20代~30代のキャリアを考えるブログ

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日系メーカー海外駐在員の本音「海外駐在のワナとは?」

就職先の1つとして人気がある大手日系メーカーは、海外勤務の経験が積める場所だ。下手に外資系企業に入るよりよっぽど海外で働く機会に恵まれている。

なぜなら、外資系企業はあくまで海外の企業の「東京オフィス」での採用に過ぎないが、日本の会社であれば「東京本社」の社員を世界中に転勤させて、海外法人のマネジメントを行わせるからだ。特に、大手メーカーの多くは、海外売上が大半になっており、海外赴任は当たり前になっていると言って良い。今回は、日系メーカーに入社し、タイに海外駐在している方にインタビューさせていただいた。

なお、国際的に活躍したい方や、すでに国際的に活躍している方におすすめなのはJACリクルートメントだ。キャリアアドバイザーの質が高いので相談してみてほしい。

また、ビズリーチに登録すれば、大手日系メーカーの海外勤務案件も含め、多くの良い機会が溢れている。必ず登録しよう。

それで情報が足りなければ、転職支援実績日本一のリクルートエージェントに相談しよう。また、コンサルから事業会社への転職を検討している人には、アクシスコンサルティングがおすすめだ。

就職活動の軸はホワイトかどうか

-簡単な経歴を教えていただけますか。

関東地方の国立大学大学院で機械系の修士号を取得し、現在勤務している某大手電子機器メーカーに入社し丸4年です。

-就活の軸は何でしたか。

専攻は機械系だったので、電気や精密機器のメーカーを中心に探しました。学校の成績は良くなかったので、研究職では受けていませんでした。会社を選ぶ軸は簡単で、大手でそれなりに待遇がよくて、ホワイトな企業かどうかというところが軸でした。

-ホワイトの定義とは?

残業が少なく、飲み会が強制ではなく、いい人が多い会社ですね。

-現在の会社を選んだ理由は何でしょうか?

学部で就活した友達から話を聞いていると、東芝や富士通は残業多くて大変だというのを聞いて受けませんでした。今思うと、残業が多いのは部署や部門、地域ごとに違うので一括りにしてはいけないと思います。私が就職した電子機器メーカーは業界もシェアナンバーワンで、面接に出てくる人柄もよく、残業が少ないといっていました。2chで調べてもブラックという情報はさほど出てこなかったので自分の意向にそっていました。

-偏差値の高い有名大学を出て、知らない人はいない有名企業に勤めていますが、成長欲求や海外勤務がしたいという思いはあったのでしょうか?

まったくなかったですね。成長したいとかではなく、まったり定年まで働くことが目標でした。また、勤務地も東京か神奈川がよくてこれまでの生活圏を脱したい思いはありませんでした。

入社後考え方に変化、地方への配属

-入社してからは、どのようなことをしていましたか?

2013年の4月-10月の半年は座学研修をしていました。調達関係の部門に配属されたため、調達に関わる勉強をしていました。毎日定時で、座学なのでこのころが人生で一番楽しかったです。大学院が死ぬほどつまらなくて、つらい日々の連続だったので、社会人1年目の研修は同期と楽しく話せて楽しい時間となりました。 

-その後、配属で地方に行っているということですが、地方に行ってどうでしたか?

入社前は地方に行くことは嫌でしたが、地方での経験は必要だなと感じました。研修プログラムだけで約4年あるので、長いスパンで見たら地方で経験を積むことは今後の社内におけるキャリアで絶対に必要になってくると研修中に気づいたので、地方配属は気になりませんでした。地方でも人口数万人の小さい町だったので予想以上に田舎で車が手放せない生活でした。 

-やはり地方は労働時間が短いのでしょうか?

いえ、忙しく毎日21時まで働いていました。地方時代は、工程設計とよばれる仕事をしていました。本社から部品図面が来るので、部品をプラスチックやプレス、電気部品メーカーとどのように作るかを設計したり、量産ラインの組み立て工程や検査工程を社内の各部門と議論して決定していく仕事でした。日々、各部門と議論し、問題解決を行い、製品が量産しても品質が保てる工程を設計していました。

また、日本国内を調達先とする部品調達の仕事もしていました。新製品の担当をしていたこともあり、日程がきつい中イレギュラーな対応もあり毎日21時までの仕事でした。

-想像していたホワイトとは違いましたか?

労働時間的には違いましたね。それでもやりがいのある仕事なので、自分が成長している実感がもてました。成長することは入社前地点ではどうでもいいと思いましたが、自分のやっている仕事はやりがいがないと続かないと感じました。

地方はご飯もおいしかったし、週末には車で同期たちと旅行に行っていたので息抜きもできました。 

-地方勤務時代は仕事以外の趣味は何かしていましたか?

