20代~30代のキャリアを考えるブログ

若手のキャリア、転職についてインタビュー、意見を発信しています。

移転しました。

約1秒後に自動的にリダイレクトします。

メガバンクの出世事情と給料事情について現役銀行員が語る

就職活動において上位大学の学生が就職していく先が、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行のいわゆる「メガバンク」だ。では、離職率や、出世事情はどうなっているのか。大手3行の中の若手エース行員との接触に成功し、インタビューを実施した。(後半の方に2018年に入ってからの情報を追記した)

なお、メガバンクをはじめとする大手金融機関に在籍している方には、ビズリーチへの登録をお勧めしている。多くの転職エージェントから連絡がきて、自らの市場価値や、自らを採用したい企業の情報を知ることができる。

金融機関に限らずだが、今在籍している会社はこれからどうなるかわからない。そこへの備えという意味でも、自らの価値を知って損はない。

また、日本一の転職支援実績を持つリクルートエージェントやハイキャリアに強いJACリクルートメントなら、プロのキャリアコンサルタントがあなたの市場価値を丁寧に明らかにしてくれるだろう。ビズリーチと同時に登録してほしい。

同期総合職は350人、最初から序列がつく

-はじめまして。簡単に自己紹介をしていただけますか。

私立大学の理工学部で数学科を卒業後、メガバンクに入行しました。周りは就職活動というより大学院に進む人が多かったのですが、研究があまり向いていなかったので、就職をすることにし、複数内定を獲得したうちの1つであった現在のメガバンクに入行しました。

-なぜ銀行に入ろうと思ったのでしょうか?

数学やコンピューターに関わる勉強をしていたのですが、経済やファイナンスに関わるモデルの研究を行っていたので金融に触れる機会が多かった関係で金融機関は就職先として自然と候補にあがってきました。

アクチュアリ―になるほど試験勉強に熱を上げれるわけではないし、クオンツになるほど勉強もしたくなかったのもありましたが、商業銀行は融資を通してビジネスの血液的な存在であると感じていたので、商業銀行に入行することを決意しました。大手3行の中でも今の銀行にしたのは、内定が出るのが少し早かったからですね。

-入行してからはどのような仕事を?

多くの同期と同様に、支店に配属されます。ほんの一部コース別採用があり、本店勤務がありますが、同期約350人程度は支店に配属され多くは法人営業を担当します。私は運よく23区の支店に配属され、営業を担当しました。同期の中には島根支店に配属されて、田舎生活に苦しんでいる人もいました。東京育ちから地方に行くと遊ぶところに困るようです。

私は、都内の支店で法人営業として大企業から中小企業、新興のベンチャー企業まで多くの融資実績をあげました。その後、本店にうつり、為替のトレーディング業務に携わっています。英語ができない中で為替業務は大変です。

-融資とは具体的にどのような業務なのでしょうか?

パターンとしては新規と継続の二つがあります。すでにお客さんになっているところから追加の融資をたのまれる場合です。経営状態がうまくいっていない会社もあるため、貸したけど倒産されては困るので厳しく審査します。時には社長の給料を下げたり、資産から返済したりということをやんわりと迫ります。

また新規の場合はメディア等でとりあげられて調子がよさそうな企業にすりよって「当行からの融資を!」と営業します。成長している企業のメインバンクとなって融資を行えば実績も積め、返済される確率も高いので。

-もし企業の調子が悪くなったら?

半沢直樹で「銀行は雨の日に傘を取り上げ、晴れの日に傘を貸す」という松下幸之助氏の言葉が使われていますがその言葉を体現しているのが銀行です。調子の良い企業には積極的に貸そうとしますが、企業の業績が悪くなった途端返済を迫ります。

倒産してしまうことだけは避けたいので、急いでお金を引き上げようとします。その姿勢が松下幸之助から銀行をそう揶揄されたのかもしれません。

-仮に企業が倒産した場合はどうするのですか?

倒産した場合は、保証協会がいるので保証協会から補償がなされます。そのため銀行は実質的なリスクはあまり背負わなくていいです。保証協会が債務者から家等の財産が担保となっている場合があるのでそこからお金を搾り取るわけです。

特にベンチャー企業は、つぶれては別の会社が創業し、別のところでまたつぶれと、倒産、創業をたくさんの人が行っているのを目の当たりにしてきました。

-怖い世界ですね。法人融資で結果を出したのでしょうか。

多くの企業に融資を実行したり、中小企業の社長の個人的な相続資産といったりと融資以外の業務の成績もあり、表彰されることもありました。非常にプレッシャーがかかる仕事だったのでつらいことも多かったです。もちろん運もありますが、プレッシャーのなかどれだけ工夫してがんばれるかが大事です。

-どういった点がつらかったでしょうか?

