20代~30代のキャリアを考えるブログ

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30代になって転職をする人が失敗しないための方法

30代は転職が失敗できない年代と言われる。そのため転職活動には非常に慎重になって意思決定をしなければいけない。今回は、30代で転職を失敗しないための方法を伝えていきたい。こちらも転職をすると決めた人向けのコンテンツとさせていただく。特に家庭があるという人は失敗に敏感だろう。

30代は転職を失敗しても大丈夫

まず安心してほしいのは30代になると、35歳転職限界説のため転職が失敗できないと言われているがそんなことはない。

転職活動に失敗をする30代は毎年大量にいるが、みな再度転職をしなんとかうまく脱出ができているということだ。唯一、気にしてほしいのが、中途採用がほとんどなく、出戻りが不可能な日系大手企業を出て、異業界に飛び込む場合だ。

総合商社や大手広告代理店などは、基本的には出戻りがないので退職する場合は片道切符だ。総合商社や大手広告代理店の給与水準や福利厚生、会社のサポート状態などを上回る企業は日本に数えるほどしかない。そのため転職先が嫌になって転職を後悔する人は少なくない。

それでも他の業界であれば、1,2度の転職失敗はあると認識されているので安心して転職してほしい。特に同じ会社に8年以上いて転職活動を行った場合は、環境さえ合えば1つの会社で働くことができていると証明できる。

思った以上に難しい環境適応

30代の転職は環境適応が難しくなる。なぜかというとこれまでの環境が当たりまえになってしまい知らず知らずのうちに新しい環境に適応するのに時間がかかるようになる。

この点ジョブホッパ―の人は、すぐにいろんな環境に適応してきたためにパフォーマンスがあがるまでにそれほど時間がかからない。

年齢があがるから適応力がなくなるのではなく、1つの環境につかりすぎているがために変化に対応できなくなるのだ。

「前職では○○」となった地点で適応力がなくなっていると思ってもらって構わない。30代になると転職時に年収が条件になりがちでなかなかあなたが本気で働きやすいエージェントが見つかりにくくなっているだろう。

有意義なアドバイスをもらえる人をまずは探す

有意義なアドバイスを与えられる転職エージェントは常に会ってほしい。年齢が30代になってくるとこれまでの転職エージェントに頼りきりになり新規のエージェントに会わないという人がいるがもったいない。これまでの転職エージェント以外の人にも会っていこう。

転職エージェントを活用できていない人はすぐにでも転職エージェントとのつきあいをはじめたほうがいい。

30代以降になるとピンポイントのポジションで採用を転職エージェントが企業の人事部から相談されることがある。特に幹部になると採用情報自体がシークレットなので一部の転職エージェントにしか相談しない。

そうした際に、できるだけ多くの転職エージェントとつきあっているとアドバイスだけでなく求人も紹介してもらえる。自己応募ではなくヘッドハントされる存在になってほしい。

特にビズリーチに登録しておくとすぐにいいエージェントに会えるのでよいだろう。

30代の候補者に企業側が求めること

30代の候補者に企業側が求めることは簡単だ。「専門性」である。商社の場合、資源が重要なビジネスウエイトを占めている(現在はかわりつつあるがそれでもウエイトは大きい) 。そのため、石油採掘エンジニアや、現地で交渉をしていた石油企業の人間が欲しくなる。

そういった人を中途で採用して商社の資源部門で活躍してもらう。他には社内でM&Aを活性化しようとしている会社が外資系投資銀行の投資銀行部門でM&Aバンカーとして活躍していた人間を積極的に採用して、社内のM&Aを活性化する場合がある。

このように社内では育っていない専門人材を外部から登用する目的がある。

その他、キーエンスや光通信、リクルートといった営業が強いと思われる人材をベンチャーに引っ張り強い営業を組織を構築するといった目的もある。

 

30代にもなって未経験の領域に飛び込むことは危険なだけではなく企業側からも全く求められていないのが現状である。そのためあなたの専門性を活かせる企業を探すためにあなたがもっているスキルを洗いだそう。

 

違う業界に行きたい場合は、基本的にはおススメしないが関連がありそうなスキルを見つけ出し、新たな挑戦をしたいと訴えよう。熱意があって若い会社であればあなたの熱意を買ってくれるかもしれない。

30代前半を若いととらえる業界や会社もあるため未知への挑戦は許容してくれるかもしれない。一方40歳近くなってくると、ほとんど厳しいと思われる。

30代の求職者が転職の時に気を付けてほしいこと

30代の求職者に最も気を付けてほしいことはカルチャーフィットだ。環境がこれまで異なった場合に適応するのに30代の方は特にストレスを感じやすい。会社内のコミュニケーションがロジカルに詰めてくる会社であれば、その環境に慣れていない会社から来た場合はかなりストレスになるだろう。