音楽活動を少ししていたくらいですが、主に取り組んでいたのは英語学習です。海外に行くこと自体はほぼ決まっていたので、英語の点数が高い順に海外派遣されるので勉強しました。

途中から英語の勉強が趣味のような形になり、TOEIC500点くらいだったのが800点くらいまでなりました。TOEIC800点超えは、社内の調達部門ではほとんどいなかったのでかなり高得点の部類になりました。

筆者注:

この方は、地方勤務の際も高いアンテナを維持し、情報を収集されていたが、地方に配属されると情報が少なくなり、今の地位に不必要に安住してしまう場合がある。大手企業勤務で地方にいると、地元の方にモテるため、人生が楽しくなってしまい、特に感度が悪くなりがちだ。

もちろん、東京やその他の場所にいる方も含めて、常に最新情報を獲得し、自らのキャリアについて考えるべきである。まずは、ビズリーチに登録して情報を集めることが基本だ。

転職エージェントに登録すると、さらに具体的な相談ができる。転職支援実績日本一のリクルートエージェントを基本に、グローバルに活躍している方はJACリクルートメント、コンサルにいる方はアクシスコンサルティングを活用しよう。 

 

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タイで試練が襲う

-その後、タイへ異動になっていますが、タイは希望したのでしょうか。

希望ではなく点数の高い人が行く国がタイだったので自動的に決まりました。今となってはもう少し低い点数でほかの国が良かったです…. 

-入社前は海外勤務の希望もなかったですが、海外が決まったときはどのような気持ちでしたか?

仕事をしていく中で海外勤務はしたくなりました。期限も決まっているし、海外で働くという経験は人生において貴重な経験になるだろうと思っていました。何というか毎日が海外旅行気分を味わえるのかと思うとワクワクしていました(笑)

-タイではどのような仕事をしたのでしょうか?

タイでも日本のときと同じように調達の仕事に携わりました。これまでとは違う製品の担当だったこと以外は同じです。しかし、タイ人と一緒に仕事をすることが非常につらいです。

大卒のタイ人がほとんどなのですが、タイは全く英語が通じません。英語が通じると聞いていたのですが、全く使えず、タイ語で話さざるを得ません。そのため、現地に行ってからタイ語を勉強しはじめました。

-タイ人と働くことは語学以外でも難しいでしょうか。

難しいですね。タイ人に進捗確認をしても遅れていますというだけで、きちんと責任をもってやっていないため最終的に自分でやらないといけなくなります。

通訳も会社に数名いるのですが、みんなタイ人で日本語が怪しいため通訳の機能を果たしていません。そのためコミュニケーションにかかるストレスが非常に大きいです。

タイでの仕事のポイントとしては、タイ人スタッフにきちんと仕事を覚えさせることが重要です。

なんでもかんでも日本人がやっていたら回らないので、タイ人スタッフができるように仕事を教えるのが今の最大の課題ですがなかなかできていないところがあります。

-タイに来てよかったことはありますか?

タイは人数が少ないことと、課長以上のポジションがきているため、日本で働いているときにはありえない裁量が与えられます。部長から直接仕事が下りてきたり、現地経営陣とのミィーティングにでたり、人数が少ない分なんでもやらないといけないため、仕事上の成長は非常に大きいです。

-現地に日本人は多いのですか?

日本人は60人ほどいて、完全に村社会です。濃厚すぎる人間関係がつらいです。私の上司はパワハラ上司のため、この一か月も週5回は飲みにつれていかれ飲みずっと説教を受け続け、最後は支払いを割り勘にさせられます。

自分よりも2周り年齢が上なのにないよな~って思います・これが本当につらいです。また土日も朝からゴルフや飲みにつれだされます。ほぼ強制参加で、ゴルフをしない若手も必ず行かないといけないためゴルフをせざるをえません。

また、同期がおらず歳の近いタイ人に愚痴を言おうとしても言葉が通じずつらいですね。また日本人女性社員はゼロです。

-タイは出世コースなのでしょうか?

出世コースの人もいれば、半ば片道切符の人もいますので人によりけりです。タイ支社で、部長のポジションを経験して、日本本社に課長ポジションで戻るといったようなキャリアパスです。本社ではありませんが、裁量権の大きい仕事ができるため海外勤務は仕事上の成長にはつながります。

-タイは労働時間が短いと聞きますがいかがなのでしょうか?

日本人は全くそういうことなくて、月80時間は残業しています。海外手当がたくさんつくせいで残業代は全くつかない謎のシステムになっています。80時間残業をしたら、残業代つけたほうが給料がやや高くなるのに…と思ってしまします。

一方、家賃はゼロ円なので、そこはいいですね。清掃付き、朝食付きの家で豪華な暮らしはできています。一方毎日飲み会なので夜はゆとりもない状態です。

-タイの文化には触れることはできていますか?

