なんか、できれば誰かに任せたい」という考えの方が、起業に向いています。

また、私たちの世代では、仮に起業が成功しなくても、起業して苦労したこと自体が希少価値を生みました。ちょうど20年前、私が大学生の頃に、スタートアップの立ち上げから倒産までの顛末を赤裸々に描いた「社長失格」という本がベストセラーになりました。その本の著者の板倉雄一郎さんの元部下で、その後iモードの成功で有名になった夏野剛さんのようなキャリアが注目されはじめました。

それまでアウトローのイメージが強かった起業に、ビジネスキャリア上の経験としてステータスが認識されはじめたのがその頃で、2010年代に入って一般に広がっていったと思います。
それに伴って、良い内定先を貰えるような若い方の起業が増え、就活を前提にした学生時代の起業といった選択もでてきたことで、希少価値は今ではずいぶん下がっていると思います。

しかし、起業する人が巷にあふれている現在、起業すること自体に価値を見出す人は少ないでしょう。そうすると、大手企業を辞めて起業し、失敗するリスクをある程度考慮したほうがいいでしょう。

−起業して失敗するのは、どのようなケースが多いですか?
ドラマのような派手な失敗はあまりないです。それよりも、メンタルが苦しくなる起業家が多いですね。
経営者を目指す若者は、根底に「人のためになりたい」「世の中に貢献したい」という理想を持っている方が多いです。そういう若者が起業して一番辛いのは、「自分が世の中にそこまで必要とされていない」という現実に直面することです。

特に大手企業に勤めていると、取引先やパートナー企業からご機嫌をとってもらうことが多いですよね。それが会社の看板があるからこそだと気付かず、起業後に落差に直面すると、辛いです。

もし、「ビジネス経験として経営を体験したい」という目的で起業を考えているのであれば、大手企業をいきなり辞めずにサイドビジネスとして起業するだけで十分だと思います。
それでもどうしても起業したいという人は、止めはしません。もちろん応援しますよ。

最速で経営者を目指す、合理的な戦略2つ

−経営者を目指す20代、30代は、今の会社に残るのが合理的な戦略ですか?
いえ、社内で出世の階段を登って、数十年後に経営者を目指せ、などというつもりはありません。

しかし、起業というゼロイチのリスクを無理に取る必要も必ずしもないでしょう。
例えば、成功の道筋がある程度見えているスタートアップに、経営層として参画するのは、非常に合理的だと思います。

また、この10年間でスタートアップの経営環境が整ってきたのと同じように、これからは「事業承継」の環境が整備されていくでしょう。
事業承継とは、会社の経営を、後継者に引き継ぐことです。日本の社長の平均年齢は2017年の調査で61.45歳。後継者問題は、日本経済全体の課題です。どうしても経営者になりたい人は、すでにある企業の経営を引き継ぐ方が理にかなっています。

−経営経験のないビジネスパーソンが、歴史ある会社を経営するのは難しいのではないですか?
間違いなく、ゼロイチの立ち上げの方が難しいですよ。

欧米ではサーチファンドというスキームでMBAを取得した若者が投資家から企業買収の資金を調達し、買収後は社長として会社の価値を上げてイグジットすることで平均してベンチャー投資よりも高いリターンを出しています。

サーチファンドのモデルなら、イグジット後は新たなファンドで別の会社を買収することも、上手くいけば大きな成果報酬を得て自己資金と経験を武器に起業することもできます。

なによりも事業承継の良い点は、起業にありがちな、「自分は、思ったほど、社会から求められていない」という苦しさと無縁なことです。
転職先は、すでに存続している会社、つまり世の中に求められてきた会社です。しかも、現在の経営者やステークホルダーに求められて経営を引き継ぐのですから。

編集後記

いかがだっただろうか。経営者を目指している方は、今回K氏が勧めていたCXOや事業承継という選択肢を一考してみる価値はあるだろう。本当に自分にとって最適な選択肢が起業なのか転職なのか、一度転職エージェントと面談してみるのがよいだろう。

CXOとしての転職を検討したい場合、まずファーストチョイスとしては、王道のビズリーチをおすすめしたい。

また、現在コンサルティングファームで働いており、ベンチャーに経営層として転身を狙っている方は、コンサルの転職支援に強い アクシスコンサルティングを使ってほしい。
年収水準を維持、アップしたい方は、高年収の案件が多いキャリアカーバー も必見だ。

いずれにせよビズリーチ にまず登録してから、さまざまなアクションを起こそう。転職活動は、戦略的に進めた者勝ちである。明るい未来がくることを信じている。

今日は以上だ。

年収450万円から実質年収750万を目指す副業戦略

今回は、年収が420万円〜480万円あたりで3年程度停滞している、または先輩社員が皆その年収帯で足踏みをしているのをみて不安を感じている20代を対象に、記事を書かせていただいた。20代で年収が500万円ない人は焦ったほうがいいかもしれない - 20代~30代のキャリアを考えるブログの記事でも触れたので、一読してドキッとされた方も多いかもしれない。
今回はこれまで具体的には触れてこなかった副業というカードを交えて、本来は突破するのが一番難しい年収700万円の壁を超える戦略を論じてみたい。

 

副業の3つリスクと負けパターン

副業というと、「ネットワークビジネス」やチケット等の「転売」などの胡散臭いビジネスをイメージする方が多いかもしれない。しかし、そうした話題は、ここでは扱わない。このブログの読者はそういった情報を期待していないだろうし、そうした情報は他をあたればいくらでもあるだろう。

そして、それ以上に、有名企業の社員が副業をする場合の勝ちパターンと負けパターンを見てみると、前述のビジネスが副業として負けパターンに属することが良くわかるからだ。

(注 あくまで副業としての話だ。本業にするほどに突き抜けてしまえば、むしろ大成功した事例はいくらでもある。最近は、会社にばれにくいということでメルカリとヤフオクの価格差を利用した転売で小銭を稼ぐサラリーマンが多いが、ウイスキーの「転売」が大当たりして会社を辞めて本業にした知り合いもいる。)

副業を行う場合のリスクは、以下の3つに大別できる。
1、本業で禁止されている場合にバレてしまう
2、副業に際限なく時間を使ってしまい本業に支障をきたす
3、副業をマネジメントできずに副業でトラブルを起こす

それぞれ具体的に見ていこう。

本業で禁止されている場合にバレてしまう

1については大抵の人が最も注意するところなので、実際にはよほど下手なことをしない限りは問題にはなりにくい。また最近は、副業を何らかの形で認めている職場も増えている。

それでも不安な方は、今後下記をテーマに記事を公開予定なので、参考にして対策を立てて欲しい。
・税金、職場バレなどの副業に関するトラブル対策
・副業力の高まる転職の交渉術 職場でのカミングアウト

副業に際限なく時間を使ってしまい本業に支障をきたす

実は2で失敗する人が非常に多い。企業が副業を禁止するのも、これを恐れるからだ。気づかないうちに、本業への意欲が落ち、パフォーマンスが下がり、周囲からの信頼も失っていく。さらに厄介なことには、当人は支障をきたしているという自覚がないこともあるのだ。

優秀な人ほど、副業が儲かりだすと本業との葛藤に苛まれやすく、あらかじめキャリアを俯瞰した戦略をたてていないと苦しむことになる。戦略を持って副業をコントロールするか、見切りをつけて本業に専念するべきだが、中には突き抜けてしまうケースもある。

私の友人がリクルートで働きながらシステムの受託開発をしていた。フリーランスのエンジニアを使いながら、週末をやりくりして器用にこなしていたが、順調に仕事が増えすぎて疲れがたまってしまい、受託のビジネスはやめることにした。
しかし、副業をやめ本業に専念するのではなく、副業をベースに自社サービスを立ち上げ資金調達をしてリクルートを辞め、今は上場目前というのだから恐れ入る。

 

副業をマネジメントできずに副業でトラブルを起こす

3は、結果的に2に結びつく。

なぜ、そんなことになるのか。答えは単純だ。本業に比べて副業はボラティリティが高い。そして、それは自分の行動と直接的に結びついている。
脳の報酬系であるドーパミンは、自分の行動と関連しながらもボラティリティの高い事象に対して期待する時に分泌される、ワクワク、ドキドキする強力な脳内物質だ。さんざん努力しても自分以外の要素でどうとでもなってしまう、本業の会社の業績やボラティリティの低い査定などよりも、副業の方が強烈に脳に作用してしまうのだ。

 

副業で勝つための3つの注意点

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前述した副業の罠を避けるために、副業をあくまで副業として続けたいのであれば、以下の3点が重要になる。

1、適切な副業の型を選ぶ
2、副業に適した環境を作る
3、副業力を高める

適切な副業の型を選ぶ

1については、前項の裏返しになる。つまり、ボラティリティの無い副業の形をデザインするのだ。本業の合間にドキドキしながら副業をしたり、やればやるほど儲かってしまったりするような副業ではなく、きっちり定額の報酬を得られて、本業以上になるべく早く切り上げたくなるような設計にするべきなのだ。
安定してコントロールできる業務のアウトソースなどが該当するだろう。

副業に適した環境を作る

2については、副業を認めている職場や、仕事量自体の余裕や、時間配分に裁量のある職場を選ぶことが挙げられる。形式的に副業OKと言っていても、実際はとても認める空気では無い職場も多いので、実際に副業をしている社員がいるかはよく見極めたい。

副業力を高める

3についてだが、コンサル出身者は副業がうまい人が多い。これは、副業力の多くの部分がコンサルタントの能力と被るからだ。
まず、ベースとなるハードワークをこなす知的・肉体的体力があること。時間管理、リスク管理のスキル。そして何よりも大切なのは、副業でもコンサルの案件を取ることが多いため、1の要件を自然とまとめる力が備わっていることである。

一方で、コンサルティング会社は決して副業に適した会社とは言えない。多忙すぎるからだ。副業力は、個人の能力と環境の掛け合わせで決まるということを理解して、まさに戦略的に高めていく必要がある。


年収450万円の強みを考える

すでに述べた給料を上げる技、<【給料が低いあなたへ】給料を上げるための奥義を紹介>を活用すれば、年収500万円の大台にのることは決して難しくないと思う。
しかし、たとえ年収500万に到達したとしても、すでに失速気味の現在の本業の延長線上では、年収700万円という分厚い壁を突破する見込みは低いと感じているのではないだろうか。まして、年収1000万など期待するのも馬鹿馬鹿しいと思うかもしれない。

そこで、20代で年収400万円台という年収の優位性について改めて考えてみてほしい。
年収300万円代では、例えばビズリーチに登録しても、即戦力として採用するのはベンチャーなど余裕のない会社ばかりだ。
一方で、年収500万円を超えると、自分の求める条件に該当する中で選べる求人も当然限られてくる。

つまり、年収400万円代は、平均的な優秀層の年収の踊り場にあたりやすいのだ。年収アップは難しくても、年収をキープ、または多少の増減の範囲で仕事を選びやすい。さらに、選べる業務や企業の多様性もあるのだ。
豊富なカードを活かして、副業という観点で、もう一度違うゲームを戦ってみるのはどうだろうか。多少年収は下がっても、副業をする時間や精神的なゆとりのある会社を選ぶこともできれば、副業力を磨き、個人の商品力を上げるような職場を選ぶこともできる。