その会社にいる他の人は当たりまえだと思っていてもロジカルに詰めてくることに慣れていない場合は「機嫌が悪いのかな」「私に怒っているのかな」と思われて人間関係の構築に失敗してしまう。

 

なかなか難しいが、これまでのことを一度unlearningしなければならない。スキル以上にカルチャーになじむのが難しいことはある。

20代ばかりの会社でなんでも勢いでしていこうとする会社に35歳のあなたが入ったらどうだろうか。常にノリで何とかしようとする会社に嫌気がさすかもしれない。逆に旧態依然の40歳以上ばかりの会社に若手扱いで採用されたのがあなただとしよう。

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ハンコ押しの数が多かったり、必要以上のFAXの使用、すべて紙に印刷して紙チェックを推し進めPDFの存在をしなかったりしていてストレスを感じるだろう。

カルチャーフィットは難しい部分であるので、できるだけ多くの人に会って可能であれば会社の飲み会に参加できる機会がないか伺ってみよう。

飲み会というのはなかなか効果的で、飲み会がそもそも行われないとわかれば、いい調査になるし、もし毎日飲み会しているからいつでも来ていいよとなったら飲み会が非常にめんどくさそうな会社になるだろう。

若手社員から「飲み会は来ない方がいいっすよ」と言われたら飲み会の場が楽しくないと想像がつくだろう。こういった点から会社のカルチャーを探ってみて、パンフレットやIRやコーポレートページに書いていないことを調査するとよいと思う。

30代で失敗するカルチャーの話についてさせていただいた。

発信する場をもつことの重要性

30代になると何かしらの肩書がついてくるので外部への発表機会や自分のアウトプットを見せられるとよい。というのも30代ともなるとある程度は実績が大事になってくるので自分がこれまで取り組んできた仕事を見せることができるとよい。

制作に携わったTVCMでもいいし、プロジェクトリーダーをつとめたWEBサイト制作、ディールに関わったM&Aでもいいので何かしら口頭でもある程度語れるものが大事だ。それがなければ講演会や学会でも発表をアピールしよう。

 

講演会はめんどくさいように感じるが、外への発信としてあなたの知名度を上げるチャンスなので30代になったら積極的に行うようにしてほしい。

規模は大小あるだろうが一度練習がてらやることが大事なのである、一度でも講演をしていたら何かしらの理由で呼ばれているためそこそこはちゃんとしているだろうという安心感を採用側がもつのでそういった意味でも外部への発信やアウトプットを見せることは大事になってくる。

30代の面接ではプライドの高さを捨て、学ぶ姿勢があることを伝えてほしい

30代の面接でよくあるのが、「この人はもう成長の余地がない。伸びきってしまっている」ということだ。現状よいのだが組織の成長にあわせて個人が成長できないと思ったらたいていの場合採用されないだろう。

あなたのスキルが仮に現状の地点で業界の1位をいっており変えの効かない存在であれば問題ないだろうが、多くの方の場合がそうではないから成長する余地があることを見せてほしい。

特にプライドが高そうと思われては損してしまう。プライドの高さというのは自信のあらわれである一方、マネジメントする側の上司からすると扱いにくい人材となりえる。役員クラスであれば絶対的な自信を持っている人を歓迎するだろうが、マネージャークラスであれば、プライドも高くなく学ぶことで自信も成長できることをアピールしていこう。

失敗をしたことを自分から伝えられるようになればあなたは自分の失敗も共有できる柔軟な人に思えるから成功体験以上に自分の失敗体験を語ることができる人というのは重要なのだ。

時代の変化に対応する

ひと昔前の常識が通用しないことがあるから気を付けてほしい。例えば、現在の50代の方であれば履歴書や職務経歴書をPDFにして、選考を受ける企業に送るという常識はなかっただろう。

 

だが、現在は紙で来ると管理がややこしいという理由で紙を受け付けない企業さえある。これが示していることはPDFの方が紙よりも優れていることではなく変化に対応する必要があるということだ。

PDFの方を企業が採用しているのであればPDFを利用しなければならない。経営幹部クラスでプロ経営者として渡り歩いている方はこのような細かいことにもすぐに対応していて驚かされることがある。

現在の30代の方であればデジタル領域に関しては適応できているはずなので心配はしていないが、それでも最新のツールに触れておいて損はない。最新のツールへのキャッチアップ力はその人の仕事へのキャッチアップ力に比例するといっても過言ではなかったりする。

転職という領域に関してもLINEでの転職相談をいち早く導入して、求職者の相談にLINEで相談にのっている会社もあるくらいだ。LINEでの相談のほうが求職者がやりやすいならばそれはそのツールにあわせるべきだ。