一番は上司から怒られることですね。行内で支店長や上司がよく怒鳴っていて、私も仕事を間違えるととにかく怒られました。ちょっとのミスや、資料の細かいずれが許されない仕事なのでもし、そのミスを発見されようものなら机が変形するくらいに上司の怒りが爆発していました。

もちろん私が殴られることはありませんでしたが身代わりになってくれた机には感謝しています。へこんでしまった机に対して罪悪感がありましたね(笑)

-銀行は出世が厳しい世界と聞きますが、実際どのようになっているのでしょか。

銀行は昔は横並びと聞いていましたが、出世ですでに差がつきはじめています。最初の段階は成果が出せていない人が落ちているという印象で、20代後半からは出来る人が出世していき、出世競争の波にのまれていく感じでしょう。

メガバンクはどこもそうですが、合併後と合併前で出世の在り方が違う気がします。合併前は、三菱東京UFJなら、三菱銀行、東京銀行、UFJ銀行の派閥があります。

非東大からも頭取が出た!といって当行も変わったと言っている人がいますが、それでも京大出身なので、学閥や出身行は影響を及ぼしています。三井住友銀行なら、三井銀行と住友銀行ですよね。

一番やっかいそうなみずほ銀行です。日本興業銀行、富士銀行、第一勧業銀行がくっついた銀行であり、組織も派閥も最も大変と聞きます。一方、頭取が早稲田大学になっているなど、他行より多様性にあふれている印象です。

合併後入行組は、銀行の派閥があるわけではないので実力(もちろん社内政治含む)でのしあがっています。

-銀行は序列は比較的最初からつきやすいとききますがそこらへんはいかがでしょうか。

実は、配属の時点である程度序列は決まっています。一般的に山手線の内側の店舗がいいと言われますね。

だだ地方でも、その銀行にとって古くから歴史や伝統がある店であったり、地方大型店であれば都内の小さい支店にいくよりは良いです。京都の繁華街の支店などは優秀な人が集まる場所として知られていますね。

 

他社への転職を選択肢に入れたい方は、ビズリーチに登録しよう

BIZREACH

 

9年目で課長に、年収も1000万円に

-年収と、役職でいうとどれくらいのイメージ感でしょうか?

1年目は非常に安いです。総合職でも300万くらいですね。寮があるのと飲み代も支払いが多くはないので十分ですが、外資系と比べると安いです。その後、年100万くらいずつあがっていくイメージです。

7年目にメガバンクでいう調査役(リーダー)になり、年収が900万円を超えます。この調査役になれるかなれないかは今後の出世をうらなう上で非常に大きいです。私は東京を中心とする勤務を続け、同期内でも上位だったのでなんとか出世に滑り込むことができました。

また、今後は海外勤務も予定しており、ここまでは順調です。最速で9年目で課長職になり、その場合、年収1000万円を超えてきます。

その後は詳しく知りませんが、課長代理、課長、次長、部長といったポジションになっていきます。部長になると2000万円を超えるくらいですが部長になれる人は同期でもかなり限られてきます。

その後、役員クラスは同期に1人いるかいないかのかなり狭き門です。

-退職も多いのでしょうか?

3年で50人くらいが辞めましたが、それほど多くはないですね。証券の営業に比べると少ないのではないでしょうか。リクルート等の大手事業会社に転職する人が最近増えている印象があります。また一部の専門職の方たちは投資銀行やファンドに行く人もいます。 

-女性は多いのでしょうか?

女性の総合職は2割くらいですが、最近増やす傾向にあります。最近の新卒総合職は3割くらい女性ですね。

同期を見ていると、総合職同士で結婚した人もいますし、学生時代から付き合ってた人と結婚した等々、次のライフステージにいっていますね。

-今後はどのようなキャリアを目指していきたいのでしょうか?

頭取になりたいので、海外でキャリアを積み、実績を出したいです。MBAも行きたいのですが、まだ成果が出ていないなか上司の許可を取るのも厳しそうなので行くかどうかわかりません。

-MBAに行く人は多いのでしょうか?