 

副業戦略がもたらす実質年収

年収400万円代が、副業力を高めやすい年収帯であるのは理解していただけたかと思う。しかし、年収450万円を年収750万円にするというと、月あたり25万円、本業にも匹敵する副業をしなくては達成できないと感じるのではないだろうか。

しかし、実際にやってみるとそこまでキツくはない。
まず、個人事業主で売上規模がこの水準だと、消費税を受け取れるのに納税の義務がなく、丸々収入になる。これだけで、仮に売上が年に300万なら、税率8%として、消費税分が24万円にもなる。

さらに、年収がこれだけ大幅に上がると、所得税が累進課税で跳ね上がるのだが、副業をしていると、PC、ネット、携帯、ビジネス書など、さまざまな費用を経費で落とせることになる(業務に使用している範囲という原則で)。年収450万の人が、体感ベースでの実質年収を300万円UPするために必要な税抜収入は、18〜19万円程度だと思われる。

さらに、副業関係は、一つの会社のみと結ぶ必要はない。むしろおすすめは、3社程度に分散することだ。そうすると一社あたりの売上は、税抜6万円ほどで済むのだ。

 

本気で年収750万を目指すならまずは本業を見直せ

結論として、もし年収450万で停滞しているあなたが、年収750万という高みを戦略的に狙うのであれば、副業は本命戦略の筆頭になりうる。そこには一定の労力と不安が伴うだろうが、本業で同じ成果を望むよりは勝算があるだろう。

まずは、今の自分が今の本業でどれくらいの年収アップが狙えるかを知るためには、ビズリーチに登録するのが良いだろう。ビズリーチには多くのヘッドハンターが登録しており、自分の適正年収を教えてくれるから、気軽に相談して見ると良い。

また、今の職場で副業が難しいと感じているのであれば、ビズリーチ に登録して副業を認めている職場を探して見てほしい。本業での年収アップではなく、副業力アップを意識して探せば必ずおすすめの会社が見つかるはずだ。

今日は以上だ。

 

大阪に本社を持つベンチャー企業の経営者、10人の経歴を紹介

今回は、大阪のベンチャー企業の社長について取り上げる。大阪は古くから商売の町として栄えていて、身内に自営業を営んでいることも多いことからか、多くのベンチャーが立ち上がっている。日本で大都市の1つである大阪で、活躍するベンチャー企業の社長の経歴を紹介していく。

ベンチャー企業の所在地

それぞれのベンチャー企業の所在地をまとめたものが以下の表である。

 

会社名 所在地
ChatWork株式会社 吹田市
株式会社akippa 大阪市西区西本町
ジールズ株式会社 大阪市北区末広町
クローバーラボ株式会社 大阪市北区豊崎
クックビズ株式会社 大阪市北区芝田
株式会社名入れ製作所 大阪市西区江戸堀
株式会社ステラライト 大阪府大阪市北区末広町
株式会社ストリートスマート 大阪市中央区南船場
夢見る株式会社 堺市北区中百舌鳥町
G.U.サプライヤーズ株式会社 大阪市港区弁天

 

やはり大阪市内に本社を置いている会社が多い。では、以下でそれぞれの社長の経歴について見ていく。

クラウド型ビジネスチャットツールのChatWork創業者

氏名: 山本正喜
出身大学:
電気通信大学情報工学科

現在の肩書:
ChatWork 代表取締役CEO兼CTO
職歴:


コメント:
1980年生まれ、大阪出身。電気通信大学情報工学科卒業。大学在学中より兄の山本敏行とともに、2000年にEC studioを創業。2011年にクラウド型ビジネスチャットツールのチャットワークを開発した。2012年には社名をChatWorkへと変更し、現在は代表取締役CEO兼CTOを務めている。
参照元

駐車場シェアリングサービス、akippaの創業者

氏名: 金谷元気
出身大学:


現在の肩書:
akippa CEO
職歴:


コメント:
1984年、大阪府出身。高校卒業後、プロサッカー選手を目指し実業団でプレーした。その後Jリーグクラブの練習生として入寮も契約とならず引退した。2年間上場企業で営業を経験したのちに、24歳で創業。駐車場シェアアプリ「akippa」を運営している。
参照元

ベンチャー企業を渡り歩き、独立して起業

氏名: 大谷佳久
出身大学:
大阪経済大学

現在の肩書:
ジールズ 代表取締役
職歴:
情報技術開発株式会社

コメント:
1975年生まれ、兵庫県出身。1999年に大阪経済大学を卒業後、情報技術開発株式会社に就職。2004年からはフリーランスと2つのベンチャー企業を経験し、2008年にWebシステムとスマホアプリの開発を行うジールズを設立した。
参照元

多数の人気スマホアプリを運営するクローバーラボの創業者

氏名: 小山力也
出身大学:
龍谷大学

現在の肩書:
クローバーラボ
職歴:
プライムリンク
コメント:
1980年生まれ、大阪府出身。2004年に龍谷大学を卒業したのちに、プライムリンクに就職。2009年にスマホ向けゲームの企画・開発・運営を行うクローバーラボを設立した。
参照元

大学を卒業後、友人と会社を設立

氏名: 藪ノ賢次
出身大学:
大阪府立大学工学部

現在の肩書:
クックビズ
職歴:

コメント:
1980年生まれ、和歌山県出身。2004年に大阪府立大学工学部卒業後、翌年友人と通信端末の販売会社を起業した。2007年に外食業界に特化した求人情報サービスを運営するクックビズを別に設立し、その代表取締役に就任した。
参照元

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リクルートでトップの営業成績を叩き出したのち起業

氏名: 大脇晋
出身大学:
同志社大学経済学部

現在の肩書:
名入れ製作所
職歴:
ユニ・チャーム
コメント:
1979年生まれ、大阪府出身。2002年に同志社大学経済学部を卒業し、ユニ・チャームに入社。その後、リクルートジョブズに転職すると、営業部門において数少ない殿堂入りとなる。そして2011年に大阪をベースに法人向けに名入れなどの販促商材の製造通販を行う、名入れ製作所を大阪で設立した。
参照元

リクルート系列から独立して起業

氏名: 湖山知昭
出身大学:
関西学院大学商学部

現在の肩書:
ステラライト
職歴:
関包スチール
クイック
コメント:
2013年に関西学院大学商学部を卒業し、関包スチールに入社した。2015年にはリクルートトップパートナーであるクイックに転職。その後、2017年にステラライトを設立し、代表取締役に就任した。2018年には、日本イノベートソリューション協会を設立している。
参照元

若くしてベンチャーの役員を経験した起業家

氏名: 松林大輔
出身大学:
大阪市立大学工学部

現在の肩書:
ストリートスマート
職歴:
JAVADD&A (現:日本オートライフ)
コメント:
大阪府出身。20歳の時に洗車場をチェーン展開するJAVADD&A (現:日本オートライフ )へ入社する。20代半ばで同社の役員へ昇格した。2009年にクラウド活用支援を主に行うストリートスマートを創業し、代表取締役に就任した。
参照元

経営コンサルティング企業を経て起業

氏名: 重見彰則
出身大学:
関西大学総合情報学部

現在の肩書:
夢見る株式会社
職歴:

コメント:
1985年生まれ、兵庫県出身。関西大学総合情報学部に入学。在学中は神戸YMCAにて野外活動ボランティアを経験。卒業後は経営コンサルティング会社で、中小企業支援に従事した。2012年にロボット制作・プログラミングを通じて、世界でも勝負できる力を育む、夢見る株式会社を設立した。
参照元

食肉業界の商社を立ち上げた起業家

氏名: 草間弘人
出身大学:
関西学院大学法学部

現在の肩書:
G.U.サプライヤーズ
職歴:

コメント:
関西学院大学法学部に入学後、在学中にイベント会社を学生ベンチャーとして立ち上げた。卒業後、食肉卸売の業界で1年間働いたのちに独立。イベント企画を行うものの軌道に乗らず、もう一度、食肉業界でファンドマネージャーを務める。その後、食肉の流通を行うG.U.サプライヤーズを創業し、代表取締役社長に就任した。
参照元

編集後記:

いかがだっただろうか。

見ていただけたように大阪には数多くのベンチャー企業が存在している。このサイトでしばしば言っているように、新卒でのベンチャー企業への就職はおすすめしていないが、キャリアを積んだ上でのベンチャー転職は働きがいを考えた時に十分に選択肢に入る。

今回この記事で紹介した以外にもベンチャー企業は多数存在していて、大きさの規模も様々ではあるが、転職サイトで求人を出しているところもある。ぜひビズリーチに登録して興味のあるベンチャー企業がないか探してみて欲しい。

今日は以上だ。

自分の年収が適切に上がり続けているか確認しよう

昨今、転職市場が盛況になっている。多くの人が転職に成功している状況である。転職が成功と言える要因の1つに、大幅な年収アップがあげられる。年収が上がることは、ポジションや裁量アップともイコールといえるので、年収アップは、転職成功の要因と言える。

一方、転職を繰り返すのはあまり良いことではない。
いくら転職市場が活況といっても、1年ごとに会社を変えていては、すぐにジョブホッパーという烙印を押されるので、できれば会社に残り続けて、年収アップ、市場価値アップを続けられるとよい。
だが、会社に残り続けている人は十分に報われていない場合があるので、会社に残っている人には、適切に年収が上がっているかを確認してほしい。

なお、自分の今の年収が高いか安いのか、また、どれくらい上がる可能性があるのかを把握できている方は少ないはずだ。それを知りたければ、ビズリーチに登録すると良い。多くのスカウトを受けることになり、自分の価値が徐々に見えてくるはずだ。

また、より詳しい情報を知りたい場合は、日本一の転職支援実績を持っているリクルートエージェントかハイキャリアに強いJACリクルートメントのキャリアアドバイザーに相談すると良いだろう。

コンサルに興味がある方はアクシスコンサルティングに相談すると良い。

まずはビズリーチに登録しながら、適切なエージェントを併用してほしい。

人材獲得競争に必死な経営者たち

人材獲得競争に経営者は必死になっている。
フィンテック業界では、フィンテックに詳しいエンジニアが少なく、あっという間に転職マーケットで重宝される人材となった。
フィンテック領域では、ネットセキュリティや決済といった部分に詳しい営業担当者や事業開発担当者をターゲットに、高い年収での人材獲得競争がはじまった。

フィンテック業界に限らず、ほとんどの業界で、人材獲得に関する熱が高まり、一気に転職が容易になった。
その一方で忘れ去られたのが、社内にいる社員へのケアだ。
新しい人の獲得に躍起になるあまり、現在の従業員の年収アップや給与テーブルの設計が適当になっている部分も否めない。

急成長を志向し、外部資本を調達し、加速度的にビジネスを伸ばすスタートアップでは、特にこのような現象が起こりがちである。
新卒社員の年収が高い会社は、その後の伸びが全然なく、いつの間にか、同世代に給与をこされているということも珍しくない。
ちなみに最初から極端に給料が低い企業は、その後も年収が伸びていないので、正当な賃金上昇を図っている企業はかならずしも多いとはいえない。