転職活動中はメールボックスをスカウトメールが埋め尽くしてしまいメールボックスを開くのが億劫になる経験を、転職活動経験者なら一度はしたことがあるだろう。LINEはプライベートなものなのでたまに1,2通程度転職の相談のメッセージが来てもそれほど嫌にはならないだろう。

家族との相談(家族ストップについて)

30代になると家族がネックとなって転職をあきらめる人がいる。男性の場合、奥さんのアドバイスは保守的であるためリスクをとらない選択を後押ししてくれる場合が多い。もし、奥さんに止められて、転職を辞めた場合はそれはいい選択といえよう。

自分の中で迷いがあったわけでそれを第三者が止めてくれたわけなのでいいアドバイスなわけだ。転職活動をしていき、内定を獲得した状態でやっぱり転職を辞めるのはかっこ悪いと思う方もいる。

その時に、奥様に止められたというのは最も好都合な理由づけにもなるし、保守的な意見をもらって冷静に考え直すことができる。

それでも反対をふりきって転職を決意した場合はあなたの気持ちは本気だろうから、転職活動を行ってほしいと思う。中途半端な気持ちで転職することだけはやめてもらいたい。

ベンチャー企業に転職する場合は、奥様含め、ご両親も反対することだろう。少し前までであれば「DeNA」といった名前の聞かない新興企業に息子が転職しはじめたら心配しただろう。

ましてや、ゲームの会社と言われたらますます心配になるのも無理はない。ご近所の方に息子さんはどこに働いているのかと聞かれ、「東大を出たあとは、三菱の銀行で働いている」と答えるのが親御さんが満足することだろう(この親御さんの回答についてはどうでもいいことなので気にしないでほしい。

親孝行は働いている企業名ですべきではなく、成し遂げたことや金銭的対価でなすべきだと個人的には考えている)

企業の倒産リスクを考える

中小から大企業や、政府系企業、公務員に勤めることになった場合は安心してほしい。これまでよりも安心できる場所で働くことができるのであまり心配をする必要がない。

一方、逆の場合だ。大企業から中小企業、ベンチャー、公務員から民間に転職した場合は多少なりともであるが会社がなくなってしまうリスクがある。

その時に、会社がなくなっても別の会社が雇ってくれるか、もしくは自分1人でも稼ぐことができるかを念頭に置いてほしい。

30代になってくるとどうしても、ずっと同じ会社にいて、「ゴール」を見始める人がいるがまだ早い。

自分だけしかできないスキルを身に着けてほしい。スキルとなると、すぐに資格の勉強を始める人がいるが、これから資格を取得して、その資格を活かして現場で実務経験を得るとなると時間がかかる。よって、現在の仕事の範囲内で、磨けるスキルを探そう。

必ず、会社内で自分しかできないこと、もしくは転職市場で競争優位性になるスキルがみつかる。

例えばマス広告を扱う会社にいるとしたら、FacebookやGoogle Adwordsのスキルを身に着けるだけでマス広告もネット広告もどちらも扱うことのできる人材になる。近年はネット広告は、投資予算こそ少ないものの、確実にニーズがあがってきている領域になるため、需要は一定層はある。

もちろんネット広告だけやっていても、マス広告を取り扱う会社で出世できないだろうから、幅広に、これまでよりもスキルを拡張するという考えで仕事に取り組むとよいだろう。

転職エージェントとライフプランの設計を

転職エージェントにライフプランの設計についてどう考えているか聞いてみるとおもしろい。

 

人によっては、会社にずっと勤め上げ、一定のキャッシュフローで、老後の資金がいくら必要かまで考え、緻密に計算している人もいれば、とにかく自分の市場価値を上げ続けて、稼げるようになればお金の心配もいらない人もいれば、家族をはじめプライベートを重要視している人もいるので、自分の好きな時間が~時間必要だから、残りの○○時間働いて、人生を楽しもうと言ってくる人もいる。

どれも正解であるためあまり気にする必要はないが、色々な選択肢があることを考えてほしい。転職エージェントは不思議な生き物なので、自分で事業をやってどんどん稼いでる人もいれば、子供の教育に熱心な人もいれば、飲食店を経営している人もいれば、お金儲けのことだけ考えている人もいれば、と様々なのである。

 

彼らに共通していえるのは多種多様のビジネスをこれまで見てきているので選択肢の数が人よりも圧倒的に多いというのが特徴だ。そのため、選択肢の引き出しを増やすための助けをもらうとよいと個人的には考えている。