それが全くできていなくて。また、愚痴になってしまいますが、土日も日本人だけで固まり、平日も飲み会。あげく、行く店は数件しかない日本料理屋しか行きません。タイにきているのにタイのご飯を食べることはめったにない環境です。

旅行にすら行けず、日本の嫌な部分を凝縮した生活をタイで送らされています。たまたまかもしれませんが若い人も少なく、つらいですね。ノイローゼ気味にならないか心配です。

海外赴任のブログを読んでいると同様の経験をしている人が多いです。「海外赴任 パワハラ」で検索してヒットしたブログを読み漁っている日々です。実際ノイローゼで苦しんでいる駐在員を見ることがあります。

 

筆者注:

ここにもあるように、海外駐在は多くの方から憧れられる仕事ではあるものの、その実態は簡単ではない。ただ、このような試練を乗り越えられれば、ビジネスパーソンとしてのレベルも上がるし、転職市場でも評価されるようになる。

余談だが、東南アジアに赴任されると胃袋や腸の忍耐力も上がり、どんな環境でも耐えられる身体になるそうだ。是非頑張っていただきたい。

なお、グローバルに活躍した実績がある方はJACリクルートメントに登録すると、良い転職案件を回してもらうことができる。だから、キャリアアドバイザーとの面談に参加してほしい。

また、ビズリーチでは多くの情報を獲得できるため、登録は必須だ。それで情報が足りなければ、転職支援日本一のリクルートエージェント、加えてコンサルの方はアクシスコンサルティングに登録しよう。

日本帰りたいが日本に戻ることに魅力を感じない

-会社を辞めようとは?

一生勤めるつもりだったのですが、海外赴任を通して会社への愛着がなくなってきて、転職してもいいかなと思ってきました。自分を押し殺して仕事をする意義が感じられます。海外赴任はもう嫌ですね。ただし、日本資本じゃないタイにある外資系企業やタイの現地法人なら就職してもいいかなと思います。仕事は楽しいのにあの村社会に一年以上耐えるのは困難です。 

-日本に戻ったらまたいい環境に戻れるのでは?

日本に戻ると生活環境はよくなりますが、裁量権がなくなります。日本に戻ったときの自分のポジションでできる仕事は目に見えて限られてくるのでタイでやっているチャレンジングな環境から離れてしまい刺激がなくなってしまうことが怖いですね。タイ支社では、「はい」「Yes」「クラップ(*タイ語で「はい」の意味)」しか上司に言ってはいけない体育会系カルチャーです。日本ではそんな人を見たことなかったのでタイの環境が余計につらく感じます。

-今後のキャリアプランはありますか?

会社に残れば10年くらい同じ部署にいることになります。4年間は研修なのでその後一通り仕事をすることになります。やっぱり今でもホワイトな環境で、まったりした生活を送りたいと思っているのでそれが実現されるとよいかなと思います。

-ありがとうございました。 

海外駐在にあった落とし穴

海外駐在は日本人だけで固まりやすく、人間関係を軽視できない問題がある。シンガポールであれば、同じ会社に限らず日本人コミュニティの話はすぐに広まるため非常に気を付けないといけない。ましてや一日中一緒にいる会社の人間と週末を過ごすのは容易に苦痛だと想像できる。海外駐在を考えている方には気を付けてほしい。

また、海外でも転職活動はできるので、海外からぜひ転職活動を希望される方は下記の転職サイトを利用してほしい。ビズリーチリクルートエージェントを使って企業やエージェントと連絡をとってほしい。特にビズリーチは海外対応エージェントの入門編としておすすめだ。

また、グローバルに活躍したい方は国際派就職支援の元祖であるJACリクルートメントに相談しよう。キャリアコンサルタントの方のレベルが高く情報も多い。

もし、メーカーからコンサルに行きたい場合や、コンサルからメーカーに行きたい場合は、先述のビズリーチに加え、アクシスコンサルティングを使ってほしい。メーカーからコンサルの転職支援に圧倒的な強さがある。

 

加えて、海外駐在には英語力を鍛える必要がある。初心者であれば、スタディサプリ ENGLISHで基礎力を鍛えるのをおすすめしたい。TOEIC800点ない方にすすめている。今すぐに勉強をはじめられるので試しにでもいいので使っていただきたい。

また、ビジネス英語であればTOKKUN ENGLISHが最もおすすめだ。非常にビジネス英語に特化した指導をしている。ライザップイングリッシュも英語力向上に効果的なのでご利用いただきたい。

 

続編を下記記事で書いた。ぜひご覧あれ。

今日は以上だ。