急成長しているベンチャーでは、1000万円未満の階級では、年間50万円は給与上昇がほしいところだ。定期的な給与アップがなくとも、若くして実力でマネージャーになり、一気に年収が200~300万円上がるような環境であれば問題ない。
ポジションも年収も上がらない会社は、これからの時代、避けなければならない。

 

ポジションや年収を上げるなら、ビズリーチ

BIZREACH

 

確実に社内で給与が上がるシステムか確認

大企業では確実に賃金が上がるか確認しよう。
年間の月収が数千円あがったことで喜んでいる人を見たことがあるが、世の中の賃金上昇率からみると非常に低いので、数千円で喜ぶべきではない。
ベンチャー企業ではどこも資金調達を積極的に行っていることから、従業員の給与が上がっているかどうかを確認しよう。
従業員にあまり還元せずに事業の成長に全張りをする経営者もいるが、今の時代だと、あまり賢いやり方だとはいえない。

ストックオプションで全部最後に支払われるという契約を結んでいる人達もいるが、目の前の給料アップに固執したほうがいい。ストックオプションも夢があるが、ストックオプションは市場価値のアップにつながらない。
今、いくら給料をもらっているかが、転職で次の年収を決める際の基準となる金額になる。
転職をしないで、ストックオプション行使までずっと会社に残っているのなら構わないが、出入りの激しいスタートアップにおいては、必ずしもそうなるとはいえない。

そもそも前職の給料で新しい社員の年収を決めることは正しいやり方ではないが、スキルのない人事が年収査定をするには、前職を踏襲するのが一応のやり方であることは間違いない。

 

 年収を上げるなら、ビズリーチ

BIZREACH

 

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コンサルですら、年収テーブルからはずれることも

コンサルは基本的に年収が決まっているが、最近は引き抜きのためにテーブルを無視したアグレッシブな採用をしているファームもある。お客さんやチームごとひっついてくる場合は、高い年俸を出しても十分にリターンがあるので、悪くないと考えているようだ。

年収テーブルが決まっている会社も、フレキシブルに対応している点で素晴らしい。
資生堂をはじめ、一部の日系企業では、外資系企業出身の人たちは、新しい給与テーブルを作り、外部から登用をすすめている。
一方、三井物産や博報堂といった、中途採用を受け入れているものの古い体質の企業は、給与体系を入社年次にあわせている段階である。

年収帯に、古い体質のまま、外からの風をいれるのは難しい。特に評価によって昇進スピードや給与が変化する企業でないところは。
若手の登用と言っているのが40代になっている総合商社では、20代は誤差扱いされてしまう。その場合は、上司からいかに裁量をもらって大きな仕事ができるかが重要になってくる。

 

年収アップは、社内での交渉次第

年収アップは、社内でしっかり交渉することが大事である。
年収についての議論をして、自分はこれだけの成果をあげているから年収を上げるべきだと主張するべきである。自分の功績だと見られていないことがあるので、自分の功績は評価者および人事部に伝えてもらおう。
会社の形式にもよるが、年収査定において人事部が大きく関与する場合は、人事にはっきりアピールしよう。
人事は一緒に仕事をしていないので、あなたのことを書類や上司の意見でほとんど決めてしまう。そうなると、考慮すべき点が少ないのと、あなたの意図が全部伝わるかわからないので、アピールをすることは大事だ。

会社に求められていなくても、自分自身で成果をまとめて、会社や上司に提出することはしてもよい。定期的に振り返ることは、キャリアの整理になり、自分の今後の生き方を模索するうえで参考になるので、おすすめしている。
年収アップをするために、社内政治に近い印象を受けたかもしれないが、社内での価値をあげるために努力をしないといけない。
転職するにしてもしないにしても、年収を同期よりも高くゲットするには、努力しないといけない。

 

年収をアップなら、ビズリーチ

BIZREACH

上司とのコミュニケーションは大事に

年収を決定するうえで、重要なウエイトをしめているのは、上司だ。上司とコミュニケーションをとり、自分の年収を上げたいということはアピールしよう。
具体的には、今よりもっと年収がほしいと伝え、それに見合った裁量と仕事がほしいと伝えてほしい。こうしたコミュニケーションは、大企業ではなくベンチャー向きなので、あらかじめ了承してほしい。

また、あなたは上司の年収を知っているだろうか。上司の年収を知っていることは重要だ。
あなたの年収を上げたくても、上司の年収を超えることはない。上司との年収差をみて、どれくらいの年収の上げ幅の余地があるか把握してほしい。
上司の年収が全く高くなければ、その会社に残る未来は選択肢として消えてくるだろう。
自分の今後のキャリア形成のためにも、上司の年収を把握してほしい。当然上司の年収を聞くのが難しいので、コミュニケーションをとっていくことが大事だ。

市場を把握しておくこと

従業員のなかで、年収がいくらほしいか聞かれて答えられる人がどれくらいいるだろうか。
起業家は、自分の年収は自分で決めているため、いくらほしいかを言うことができる。当然VCをはじめとする株主との調整にはなるが、経営を最も分かっているCEOが自分で役員報酬を決める。

だが、一従業員は自分がどれだけの利益を生んでいるかを理解していないこともあり、どれだけ給料が欲しいか聞かれてもいえない。
もっと年収アップしたいですではダメなのだ。200万円年収をあげたいですといわないといけない。
その時に根拠にすべきなのが、市場価値だ。仮に競合に転職した場合にいくらもらえるのかを理解しているとよい。

市場価値がわかっているのといないのとでは、年収の交渉が大きく変わってくることを覚えておこう。

 

市場価値を上げるなら、ビズリーチ

BIZREACH

市場価値の把握のために

市場価値を把握するために、転職サイトに必ず登録しよう。転職サイトは、年収つきでオファーがくるので、大体いくらくらいもらえるか把握できる。その後、転職エージェントにあうとよい。

転職サイトはビズリーチが俄然おすすめであるので登録してほしい。ビズリーチは使用して間違いない。エンジニアの方ならForkwell Scoutに登録すると間違いない。良いオファーが金額つきでくる。

また転職エージェントでは、具体的にはGEEKLYといったベンチャー向けの転職エージェントや、コンサル転職ならアクシスコンサルティングを利用してほしい。

コンサルに興味がある方はアクシスコンサルティングに、ベンチャーに興味がある方はGEEKLYに相談してみると良い。
まずはビズリーチに登録しながら、適切なエージェントを併用してほしい。

今日は以上だ。

コンサル会社を経て大学教授になった人、13人の経歴を調べてみた

今回は、コンサル会社を経て大学教授になった人について取り上げる。大学教授は民間の会社に勤めたことのない人も多いが、経営を知った上で大学教授になっている人も実は少なくない。

彼らがどのような経歴で大学教授を勤めることになったのかをぜひご覧いただきたい。

MBA、博士、出身大学かどうかの割合

まずはじめに、今回紹介する13人のうち、MBA取得者、博士号取得者、自身の出身大学で教鞭を執っている者がそれぞれ何人いるのかを紹介する。

 

  人数
MBA取得者 6
博士号取得者 3
出身大学で教鞭を執る者 1

 

 ではそれぞれの経歴について、以下で見ていく。

BCGを経て、東京大学イノベーション推進部長に就任

氏名: 各務茂
出身大学:
一橋大学商学部
スイスIMD経営学修士(MBA)
現在の勤務先大学: 東京大学
大学でのポジション: 東京大学産学協創推進本部 イノベーション推進部長
専門科目:
イノベーション
職歴:
BCG
ハイドリック&ストラグル社
コメント:
1982年に一橋大学の商学部を卒業し、BCGに入社。MBAを取得後、ハイドリック&ストラグル社のパートナーに就任。2002年より、東京大学大学院薬学系研究科のファーマコビジネスイノベーション講座を担当。その後、東京大学産学連携本部に就任し、現在はイノベーション推進部長を務めている。
参照元

マッキンゼーなどを経て京都大学教授に就任

氏名: 末松千尋
出身大学:
東京工業大学工学部
スタンフォード大学院(MOT)
現在の勤務先大学: 京都大学
大学でのポジション: 京都大学経営管理大学院 教授
専門科目:
問題解決思考、ビジネスプロセスマネジメント
職歴:
マッキンゼー・アンド・カンパニー

コメント:
東京工業大学を卒業し、スタンフォード大学院のMOTも修了している。マッキンゼーアンドカンパニーなどを経て、コンサルティング会社経営に従事した。2001年より京都大学に就任している。
参照元

著書も多い早稲田大学教授

氏名: 内田和成
出身大学:
東京大学工学部
慶應ビジネススクール修了 (MBA)
現在の勤務先大学: 早稲田大学
大学でのポジション: 早稲田大学商学学術院 教授
専門科目:
異業種競争戦略、戦略の立案と実行、経営者の意思決定、戦略的思考
職歴:
日本航空
BCG
コメント:
東京大学工学部を卒業し、慶應ビジネススクール(MBA)も修了している。その後、日本航空を経て、BCGに就職した。2000年からの約4年間、BCG 日本代表を務めている。2006年より早稲田大学商学学術院教授に就任している。
参照元

BCGなどを経て、一橋大学の教授に就任

氏名: 菅野寛
出身大学:
東京工業大学工学部
カーネギーメロン大学
現在の勤務先大学: 一橋大学
大学でのポジション: 一橋大学大学院国際企業戦略研究科 教授
専門科目:
オペレーションマネジメント、経営戦略、経営実践論
職歴:
日建設計
BCG
コメント:
東京工業大学工学部を卒業し、同大学院の修士課程を修了している。日建設計に勤務した後、カーネギーメロン大学にて経営工学修士を取得。その後、BCGに入社した。2008年より一橋大学大学院国際企業戦略研究科の教授を務めている。
参照元

聖心女子大学から日本ロレアル、BCGを経て一橋大学准教授へ

氏名: 鈴木智子
出身大学:
聖心女子大学文学部
一橋大学大学院国際企業戦略研究科博士後期課程(DBA)
現在の勤務先大学: 一橋大学
大学でのポジション: 一橋大学大学院経営管理研究科 准教授
専門科目:
マーケティング、デザイン思考
職歴:
日本ロレアル
BCG
コメント:
聖心女子大学文学部を卒業後、日本ロレアルやBCGに勤務した。その後、一橋大学大学院国際企業戦略研究科修士(MBA)と同博士後期課程(DBA)を修了し、博士(経営学)を取得した。その後、京都大学大学院経営管理研究部特定講師、特定准教授を経て、 現在は一橋大学大学院経営管理研究科の准教授を務めている。
参照元

マッキンゼーの共同経営者を経て慶應義塾大学教授へ

氏名: 上山信一
出身大学:
京都大学法学部
プリンストン大学大学院
現在の勤務先大学: 慶應義塾大学
大学でのポジション: 慶應義塾大学総合政策学部 教授
専門科目:
企業の経営戦略、行政改革、地域再生、ミュージアムマネジメント
職歴:
運輸省
マッキンゼー・アンド・カンパニー
コメント:
1957年生まれ、大阪出身。京都大学法学部を卒業後、プリンストン大学大学院(公共経営学修士)を修了している。運輸省、マッキンゼーアンドカンパニーの共同経営者、ジョージタウン大学研究教授等を経て慶應義塾大学総合政策学部の教授に就任している。
参照元