市場価値と向き合う

30代になってくるとあなたの市場価値のボラティリティは小さくなってくる。つまり、あなたのできること、今後やるべきことはかなり狭まってくるということだ。

20代であればあれもこれも可能性があると答える、考えることはある程度はできるが30代になると社会人を一通り知っているわけであって、これまでの経験からあなたの現在の価値とその延長線上にある、これからやっていくこととそれに伴うあなたの価値は規定されてくる。

多くの産業で先のことがわかってくるため、あなたの市場価値はある程度自明なのだ。そこで自分の市場価値が低すぎることに愕然として努力を辞める人がいるが、その地点であなたのビジネス人生は終わってしまうかもしれない。

日々の努力を30代から積み重ねることができない人は延長線上にすら達することができずに終わり出世できずに給料のあがらない人生がまっている。チャンスはまっていたらいつかは訪れるのでチャンスが来た時に急にジャンプアップできるようにいつでも準備をしてほしい。

20代のときとは違い急激に努力をしたり、徹夜でがんばったりができない以上は、継続的な積み重ねが大事になってくることは言うまでもないだろう。

転職サイトの使い方~自分を売り込め

次にあなた宛てに来たスカウトの中で、あなた個人の経歴を見ておくってきたものを抽出しよう。

例えば、「~企業に所属の」と書いてあるだけでもよい。できればあなたが所属している部署や業務内容にまで触れて書いているスカウトが最もよいので、そこまでメッセージを送ってきてくれていて、かつしっかりしてそうな転職エージェントだったら会ってもよい。

なぜかというと大手の転職サイトは一斉送信機能がついており、まとめてスカウトを送っているのだが、個別にカスタマイズをしてあるということはあなたの経歴を見て手作りのスカウトなのでそれほど多くのスカウトが打てていない。

つまり、該当する求人にヒットする人が少なかったので個別のアプローチをしているか、もしくはあなたによっぽど魅力があったからきちんとカスタマイズしてくれているのだろう。

よって、そういった転職エージェントには積極的にコンタクトをとってみて良いと思われる。具体的には、【BIZREACH(ビズリーチ)】 に登録して3日待ってみてからアクションをとるとよい。

中小の転職エージェント会社であればスカウトを送る担当者がいないこともあり対応が遅れるので3日は待ってほしい。そのうえで数百通きたスカウトを簡単に吟味してほしい。企業からもメッセージがくるが最初は転職エージェントに会ってからをおすすめする。

転職エージェントに会った後は自分を売り込もう。正確には、自分を企業に売り込んでもらえるように、転職エージェントの背中を押そう。30代以降になってくると、表だって募集していなくてもいい人いるんだけど?と企業に言ったら企業が開示していないポジションを開けてくれたり、あなた用にポジションを作ってくれたりする。

 

これも転職エージェントが企業にかけあわないとおこらないことなので転職エージェントが日々の忙しい仕事の中であなたのプライオリティをあげてもらえるように努力しよう。

転職エージェントの使い方~ビジネス関係を構築せよ

20代までだと転職エージェント側も、候補者に対しては会社の新人に接するように丁寧にいろいろなことを教えてもらえる。

しかし、30代ともなるとビジネス関係になってくる。つまり双方向で情報の交換が求められる。自身が従事する業務の内容や業界のトレンド、はたまた会社が向かう方向まで転職エージェントに伝えてみよう。そうしたら転職エージェントもあなたに情報を色々と与えてくれる。

転職エージェント側も30代の候補者は吟味し、足元を見てくることをわかっているので必ずしも転職と言う形での付き合いにならないことを理解している。そのため転職以外の切り口でも付き合っておこう。

いざ、あなたが干されたときの救急救命ボートは会社の上司や人事ではなく転職エージェントであることが多い。友人が転職エージェントが困ったときに頼りになることを覚えておこう。その救急救命ボートが助けにくるためには普段からビジネス関係を構築し信頼を勝ち取っておく必要があるわけだ。

転職は最後の転職にするつもりでがんばろう

転職活動後、新しい会社に入社したらそこの会社に骨をうずめるつもりでがんばろう。40代で再度転職と思っていると、まわりからあいつはまた辞めるだろうと思われてしまう。

もちろん40代になっても転職は可能だが、愛社できるだけ示して、会社に貢献できる姿勢を見せておくことが大事だ。また、若手を育て、会社に貢献できる人材をたくさん輩出するつもりでがんばっていこう。

ビズリーチに登録し、余裕があればリクナビNEXT 「CAREERCARVER」 の二つにも登録してほしい。

最後に余計な一言

健康を害すレベルになり転職したくなったらすぐに転職してもよいかもしれない。30代は体のふんばりがきかなくなるのですぐに動いて健康を第一に考えてほしい。

家庭であなたの代わりとなる父親はいないのだから。転職が成功することを祈る。

今日は以上だ。