MBAではなくても海外留学ならよくて、海外の大学のロースクールや金融工学の修士号といった色々な選考に留学できます。時代が変わってきてMBA一辺倒ではありません。

-銀行も多様なキャリアになってきているのですね。ありがとうございました。(以下追加取材)

 

他社への転職を選択肢に入れたい方は、ビズリーチに登録しよう

BIZREACH

 

2018年の追加取材

-2018年になり銀行も大きな変化をしている話を聞きました。取材から約1年たちましたが変化はありましたか。(2018年になり再取材)

そうですね。AIやリストラやら話がでていますが、目に見えた変化はないのが私の印象です。

-変わろうとはしているのでしょうか?

社内でよく話題になるのはRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)です。ただ騒がれているほど、導入はすすんでおらず、変化は感じていないのが本音です。

一応話としてあがっているのは、RPAで人材が余るので、人材配置について再検討がなされるようです。

私は現在、本店勤務ですが、支店勤務の同期に本取材の前に話を聞いてみましたが目立った変化はないとのことでしたので支店レベルでもまだまだなのでしょう。

-そういえば人員削減に関して各メガバンクで話題になっていますがいかがでしょうか。

実際のところ、50代の世代が自然と辞めて、新入社員の人数が少なくなるだけで大規模のリストラになる予定はありません。

現在のメガバンクは様々な銀行が合併しているので、特に50歳前後の世代は人数が多く余っているのは事実ですが、彼らが定年で辞めるだけで人数が削減に貢献するのです。

ただし、もしかしたら40代という早い段階からの片道出向が増えるとの見方もあります。20代、30代をクビや片道切符という選択肢は基本的にないので40代は今までよりも危ないかもしれません。これは予測ですが。

-転職に関してはいかがでしょうか?

まわりでそれほど目立った動きは聞きません。ネットの記事等では銀行員の転職が増えているとは拝見しました。

私が現在いるトレーディングの部署もAIの台頭によっていつなくなるかわからないですので危機感はもっています。

-お忙しいところ追加取材ありがとうございました。

取材後記

メガバンクでキャリアを積むことは熾烈な競争や支店での業務に耐えないといけないため大変な印象を受けた。それでも多くの人が毎年メガバンクに就職し高みを目指していっている。

ただし、2018年に入り、銀行業界もこの先あぶないとの危惧から銀行員の転職相談が増えている。

転職サイトに登録するところからはじめてほしい。まずビズリーチは絶対にはずせない。給与アップを目指すのであればビズリーチに登録後案件の給料をみてほしい。

転職サイトに登録している情報は会社にはばれないので安心してほしい。メガバンクの方は、ビズリーチ経由で転職する方が非常に多いので、登録しておいて損はないことだけは保証する。

銀行員からコンサルの転職も多いが、コンサルティング業界に行きたい場合はぜひアクシスコンサルティングがよい。転職サイトと併用してほしいが、コンサル業界の転職に強いのでぜひ使ってほしい。

他の業界に転職したい方は、日本一の転職支援実績を有するリクルートエージェントか、ハイキャリアに強いJACリクルートメントに相談しよう。まずはビズリーチに登録し、好みの転職エージェントの面談にいくつか参加してみてほしい。

銀行のSEでプログラミングができる方はForkwell Scout(フォークウェルスカウト)がおすすめだ。マネーフォワードをはじめフィンテック企業が利用している。スカウトを受け取ることができるので利用してほしい。

また、試験が得意な方が多いので、転職に躊躇している場合は英語力だけは伸ばしておいてほしい。英語力は裏切らない。

今この時間から勉強ができるスタディサプリ ENGLISHはすぐにはじめてほしい。また外資系等への転職を考えていたら、ライザップイングリッシュPROGRITは一度説明に足を運んでいただきたい。

今日は以上だ。

BIZREACH

また二卒での転職になるならばこちらを見てほしい。

就活生ならば早い段階からOBOG訪問をすることをすすめているのでニクリーチビズリーチ・キャンパスに登録しよう。特にビズリーチ・キャンパスは金融機関のOBOGによくあえる。

オレたちバブル入行組 (文春文庫)

オレたちバブル入行組 (文春文庫)

 

 メーカーに関してはこちら。