博士号も獲得している慶應義塾大学准教授

氏名: 琴坂将広
出身大学:
慶應義塾大学環境情報学部
オックスフォード大学大学院経営学研究科博士
現在の勤務先大学: 慶應義塾大学
大学でのポジション: 慶應義塾大学総合政策学部 准教授
専門科目:
プロジェクト、経営戦略、国際企業論、経営戦略特論
職歴:
マッキンゼー・アンド・カンパニー
立命館大学
コメント:
慶應義塾大学環境情報学部を卒業後、2004年からマッキンゼー・アンド・カンパニーの東京およびフランクフルト支社に在籍。2008年に同社を退職し、オックスフォード大学大学院経営学研究科に進学。2009年に優等修士号(経営研究)、2013年に博士号(経営学)を取得している。立命館大学経営学部准教授を経て、慶應義塾大学総合政策学部准教授に就任している。
参照元

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バイオ・ヘルスケア分野に詳しい東工大准教授

氏名: 仙石慎太郎
出身大学:
東京大学大学院理学系研究科

現在の勤務先大学: 東京工業大学
大学でのポジション: 東京工業大学大学院環境・社会理工学院 准教授
専門科目:
バイオ・ヘルスケア技術と産業システム、事業開発・アントレプレナーシップ
職歴:
マッキンゼー・アンド・カンパニー
ファストトラック・イニシアティブ
コメント:
東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻を修了し、博士(理学)を取得した後、2001年よりマッキンゼー・アンド・カンパニーにおいて、ヘルスケア部門のコンサルティング・研究活動に従事。2005年からはファストトラック・イニシアティブにおいて、バイオ・ヘルスケア分野のベンチャー企業に対する投資育成活動に従事した。2008年からは京都大学で准教授を経て、2014年より東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科准教授に就任。2016年より環境・社会理工学院准教授を務めている。
参照元

教育課としても有名な大学教授

氏名: 三谷宏治
出身大学:
東京大学理学部物理学科
INSEAD(MBA)
現在の勤務先大学: 金沢工業大学
大学でのポジション: 金沢工業大学虎ノ門大学院 教授
専門科目:
戦略思考
職歴:
BCG
アクセンチュア
コメント:
1964年生まれ。東京大学理学部物理学科を卒業後、BCG、アクセンチュアに経営コンサルタントとして従事した。92年にはINSEADでMBAを修了し、2003年からはアクセンチュアの戦略グループを統括した。現在は金沢工業大学虎ノ門大学院で教授を務める他、早稲田大学ビジネススクール・女子栄養大学で客員教授を務めている。
参照元

ベイン&カンパニー、ブーズ&カンパニーの日本代表も務めた大学教授

氏名: 村沢義久
出身大学:
東京大学大学院工学系研究科
スタンフォード大学経営大学院(MBA)
現在の勤務先大学: 立命館大学
大学でのポジション: 立命館大学テクノロジー・マネジメント研究科 客員教授
専門科目:
意思決定論、交渉戦略と実践)
職歴:
ベイン&カンパニー
ゴールドマンサックス証券
コメント:
東京大学工学部舶用機械工学科を卒業し、同大学大学院工学系研究科情報工学専攻を修了した後、スタンフォード大学経営大学院でMBAを取得した。その後、ベイン&カンパニー、ブーズ&カンパニーの日本代表や、ゴールドマンサックス証券のM&A担当バイス・プレジデントを務めた。2005年からは東京大学特任教授としてサステイナビリティ学連携研究機構に就任し、2010年からは東京大学総長室アドバイザーを務めた後に立命館大学テクノロジー・マネジメント研究科の客員教授を務めている。
参照元

数社のコンサルを経験した日本大学教授

氏名: 川野克典
出身大学:
青山学院大学経営学部

現在の勤務先大学: 日本大学
大学でのポジション: 日本大学商学部 教授
専門科目:
管理会計論
職歴:
アルプス電気
朝日アーサーアンダーセン
コメント:
1959年生まれ。1982年に青山学院大学経営学部を卒業し、アルプス電気に入社。1996年に朝日監査法人(現あずさ監査法人)に入所し、後に分社により朝日アーサーアンダーセンへ。2002年には事業統合によりべリングポイント(現PwCコンサルティング )に入社した。2008年より日本大学商学部準教授に就任し、現在は同大学の教授を務めている。
参照元

野村総合研究所を経て一橋大学教授へ就任

氏名: 小野浩
出身大学:
早稲田大学理工学部
シカゴ大学大学院社会学研究科博士
現在の勤務先大学: 一橋大学
大学でのポジション: 一橋大学大学院経営管理研究科 教授
専門科目:
人事管理、組織論、国際経営、人的資本理論、幸福度、統計学
職歴:
野村総合研究所コンサルタント
ストックホルム商科大学

数々の大学で教鞭を執った一橋大学教授

氏名: 岩倉正和
出身大学:
東京大学法学部
ハーバード大学法科大学院
現在の勤務先大学: 一橋大学
大学でのポジション: 一橋大学大学院国際企業戦略研究科 教授
専門科目:
会社法・M&A法
職歴:
西村眞田法律事務所(現 西村あさひ法律事務所)
立教大学
コメント:
1962年生まれ。1985年に東京大学法学部を卒業し、最高裁判所司法研修所に入所した。1987年より西村眞田法律事務所(現 西村あさひ法律事務所)に就職し、1992年より立教大学法学部で講師を務める。その後、様々な大学で講師を務めた後に、2006年より現職の一橋大学大学院国際企業戦略研究科の教授を務めている。
参照元

編集後記:

いかがだっただろうか。

新卒でコンサルに入社した人もいれば、転職で入社した人もいて、経歴は様々であることがわかったと思う。

いつかは大学で教鞭を執りたいと思っている人であっても、一度はコンサル会社などで実際に社会で使える知識や技能を身に着ける、という選択肢があるということを知っておいてほしい。

コンサルへの転職を考えるなら、ビズリーチを利用するのがおすすめである。

今日は以上だ。

デロイトトーマツコンサルティング出身者への取材(後編)「どこでも戦えるスキルが多く身についた」

前編では、デロイトトーマツコンサルティングでの業務や会社の特徴について語っていただいた。

後編では、新規事業コンサルに転職後のキャリアについてインタビューをした。
ベンチャーや投資に興味がある人には、ぜひとも読んでいただきたい。

前編はこちら

現勤務先の新規事業開発コンサル会社の代表と知り合ってから転職に至るまで

-転職をした経緯もお願いできますか。

イベントを通して 、現勤務先の新規事業開発コンサル会社の代表と知り合い、1年ほど定期的に飲んでいました。
当初は転職ありきで会っていたわけでもなく、面白い仕事をしていて美味しいご飯屋さんに連れて行ってくれる程度の認識でした。

 

何度か飲みに行く中で、ある時、転職しないかという話になり、決意するにいたりました。
新規事業に関わりたかったことや、お互いの仕事への姿勢から、人間性まで、ある程度理解しあっていました。

そういう背景もあって、形式的な面接なしで今の会社からオファーを頂きました。

結果的に、今の勤務先に転職する際には、表立った転職活動はしていないです。

ポテンシャルを考慮してもらえる年齢と、パートナーを目指す気のなさから、転職に踏み切った

-マネージャーが見え始めていた頃だと思うのですが、そこにこだわらなかった理由があれば教えてください。

あくまで個人的見解ですが、ポテンシャルを考慮してもらえる状態で転職できるのが、ギリギリ20代だという印象をもっていました。
自分は新規事業に関しては、コンサル時代のプロジェクトとして一案件行っただけであり、新規事業の専門家ではありませんでした。

 

なので、あと2年タイミングを遅らせると採用されないかもしれないと考えました。

また、コンサルタントとして、マネージャーになることは視界に入ってはいたものの、マネージャーからさらに昇進してパートナーを目指す気はありませんでした。
こうした背景もあり、転職するなら早いほうが良いと考え、転職を決意しました。

新規事業コンサルの価値の出し方は2通り

-現職の新規事業コンサルについて伺いたいです。正直、新規事業コンサルは難しく、上手くいかないイメージです。コンサル側がどういった価値を出すのかを教えて頂きたいです。

新規事業コンサルを行う際に重要な観点は2つあります。
1つ目は、スタートアップのアプローチを企業の新規事業にどう取り込むかということです。
2つ目は、新規事業を生み出す文化を大企業に導入するための制度をどう作るかということです。

 

1つ目に関しては、スタートアップに関する知見が溜まっているので、事例と比較し、クライアントにアドバイスすることができます。

2つ目に関しては、バックグラウンドとして大きい事業会社で新規事業開発をやってきた人たちがいます。

 

その過去の経験や他社の事例を活かして、制度設計を支援することができます。

私個人が出すバリューとしては、新規事業は基本的に人が足りていないので、PMOの役割を担っています。

なおかつ、抜け漏れのあるタスクをひろって、上手くプロジェクトが回るよう動いています。
こういった部分は、前職のコンサルで培ったプロジェクト経験がそのまま生きるので、クライアントに貢献できていると考えています。

単価設定は低めだが案件をかけもちして売上をキープ

-クライアントが払う単価設定はどのようになっているのでしょうか。単価が高いイメージは湧きませんが。
新規事業は予算が少ないケースもあり、プロジェクト単価は前職の大手ファームと比較すると安いです。
ただ、個人で案件を複数かけもちすることで、1コンサルタントが稼ぐ売上はキープしています。


また、私個人としては、大企業の新規事業立ち上げ支援と、投資先スタートアップ支援を並行して担当しています。

大手コンサルティングファームと比較すると、高いオフィス賃料やバックオフィスコストがかかっていないため、固定費が下げられているという特徴もあります。

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実際の経験や領域に関する知見を提供して付加価値を出す

-コンサルタントは、実際の新規事業の経験があるわけではないので、付加価値を出すのは難しいように思います。その辺りに関してはいかがでしょうか。

事業会社側も、必ずしも新規事業の経験が豊富な人が担当しているわけでもなく、経験がないので、我々に相談をしてきます。
弊社には新規事業開発や起業経験のあるメンバーも多く、そこで付加価値を出しているのではないでしょうか。


また、組織としては、サプライチェーン特化や、組織人事特化のように、領域特化型ファームを持っています。

その領域特化型ファームの新規事業版があるといったイメージを持っていただくとわかりやすいかと思います。
私個人は、直接の事業開発経験はありませんが、コンサルタントとして領域に関する知見はインプットし、専門家として価値を提供しています。

大企業では新規事業とコア事業との距離感が難しい

-新規事業を立ち上げる際の、スタートアップと大企業のロジックの違いはどういったところにあるのでしょうか。スタートアップのほうがイケているイメージはありますが。

大企業は、コア事業やアセットがある分、コア事業との距離感が新規事業立ち上げの難しさになっています。
既存のコア事業と近い方が、シナジーも生まれやすいと思いますが、既存のコア事業と近すぎると、コア事業部内でやればよいという意思決定になります。


一方で、新規事業案が既存の事業と離れすぎていると、「うちの会社がやる意味ある?」ということにもなりかねません。

バランスの取り方が難しいです。

企業の新規事業の成功例「Tokyo Prime」

-最近大企業が行った新規事業の成功例で、良いなと思ったものがあれば教えてください。

大企業というか微妙ですが、オープンイノベーションの事例として、日本交通×フリークアウトの新世代タクシー広告「Tokyo Prime」があります。

それぞれの強みをしっかり出せていて良いなと思いました。

スタートアップと大企業の連携をサポートするのが新規事業コンサル

-スタートアップが大企業と組みやすくなりつつありますが、スタートアップが大企業と組んでスケールしていくためには、どういった方法がメジャーなのでしょうか。

分かりやすいのはアクセラレーション(スタートアップを募集し、支援するプログラム)に出て、注目してもらうことだと思います。
ただ、その後が重要で、スタートアップ側は、業務提携や出資まで、大企業をしっかりと握ることが重要です。
それができないと、一時的に注目を集めるだけで、事業創造までたどり着けない印象があります。

 

大企業側としても、スタートアップと連携したいというニーズはあります。

どのような座組みでどのような事業提携につなげて行くのか、私たちがサポートできる部分はあると感じています。

 

また、最近はCVC(コーポレートベンチャーキャピタル:事業会社が自己資金によりベンチャーへ出資・投資すること)もトレンドの1つになっています。

なので、大企業の資本を入れてもらい、連携をしやすくする動きもありますね。

どの取り組みも単発では機能しません。

組織全体として実現したいことを明確化したうえで、ロードマップを描き、複数の取り組みを連携させながら進める必要があると感じています。

前職のコンサルでの経験は活かせる

-最後に、ポストコンサルキャリアを考えている方へ向けてメッセージをお願いします。

私は、新規事業立ち上げのコンサルタントになりましたが、前職のコンサル経験が活きることがたくさんあります。
期待値を超え続けること、ハードワーク、論理的な資料構成スキルはコンサルタントとして身につけやすい性質だと思います。
こういったメタスキルは、どこへ行っても戦えるスキルなので、ファーストキャリアとしてコンサルタントを選んで良かったと感じています。

 

もちろん、新規事業開発コンサルタントになってから新たに学ばないといけない部分もたくさんあります。
経験してみないと分からない部分もありますが、未経験のことを短期間でキャッチアップ出来ることもコンサルタントのスキルの1つだと思います。

そこに関してもコンサルの経験は活かせるかと思います。

-ありがとうございました。

編集後記:

新規事業コンサルの業務について迫った。

前編から、コンサルで身につくスキル、そして転職後に生かされたスキルについて語っていただくなかで、コンサルタントとしてどう生きていくかのヒントが得られたのではないだろうか。
新規事業やベンチャー領域に興味がある人の参考になったら幸いだ。
コンサルへの転職、またポストコンサルのキャリアについて興味がある人は、ビズリーチへの登録がおすすめだ。

コンサル出身者の転職エージェントも多く参考になる。
また、コンサル特化のエージェントとしてアクシスコンサルティングもおすすめしている。

ビズリーチと併用しよう。
今日は以上だ。

デロイトトーマツコンサルティング出身者への取材(前編)「自分がやりたいプロジェクトにアサインされるための努力は必要」

総合系コンサルティングファームとして影響力のある、デロイトトーマツコンサルティング。
今回は、新卒でデロイトトーマツコンサルティングに入社し、その後転職をした方に取材を実施した。
コンサルティング業界でキャリアを一定年数積んだ後、新規事業コンサルタントに転身された方へのインタビューの前半を紹介させていただく方のお話である。
コンサルからのキャリアパスの参考になれば幸いだ。

コンサルになったのは会社の課題解決に携わりたかったから

-なぜコンサルタントになられたのでしょうか。

学生時代の経験から、会社の変化を生む仕事が楽しいのではないかという想いが漠然とあったからです。
大企業が自分たちだけでは解決できない問題に取り組み、その課題を解決することが出来れば、達成感があるのではないかと期待していました。
そうした業務内容に対する希望といった面が一番大きかったように思います。


また、身近にコンサル出身の教授がいたため、比較的具体的なコンサル業務がイメージできており、その方に影響された面も少なからずあります。

周囲の友人には金融、メーカーに進む人も多かったのですが、業種を絞り切れるほど明確にキャリアが定まっていませんでした。


よく言われているように、「色々な業種が見られるからコンサル」といった、モラトリアム的な側面もありました。

デロイトを選んだ理由は業務領域の広さ

-コンサルの中でもデロイトを選んだ理由があれば教えてください。
戦略から実行まで行い、且つテクノロジーに振り切りすぎていない会社が良かったという点があります。
システムが嫌だったわけではないですが、幅広い業務領域を経験したいと思っていました。


ただ、私が就活していた頃は、コンサルティング業界全体での採用枠が少なかったので、とりあえずコンサル会社は一通り受けました。
最近はコンサル大量採用の時代なので、多くの方にチャンスがあると思います。

入社後に担ったプロジェクト

-デロイトは上流から下流まで、業務の範囲が広い会社だと思いますが、入社後はどういったプロジェクトを担当していましたか?

主に、エレクトロニクス、ライフサイエンス業界を担当していました。

面白かったプロジェクトとしては、原価管理(管理会計の仕組み導入)、製品開発プロセス変更などが思い浮かびます。

異業種ヘルスケア新規事業導入、デジタルマーケティング構想策定なども面白かったです。

-逆に面白くなかったプロジェクトはどういったものでしょうか。

システムのバージョンアップ、大規模システム導入プロジェクトのPMOなどは私には合っていませんでした。

何を行うかが、すでに前のフェーズで決まっており、決められたことを粛々と進めるだけの役割を歯車のように感じてしまい、ストレスになりました。
もしプロジェクトが半年続いていれば会社を辞めていたと思いますが、2ヶ月で出ることができたので、辞めずに済みました。

SIにアサインされると異動できないのか

-最近のデロイトは、所謂SI(システムインテグレーション)案件にアサインされると、なかなか出られないと聞きますが、その辺りについてはいかがでしょうか。

売上も利益も拡大しているでしょうし、会社の戦略としては正しいと感じています。
一方で、そのような案件にアサインされてしまうと、人によっては上記のようなストレスを抱えることになるので、自分が配属されたいかは別問題です。

ライフサイエンス部門に惹かれた

-ライフサイエンス部門に行きたかった理由は特にあるのでしょうか。

幾つかあります。
1点目は医療業界自体のポテンシャルです。
大学時代に医療機関の経営に関する研究をしており、医療業界には非効率な部分が多いと感じていました。
逆に言うと、それは業務改善のポテンシャルが大きいということです。

その点で魅力的だと考えました。

 

2点目は医療というビジネスの特性です。
青臭いですが、ライフサイエンスビジネスの「人が健康に長生きすることに貢献する」という性質は、絶対的に善だと言えると思います。

そこにも良さを感じました。
例えば、ソーシャルゲームなどの事業を考えてみてください。

その事業を行う意味合い、倫理的な部分といったところを、自分の中で見つめ直さなければならない瞬間もあると思います。
ライフサイエンス業界は、このようなことを考えずに集中できるという点は、良いところではないかと感じています。

 

3点目は部門で働く同僚です。
ライフサイエンス部門には、人格的にもビジネス的にも優秀な方々が多いというイメージがあったのも大きな要因です。
デロイトの新入社員研修では、各部門の先輩コンサルタントがトレーナーを担当してくれます。

そこで関わってくれたライフサイエンスの方々に、総じて良い印象を持ちました。
そのため、後々ライフサイエンス部門へ引っ張ってもらえるようにコミュニケーションを取っていました。

実際のプロジェクトで大企業の変革に関与

-実際のプロジェクトで、コンサルの志望理由の際にもあった、大企業の変革といった部分に関わる機会はあったのでしょうか。

異業種からのヘルスケア事業参入プロジェクトで実感を得ることができました。
新規事業戦略構想→社長に提案→デロイトからもリソースを提供して新規事業としてローンチという流れです。

 

戦略から実行まで行うプロジェクトでした。
私が関わったのは前半の2ヶ月程度と短期間の案件ではありましたが、非常に印象深いものでした。

-戦略から実行の実行部分はどの程度まで行われたのですか。

電子部品メーカーの製品開発プロセス改革プロジェクトでは、立案のみならず、実行部分までコミットしました。
クライアントは、‘多品種短ライフサイクルモデル’の製品を取り扱っており、かつ取引相手の仕様に個別に対応していました。
多品種を扱い、トレンドが変わりやすい製品の受注生産は効率が悪く、利益が出にくいモデルとなっていました。

 

そこで、受注してから生産するモデルではなく、開発した製品を顧客に提案するビジネスモデルに変更しました。
製品設計から、製品のプロトタイプ制作までのプロセスに、コンサルタントとして一貫して関与することができました。
2年近くかかるプロジェクトでしたが、実際に複数顧客からの受注という成果を出すところまで見届けることができました。

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普段対峙する相手のクラス

-普段の仕事において対峙する人はどういったクラスの方が多かったですか。

日々のやりとりは担当者から課長、定例会議に部長、最終報告に役員クラスというパターンが多かったです。
私は常駐案件が比較的多かったこともあり、非管理職である現場の社員との折衝が多かったです。
ただ、案件によっては執行役員クラスが週次定例会議に参加されるケースもありました。

プロジェクトでは基礎からハイレベルまで多様なスキルが身につく

-プロジェクトを通して身に付いたスキルはどういったものがありましたか。

段階的に色々なスキルが身についたと思います。
基礎的なスキルでは、パワーポイントやエクセル等を利用しての資料作成スキルが身につきました。

また、シンプルにわかりやすくメッセージを受け手に伝える力もつけることができました。
基礎スキルが一通り漏れなく身に付くと、コンサルタントとして働けるようになったという実感がありました。

 

もう一段レベルを上げると、クライアント、特に意思決定者となる役員クラスに刺さるストーリー構成を考えられるようになったことです。

仕事の進め方という点においては、マイルストーン(中間目標点)を切っていき、ゴールから逆算しながら仕事を進めるという、計画策定、推敲能力も身に付きました。
言葉で説明するとシンプルですが、非常に役立つスキルだと感じています 。

能力面でも育成面でも優秀な上司に恵まれた

-成長に関しては、上司の運もあると思うのですが、その辺はいかがだったのでしょうか。

おっしゃる通り、個人の成長を考えて仕事を任せてもらえるかは上司によって変わります。

私は、上司には恵まれており、一緒に働いた上司は、1プレイヤーとしての能力面でも、部下を育てるという育成面でも、優秀な方が多かったです。

 

ただ、上司に恵まれるかどうかも捉えようだとも感じています。
上司がプレイヤーとして能力的に優秀すぎる場合、プロジェクト全体のごく一部しか部下に任せないことがあります。
結果としてクライアントからの評価は高くとも、裁量が与えられなかった部下からの評価はイマイチな上司もいました。
逆に、上司が優秀でない場合、本来の上司の仕事まで自分から巻き取ることができます。

結果としてチャレンジングな仕事を通じて、自身の成長に繋がるというパターンもあると思います。

-部下の成長をあまり気にはかけないが、クライアントからの評判が良いという方は、出世するものなのでしょうか。

360度評価制度があるので、部下からの評価も重要です。それでも能力的に優秀であればある程度の役職までは昇進できるように思います。
部下との関係性や部下の育成に課題があっても、注意程度で済まされることが多いと聞いています。

やりたいプロジェクトに携わるための努力

-プロジェクト選びは戦略的に考えていましたか。

私はプロジェクトを吟味していたわけではありませんでした。

まずは、来るもの拒まずという姿勢で、アサインされたプロジェクトに取り組んでいました。

しかしながら、自分がやりたいプロジェクトに携われるような努力は行いました。
社内で面白そうなプロジェクトを獲得しているマネージャーとのネットワーク構築、および通常業務のクオリティ維持には常に努めていました。
また、同期の横の繋がりを利用して、興味のあるプロジェクトを担当している人に会うこともしていました。

 

人脈があっても、実力がなければ自分がやりたいプロジェクトにアサインされなくなるので、社内での自分の評判が落ちないようにすることは重要だと思います。
社内で噂は広まっていきますので、どのプロジェクトでも常に成果を出すことは意識すべきです。

-仮に面白くないプロジェクトに入ってしまった場合、どういった姿勢で仕事をしていたのですか。

内容が面白くないプロジェクトであっても、振る舞い次第で面白く出来ると考えていました。
ただの作業要員にならず、自分が主体的に提案して上司の仕事を巻き取りにいく姿勢を見せると、自然とモチベーションは付いてくると考えています。

入社後に感じた、入社前に抱いていたコンサルとのポジティブなギャップ

-入社後にコンサルのギャップはありましたか。

学生時代から比較的長期間、コンサルティング会社のインターンを経験していたので、漠然とコンサルタントの働き方の想像はついていました。
そのため、ネガティブなギャップはあまりありませんでした。

 

ポジティブなギャップとしては、コンサルタントとして育成することを重要視しており、制度やフィードバックがしっかりあったことです。

私が働いていたファームでは、フィードバックを自分から取りに行く姿勢が是とされる文化でした。
社内では、仕事の進捗ではなく、キャリア、スキル面の成長について上長と話し合う場が2週間に1回ほどのペースで制度として設けられていました。

そうした機会を有効活用して今後身に付けるべきスキルや方向性を定期的に考えていました。

内容に興味をそそられないプロジェクトへの長期アサインが転職のきっかけ

-転職のきっかけのようなものはあったのでしょうか。

内容自体に興味をそそられないプロジェクトが少し長引いていたので、社外を含めて他の選択肢を見てみようかなと思ったのがきっかけです。

現在の勤務先の会社に決める前にも、エージェント経由で一度転職活動をしたことがあります。

 

その時、面接官から「コンサルから事業会社へのキャリアを考える上で、手触り感をどれくらい求めるかは重要な意思決定ポイントだ」というアドバイスをもらいました。
手触り感とは、自分のする仕事の影響範囲と実感のトレードオフのことを指します。

 

例えば、医師の仕事を考えましょう。

臨床医は患者さんに感謝され、とても手触り感はある一方、救える患者の数は限定的です。
逆に、研究医が新しい治療方法を開発した場合、実際に患者さんの喜ぶ顔は見えませんが、はるかに多くの人を救うことができます。
このような、自分が働く上での手触り感は好みの問題で、キャリア決定の要素として重要だと感じています。
その時は、転職活動と同じタイミングで面白いプロジェクトが始まったので、一旦転職活動は終了しました。

編集後記:

前編ではデロイトトーマツコンサルティングでのキャリアについて語っていただいた。

やりたいプロジェクトに入る方法、コンサルで身につくスキル、またコンサルタントとしての心構えについて理解できたのではないだろうか。

 

後編ではコンサルからの転職について伺った。ぜひ参考にしてほしい。
デロイトをはじめ、コンサルに行きたい方は、ビズリーチに登録するとよい。

コンサルに強いエージェントやコンサルティング会社から直接、採用の連絡がくるので、おすすめだ。

後編はこちらだ。


今日は以上だ。

デロイトの買収まとめ~システム、ソフトウェア、広告と多岐にわたる買収

デロイトとは

デロイト・トウシュ・トーマツは、世界最大の会計事務所の一つである。デロイト・トウシュ・トーマツの日本オフィスである、デロイトトーマツコンサルティングは日本最大級の経営コンサルティングファームである。

日本オフィスは1993年4月に設立され、2012年11月時点での従業員数は約1300人である。

今回の記事で扱うデロイトはデロイト・トウシュ・トーマツを指し、世界に広がっているデロイトのグループ全体の買収戦略を見ていく。

デロイトは、監査・税務・法務・コンサルティング・ファイナンシャルアドバイザリーといったあらゆる分野において、様々な組織や機能に対応したサービスに対して、戦略立案から実行までを一貫して支援する企業である。

デロイトの特徴には、課題解決のために必要になる多岐にわたる分野のプロフェッショナルを、自前で用意できることがある。

総合的なコンサルティングサービスを展開し始める戦略コンサル

近年では他業界におけるコンサルやテクノロジー企業による買収が続き、無視できない規模となっている。その1つがアクセンチュアで、元々は戦略コンサルでありながら、今では総合的なコンサルティングサービスを展開するようになっている。

買収による事業拡大を始めるデロイト

デロイトもアクセンチュアに追随して、買収を行い始めたコンサルである。これまでは自前のサービスを中心に事業を拡大してきたデロイトだが、ここ数年で全世界に渡り、買収による事業拡大に乗り出している。

以下がデロイトによって買収された企業の一覧である。ディスコに関しては、企業内の1事業を買収している。

買収企業一覧

買収企業 事業内容 買収日時 ソース
マグネティックメディアインク 人工知能(AI)に基づいたビジネスプラットフォーム 2018/9/10 ソース
API タレント ニュージーランドの大手AWS(Amazon Web Service)パートナー 2018/5/1 ソース
Tytho オランダの税務コンサルティングおよびソフトウェア企業 2018/3/21 ソース
AEPEX オランダのSAPサプライチェーンコンサルタント 2018/3/8 ソース
ATADATA クラウドの管理と自動化プラットフォームの運営 2018/1/23 ソース
ディスコ M&Aマッチングサイト事業(事業のみ譲渡) 2017/12/8 ソース
Well Placed Cactus オーストラリアのソフトウェア開発会社 2017/12/6 ソース
InnoWake 古くなったITシステムの現代化を行う企業 2017/6/6 ソース
Market Gravity デザインコンサルタントのスペシャリスト 2017/6/1 ソース
Strut Digital クラウド導入サービス会社 2017/5/8 ソース
ヒート 独立系クリエイティブエージェンシー 2016/2/29 ソース
プロパティリスクソリューションズ エンジニアリングレポート作成および構造設計コンサルティング 2013/12/25 ソース
アトムコンサルティング&テクノロジーズ ERP(基幹系情報システム)導入支援サービスを展開 2010/12/14 ソース

 

グローバルで見ると、2010年から買収による事業拡大が進み、ここ数年でかなりの数の企業を買収している。

まずは買収の数が多いデジタル部分について見ていく。

なぜデジタルでの買収が多いのか

デロイトは、デジタル部門での買収が多い。なぜこれまで買収が少なかったデロイトが急激に買収を始めているのか。

理由の一つには、ビジネスのスピードの加速がある。

以前は事業を拡大させる際に、自社で一から育てていたが、近年ではビジネスのスピードが加速しているので、自社で育てるには割に合わないと判断した部門の会社を買収している。

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業界の境界が混ざっている

業界ごとの境界が少なくなっていることも買収が増えている原因だろう。

Amazonを例に出して言うと、初期はモノを売っていたが、そこで得た顧客情報を利用して金融業界に乗り出そうとしている。他にも、AWSというクラウドサービスは、今となってはAmazonの稼ぎ頭である。

デジタル領域の発達によって、他業種に踏み込むハードルは下がり続けている。

デロイトもこ他業界からの参入に対抗するために、自ら先手をとって他業種への事業拡大を進めたいのではないかと予想できる。

システム開発から請け負うデロイト

2010年にデロイトが買収したアトムコンサルティング&テクノロジーズ(以下ATC)は、ERPの導入を支援するコンサルティング会社である。

ERPとは、Enterprise Resources Planning の頭文字を取ったものである。企業経営の資源となるヒト・モノ・カネ・情報などを正しく分配することで、有効的に活用する計画のことである。

基幹系情報システムを指すことも多く、現在の企業の戦略に欠かせないものとなっている。

それまでは取引先の企業に対し、IT戦略を立案するのみで終わっていたデロイトであったが、近年になってビジネスのスピード感が増し、より短い期間でERP導入を可能にしてほしいとの需要が上がっていた。

そこでERP導入に実績のあるATCを買収し、IT戦略の立案とERPの導入を一貫してスムーズに行える体制を整えている。

ERP領域だけでなく、クラウド導入を手がけるStrut Digitalや、古くなったITシステムの現代化を行うInnoWakeなども買収していて、システム開発の部分にかなり力を割いていることが分かる。

ERPと同様に、デロイトはシステム開発からIT戦略の立案までを一貫してサポートすることで、スピード感を高めながら事業拡大を目指している。

ソフトウェア開発

Tythoの買収から、ソフトウェア開発にも力を入れていることが分かる。

Tythoはオランダのコンサルティングおよびソフトウェア会社であり、デロイトの税務自動化および税務技術サービスの強化を担うことになる。

ビジネスがグローバルに展開するにつれて複雑化する税務市場では、技術がより重要になっている。人工知能、ブロックチェーン、ロボットプロセス自動化(RPA)をいかに活用するかが、これからの税務コンサルティング部門でも重要である。

このような背景から、デロイトは技術力の高いソフトウェア企業の買収を行なっている。

不動産業界でも事業拡大を目指す

2013年に買収したプロパティリスクソリューションズ(以下PRS)は、エンジニアリングレポートの作成、構造設計コンサルティング等を行う会社である。

PRSは2003年に日本で立ち上げられた多くの一級建築士を擁する会社である。また、日本では数少ない実績を持っているBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)マネージャーでもある。

デロイトは元々、不動産ファイナンシャルアドバイザリーや不動産評価を行なっていたが、PRSを買収することで、建築物のコンサルティングを含む、不動産総合サービスを提供できるようになった。

税務&法律分野で世界をリードする

Tythoの買収によって技術力を上げ、税務分野で世界をリードしようとしているデロイトであるが、法律分野でも影響力を出し始めている。

デロイトは法務も取り扱っていたが、2018年7月に世界最大の移民法律事務所であるベリーアップルマン&ライデンと提携し、世界初のグローバル移民サービスの提供を発表している。

買収企業から、税務や法律分野におけるデロイトの力の入れようが見て取れる。

広告業に参入するコンサルファーム

広告業界の会社が、コンサル会社やIT会社によって買収される事例は年々増加の傾向にある。デロイトも買収によって広告業界に足を踏み入れた会社の1つである。

デロイトが2016年に買収したヒートは、2004年に創業し、サンフランシスコを拠点としている。2015年のカンヌ国際広告祭において初受賞して8部門を獲得した、世界が注目する新進気鋭の広告会社である。

企業の広告がTVのCMからデジタル広告へシフトしていく中で、ヒートを買収することによって、デジタル広告の制作を自社で行える体制をいち早く整えている。

今後のデロイトの拡大戦略

デロイトはこれまでより広い範囲に対応できる、総合コンサルティングファームとなるための拡大戦略を取っていることが読み取れる。

どんな仕事が来ても、戦略の立案から実行までを自社でまかなうことで、企業が求める変化の早さを実現させようとしている。

デロイトに入社するには?

まずはビズリーチへの登録を勧める。ビズリーチに登録すると、デロイト関連のスカウトを多数受け取ることができるだろう。

またリクナビNEXTはコンサルに強い転職サイトなので、そちらに登録するのもおすすめである。

今日は以上だ。

なぜ、あなたは会社で活躍できずに転職したがるのか

会社で思うようにパフォーマンスが出せず苦労している方も多いだろう。会社で結果が出せず、モチベーションが下がり、ただ一日を過ごして、仕事をしたふりをして過ごしているのではなかろうか。あまりに耐えきれなくなり転職していく方も少なくないだろう。

今回は、会社で活躍できずに、転職したがる理由に関して考察をしてみた。社内でくすぶっていると感じている人にはぜひ読んでほしい。

まわりと比較していないだろうか

活躍の定義は難しいが、同期や身近な先輩で、仕事ができ社内で評価され、ボーナスを少し多めにもらっている人がいるだろうか。また、ルーティーン業務ではなく、メディアや社内の注目を集めているプロジェクトにアサインされている同僚がいるかもしれない。

こうした人たちと比較すると、自分のやっている業務は日の目を浴びないか、もしくは誰がやっても同じ結果になる大体可能な存在だと思っているかもしれない。周りと比較して自分は全く活躍していないなと思うのも当然であろう。

どうしても会社で働くと、意識していなくても周りと比較して隣の芝生は青く見える現象が起きていることだろう。そして同期が自分より給料が多かったら、無性に嫉妬したくなるだろう。

大企業で活躍している人は、下積みを経験

大企業で活躍している人の多くは下積みを経験しているパターンが多い。最年少○○、女性初○○という人を見ると、すさまじいほど働いて、飲み会も仕事も勉強もして、昭和のモーレツ社員を体現しているような人が多い。

特に日系企業は一昔前まで職種別採用のようなものがなかったので、脚光の浴びる仕事をするまでに、泥をすする経験をして、花形部署にいっている。メガバンク等では、減点主義なので、減点されないような部署ばかりに配属され、東大法学部の金の卵を守っているが。

こうしたマイナス評価を受けない人事制度はさておき、日本企業で抜擢されて活躍している人は、どこかで、すさまじい努力と下積みを経ているのが一般的である。例外は、社長の息子等であるが、トヨタの社長の豊田章男氏は若いころから成果を出しているため、創業者の親族でも活躍している人は活躍している。

ベンチャー企業で活躍している人はタイミングである

ベンチャー企業で活躍している、ポジションを獲得している人は、うまいタイミングで入っている人がいる。DeNAやグリーだと会社が急成長するタイミングで転職して、チャンスをつかんだ人が多くいた。

メルカリに関しても早い段階で転職して、IPOでストックオプションを大量に手にした人がいた。こうした人たちは、早いタイミング、また適切なタイミングで転職したことが正解だった。早すぎても資金が苦しいフェーズが続き、すぐに辞めていたかもしれない。

ベンチャー企業のタイミングを見抜くのは難しいので、資金調達の情報が出たらすぐに動くほうがいい。資金調達をした場合、ハードウェア系のベンチャーでもない限り、採用に投資することが多い。資金調達の情報のその日のうちに動くと、ベンチャーとしてもいい転職タイミングだ。

特にシリーズAのタイミングあたりが上場に向けた動きがはじめるので、ストックオプションを考えている人にはいいかもしれない。

活躍できる人は、どこに行っても活躍している

活躍している人は、どの企業でも活躍できることが多い。カルチャーに関係なく、自分のやり方をしっかりと応用し、活躍する環境を自分で構築していく。

恵まれた環境だけでしか、成果は出せない人は、転職してはじめて自分の環境が恵まれていたと気づく。転職を意思決定する前に、自分が活躍できている要素を分解してみよう。

その前に、自分がビジネス上で貢献していることを分解してみよう。定量的に話すことができれば、客観的に自分の仕事を見ることができている。

加えて、自分の貢献度を分解したときに、その一つ一つの成果が、誰かのおかげで成り立っているものであれば考え直そう。もちろん、仕事は誰かのおかげで成り立つものではあるのだが、優秀な人の成果のおすそわけになってあなたが評価されていたとしても意味がない。

活躍している上司のもとにつけ

活躍している上司のところに部下でいくことをすすめる。

理由は2つある。1点目は活躍している人は、仕事ができるので、仕事術を盗むことができる。社内政治でのしあがっているから活躍していると言われている上司も、社内政治のための入念な準備をしているはずだ。そうした、組織の動かし方を学ぶことができる。仕事で成果が出せる人は、自分が作業や面談をしている時間だけでなく、周りの人たちの生産性を最大化している。

特に大企業の場合は、自分の成果は、全体に占めるなかで小さくなりがちだ。その他大勢の人の力の貢献度が大きいので、その他大勢の人を動かすことができる能力が必要になってくる。

2点目は活躍している人がいる部署にはお金や権限が集まりがちなので、部下にも多くの裁量が与えられることが多い。

活躍している部署は注目され、社内外から脚光を浴びるのでヘッドハンターからもしばしば電話がかかってくることもある。

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職種を変えるのは最終手段

今、活躍できないからといって職種を変えるのは、最終手段だ。職種を変えても、根本的に仕事ができない場合は、職種を変えても活躍できない。それどころか、慣れない仕事にまた従事することで余計に活躍できなくなる。

よほど今の業務が肌に合わないと思っていても、一度は会社を変えてみて同じ職種で本当に活躍できないかを確認したほうがよい。

もしくは、どうしてもやりたい仕事があれば、その職種にチャレンジするのは問題ない。多くの人は、あれは嫌、これは嫌しか言わないので、そういう人は何をやっても成果がでにくい。やりたいことがないのであれば、今の職種のまま会社を変えて、チャレンジして成果が出るまでがんばってほしい。

会社を変えるのは選択肢としてもっておくべきである

会社を変えることは常に選択肢としてもっていこう。同職種での転職はキャリアアップになりやすく、レジュメにも一貫性が出るので、プロフェッショナルとしての評価を受ける。外資系で何社も経験して一社あたりの経験年数が短くても確実に昇進している人というのは、同じ職種で同じようなスキルを磨いていっているためである。

日本企業のようにローテーションしながら転職をしていてもスキルが身につかず、何もできない人としてレッテルを貼られる。同じ職種の場合は、会社を変えておくということを念頭において、挑戦していくと良い結果につながっていくことだろう。

習慣を変えない限り成功しない

今まで成果が出ていない人がこれから成果を出すためには、習慣を変えなければならない。一言でいっても習慣を変えるのは難しい。習慣を変えるには、時間の使い方を変える、付き合う人を変える、住む場所を変えるといった3原則のようなものをどこかのコンサルタントがとなえていた。転職はこれら三つを変えるチャンスなのだ。

習慣を変えることができた人が、これまで成果がでていなかったのに活躍できるようになっているのである。習慣を変える機会をつかみ取るように、目のまえのことから努力してほしいところだ。

ハードワークが求められる会社で活躍していないときはやり方に問題

ハードワークが求められる会社で成果がでていないことがあるだろう。量をこなしているのに成長できていないのは問題だ。そうした場合は、頭を使わずに仕事をしているため、何も成果になっていないことに時間を使っているパターンがあてはまる。

がんばってもがんばっても成果がでないようなときは、一旦、自分を見つめなおす時間をとって、考え直すとよいだろう。

激務の会社から、まったりの会社に転職して、活躍できるようになる人は、やり方を見つめなおす時間を十分にとれることで成功している。コンサルでA.T.カーニ―やローランドベルガー出身のコンサルタントがマネージャーにつくとそのプロジェクトは毎回忙しくなるという。

忙しいファームの出身者は長時間労働が前提となったまま、やり方をあてはめようとするため他のファームで出世できるとは限らない。真に優秀なのは、ローランドベルガーにいながら短時間で成果を出して早く帰っているひとだ。

周りの人のせいにするのを辞めよう

どうしても活躍できない人は他責思考が強い。自分の結果がでていないのは自分のせいではないと言いたい。その気持ちはよくわかる。だが、人のせいにしても成果がでるようになるわけではないので、常に自分のせいで結果が出てないと思うようにしておこう。

こうした思考は、まわりからみると責任感をもって物事に取り組んでいると思われるので、若手の間はがんばっているという評価をもらえ次のチャンスをゲットしやすい。

35歳を超えても、ただのがんばっているという人という評価だったら、窓際族になることは間違いないから注意しておこう。長時間働くことは、誰も年をとったら評価してくれないのである。

転職エージェントからフィードバックをもらおう

仕事の評価について、様々議論すべきところはあるだろうが、客観的に自分が活躍しているのかそうでないかは第三者に聞けばすぐわかる。転職エージェントは多くの活躍している事例を年収という形でたくさんのデータをもっているので聞いてほしい。

同じ業界で同じ職種なのに、年収に大きく開きがある場合は、特に注目してほしい。転職エージェントに聞けばあなたの成果がでていない、もしくはなぜ成果が評価されていないかが一目瞭然である。転職エージェントへ気軽に相談してほしい。

活躍したいと考えている方へ

現状の状態を打破して、活躍できるようになりたい方は、転職サイトへの登録は絶対にしよう。ビズリーチは優秀な人を狙ったヘッドハンターも多く在籍しているため、どうしたら活躍できるようになるかの方法論を知っている人も多い。

ビズリーチに登録して転職エージェントと何人か会うことでわかることも多いのでぜひご覧になってほしい。今日は以上だ。

アクセンチュアへの転職を検討している方向けに参考になる記事紹介

当サイトではアクセンチュアの転職に役立つ情報を多数配信してきた。その中でも転職をする際に参考にしてほしい当サイト内の記事を紹介させていただく。転職者の多い大企業なので参考にしてほしい。

これまで多くのアクセンチュアの方にご協力いただいたのでアクセンチュアの内情について幅広くご覧になれる。

0.アクセンチュアの決定版

 

1.アクセンチュアへ転職して入社したコンサルタント

アクセンチュアに転職する方は特に見てほしい。働き方改革がなされた後の状況もあるのでぜひご覧になってほしい。事業会社および他のコンサルティング会社での経験があるので非常に読み応えがある。

また、提案活動にも関わっていたためアクセンチュアの良さがよくわかる。

2.アクセンチュアの新卒入社戦略コンサルタント

現役のアクセンチュアストラテジーに所属するコンサルタントにアクセンチュア社の説明をいただいた。セクターおよび、戦略、MC、デジタル、テクノロジーと横断的に説明している。

この記事はアクセンチュアを転職で受ける方には必見だ。これほど詳しく解説している記事及び、詳しいコンサルタントはそうそうないと自負している。

 

3.アクセンチュアITコンサルに新卒入社後、マッキンゼーへ転職した方 

アクセンチュアのITコンサル出身者の記事だ。アクセンチュアのITコンサルに新卒で就職し、その後日系コンサル、および戦略ファームであるマッキンゼーに転職している方のコンサル論だ。

コンサルでの経験を経て今は国の機関で働いている。コンサル3社の経験とそれに付随する転職活動の方法をご覧になれる。3部作となっているのでぜひご覧になってほしい。

 

4.アクセンチュアの買収戦略

 アクセンチュアはIMJをはじめ買収を積極的に行っている。特に広告領域への進出は激しくアクセンチュアは事業会社および広告代理店と競争をしていることがわかる。

では、アクセンチュアが実際にどのような企業を買収しているのか?そして今後どのような企業になっていくのか分析してみた。

アクセンチュアの現役コンサルにもヒアリングしたうえで監修いただき記事を作成している。

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5.アクセンチュアの女性コンサルタント

アクセンチュアの現役女性コンサルタントがどういう人が優秀なコンサルタントでどういう人がそうでないのかを語っていただいた。

インタビューしたなかで最も労働時間が短いコンサルタントのように感じた。

女性に限らず効率的に働きたい方には参考になる記事である。取材中も言葉を選び端的に話している様子が非常に印象的だった。

6.メガバンク、アクセンチュア、ベンチャー転職を経験した起業家

アクセンチュアでの勤務経験を経て大きく飛躍した今川さん。今川さんのこれまでのキャリアと理不尽だった銀行員時代、意識が低すぎて適当だった就職活動を経て、アクセンチュア時代が何を変えたのだろうか。

アクセンチュアの影響を節々に感じることができるインタビューだった。

第二新卒でアクセンチュアに転職した方

新卒で入社した会社が大失敗で、その後第二新卒としてアクセンチュアに転職した方の事例である。

アクセンチュアは第二新卒を多く受け入れており、アクセンチュアに転職してキャリアを立て直す方も多い。

アクセンチュアに第二新卒で転職を検討している方にはぜひご覧になっていただきたい。

アクセンチュアストラテジーに内定した学生

新卒においてもアクセンチュアは人気がある。新卒採用のプロセスについて、時系列にあわせて、選考内容とともに詳細に書いてある。

大変勉強になる内容が多い。

 

おすすめの本

アクセンチュア限定というわけではないが現役コンサルタントからおすすめの本をご紹介いただいた。

コンサルタントは勉強が非常に大事ということだが、本は読んでおくとよいだろう。


 

最後に:

アクセンチュアについて当サイトは徹底研究してきた。アクセンチュアは、引き続き、転職市場の受け皿になるはずである。

また、転職して成長している方も、多く、キャリアアップによい企業だ。特に新卒で、日系大手に入り、キャリアに行き詰まった人には特におすすめしたい。

アクセンチュア転職については、ビズリーチを使えば間違いない。

アクセンチュア自体からも、またアクセンチュア転職を得意としている転職エージェントからオファーがあるのでビズリーチを登録しよう。

また、転職エージェントの一例としてはアクシスコンサルティングがアクセンチュアの転職支援実績が多い。今日は以上だ。

京都のベンチャー企業の経営者10人を紹介

今回は、京都のベンチャー企業の社長について取り上げる。京都は独特な歴史的背景を持っていたり、学生が多いこともあってかベンチャー企業が多い。今回は、そのようなベンチャー精神あふれる京都に本社を置いているベンチャー企業の所在地と社長を紹介していく。

ベンチャー企業の所在地

それぞれのベンチャー企業の所在地をまとめたものが以下の表である。

会社名 所在地
株式会社はてな 烏丸御池
ポノス株式会社 四条河原町
GLM株式会社 上鳥羽口
プラスワン株式会社 烏丸御池
株式会社ランプ 烏丸御池
株式会社フューチャースピリッツ 西大路五条
株式会社アドインテ 四条烏丸
Future’I’Mark株式会社 四条烏丸
株式会社ガーネット 烏丸七条
Baseconnect株式会社 河原町二条
コネクトフリー株式会社 四条烏丸

基本的には阪急河原町駅、烏丸駅あたりに本社を置いている会社が多い。

では、以下でそれぞれの社長の経歴について見て行く。

はてなブログ運営会社の代表取締役

氏名: 栗栖義臣
出身大学:
大阪大学原子力工学科

現在の肩書:
はてな 代表取締役
職歴:
Sler

コメント:
1978年、鹿児島県出身。大阪大学原子力工学科卒業後、Slerに就職。2008年にエンジニアとして、はてなに入社。2014年に代表取締役社長に就任した。
参照元

人気スマホアプリ、にゃんこ大戦争開発のポノス代表取締役

氏名: 辻子依旦
出身大学:
シティ大学ロンドン

現在の肩書:
ポノス 代表取締役
職歴:
SAFETY

コメント:
1984年、大阪府出身。2004年にイギリスへ留学を行う。2008年からはSAFETYでカーディーラーとして勤務し、2011年に父が経営していたゲーム会社であるポノスに入社する。2012年より同社の代表取締役に就任している。
参照元

京都で電気自動車の製造を行うベンチャー、GLMの代表取締役

氏名: 小間裕康
出身大学:
甲南大学
京都大学大学院
現在の肩書:
GLM 代表取締役
職歴:
コマエンタープライズ

コメント:
1977年、兵庫県出身。大学在学中の1999年には、電機産業向けの人材関連のビジネスを行うコマエンタープライズを創業した。2000年に甲南大学を卒業し、同社の経営を9年間続ける。2010年に電気自動車の製造を行うGLMを設立し、代表取締役に就任。2011年には京都大学大学院を修了している。
参照元

父親の事業を継ぎながらインターネット事業を立ち上げ

氏名: 原野朋弘
出身大学:
京都産業大学

現在の肩書:
プラスワン 代表取締役
職歴:
大手焼肉チェーン
コメント:
1975年、京都府出身。京都産業大学を卒業後、大手焼肉チェーンに就職し、FC本部事業部にて加盟店開発に従事。その後、不動産会社へ転職し、経営企画室にて新規事業を立ち上げる。退職して父親が経営するFC事業を継承したのと同時に、自らインターネットメディア事業部を立ち上げる。2016年からWEBコンサルティング事業に参入し、現在に至る。
参照元

大学在学中の事業経験を活かして起業

氏名: 河野匠
出身大学:
大谷大学

現在の肩書:
ランプ 代表取締役
職歴:

コメント:
1992年、滋賀県出身。2011年、大谷大学に在学中に起業を決意し、ファッション通販サイトを立ち上げる。その後、WEB上での集客のノウハウを活かしてWebマーケティング事業にシフトチェンジする。2013年に法人化し、代表取締役に就任。
参照元

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大学在学中の個人事業から法人化

氏名: 谷孝大
出身大学:
大阪大学工学部

現在の肩書:
フューチャースピリッツ 代表取締役
職歴:

コメント:
1977年、大阪府出身。 1996年に大阪大学工学部に入学後、在学中にフューチャースピリッツを個人事業として創業。1998年には合資会社を設立した。事業拡大に伴い、2000年に京都リサーチパーク(KRP)へ活動の場を移し、有限会社としてフューチャースピリッツを設立。2001年には株式会社となった。
参照元

ITに関わり続ける連続起業家

氏名: 十河慎治
出身大学:
近畿大学
立命館大学大学院経営学部
現在の肩書:
アドインテ 代表取締役社長
職歴:


コメント:
1971年、大阪府出身。高校を中退した後、大学入学資格検定を取得し、近畿大学に入学。卒業後は立命館大学大学院に入学し、そこで経営学を学びながら、会計事務所で働く。2003年にWeb制作会社を設立するが、2005年に同社が買収される形でロックウェーブに入社し、取締役に就任。2009年にアドインテを設立し、代表取締役社長に就任。
参照元
参照元

情報通信系ベンチャー企業から独立して起業

氏名: 脇田龍太郎
出身大学:
佛教大学

現在の肩書:
Future’I’Mark 代表取締役CEO
職歴:
情報通信系ベンチャー企業
コメント:
1990年、京都府出身。2012年に佛教大学を卒業し、情報通信系ベンチャー企業に新卒で入社した。2014年に情報通信系ベンチャー企業を退社し、同期とFuture'I'Markを設立し、代表取締役CEOに就任。
参照元

世界一周旅行など様々な経験を積んだ女性起業家

氏名: 中野拓磨
出身大学:


現在の肩書:
ガーネット 代表取締役
職歴:

コメント:
2009年に父親とのサンドウィッチ屋として開始。オープン前日に父親が亡くなり、5ヶ月で閉店し、ガーネットは一時休止。サラリーマンを経験したのち、2015年にガーネットの代表取締役に就任。ゲストハウス・ホテル、総合不動産・仲介、飲食、アパレルなどを幅広く取り扱っている。
参照元

サンドウィッチ屋のスタートから幅広く事業を展開

氏名: 國重侑輝
出身大学:
立命館大学国際関係学部

現在の肩書:
Baseconnect 代表取締役CEO
職歴:
Campus
コメント:
1990年、大阪府出身。高校生の時から、国際協力団体の立ち上げやNGOでのインターンなどで国内外の貧困問題に関わる。立命館大学国際関係学部に入学し、在学中にITベンチャー3社でフルタイムインターンを経験。その後、フリーランスのWebデベロッパーとなる。21歳の時、インターネットスタートアップのCampusを創業。その後事業売却を行い、Baseconnectを設立して、代表取締役CEOに就任。
参照元

若くから経営経験を積んで来日した連続起業家

氏名: 帝都久利寿
出身大学:


現在の肩書:
コネクトフリー 代表取締役総合開発責任者兼CEO
職歴:
Zooomr
コメント:
1988年、米国ワシントン州出身。幼少期からPCやプログラムに親しむ。15歳で高校を飛び級で卒業し、17歳でシリコンバレーにおいてZooomrを創業、19歳で来日。2008年に日本でブルーブリッジを創業。次世代通信の問題解決を担うべく、2014年にコネクトフリーを設立し、代表取締役総合開発責任者兼CEOに就任。
参照元

編集後記:

いかがだっただろうか。

見ていただけたように京都には数多くのベンチャー企業が存在している。このサイトでしばしば言っているように、新卒でのベンチャー企業への就職はおすすめしていないが、キャリアを積んだ上でのベンチャー転職は働きがいを考えた時に十分に選択肢に入る。

今回、この記事で紹介した以外にもベンチャー企業は多数存在していて、大きさの規模も様々ではあるが、転職サイトで求人を出しているところもある。ぜひビズリーチに登録して興味のあるベンチャー企業がないか探してみて欲しい。

今日は以上だ。