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中途と新卒で人気のある業界が多少違うことについて考えてみた

新卒と中途では人気企業ランキングが変わってくる。社会人経験があると働くことの意味がよくわかるので当然といったところだろうか。今回は転職と新卒就活での違い、もっと言うと新卒ではあまり人気がないけど中途では人気がある企業について見ていきたい。

新卒と中途で人気企業の差が出る原因

新卒と中途で人気企業の差が出てくる要因をより深く調べてみた。新卒と中途で異なる点としてはまずは情報量だろう。実際に働いてみて取引先、友人、社内の情報等で会社の実態がわかってくるだろう。銀行でコンサルティング営業ができると言っていたり、明るい社風と言っていたりしたのが入ったら全く違ったということが例年のごとく繰り返されている。

では具体的に要因を見ていこう。

新卒では配属されない専門職が求められる

マクドナルドやスシロー、牛角といった企業に就職したいと考えたことがあるだろうか。新卒の学生はほとんどNoと答えるだろう。だが中途で転職を経験しているコンサルタントやマーケター、ファイナンスバックグラウンドを持つ人や投資銀行マンに聞くと興味があるという人が多数出てくるだろう。

新卒の方にはわからないだろうが、外食はリアル店舗をもち、潤沢な予算もあり、データも集まるので実業を体験する場所としては最適なのだ。それらのポジションはマーケティング、財務、経営再生、オペレーション改善と多岐の領域にわたって専門性の求められる仕事が存在する。

経営再生のみ比較的マルチな能力を要するが、他の仕事は高度な専門性を要し、自社内だけでプロフェッショナルを育成することは難しい。だから、マッキンゼー、P&G、GEといった会社から採用したほうが早い。

外食ときくと、一見店舗にずっといて一日中働くブラックなイメージを持ちがちだが、本部はリアルタイムで情報を調べ、オペレーションやマーケティング戦略をdailyでたてなおすこともある。

成長よりもまったり高給で働きたい

ガツガツして、自分は一番頭がいいと思っている層はまず総合商社にはいかないだろう。総合商社にいくのは、頭は同世代でトップクラスだという自信はないが、人間性や

社交性含めた総合力ではトップクラスではないかと思っている(思いこんでいる)人が就職しているだろう。

知的階級層におけるトップクラスは投資銀行や戦略コンサル、官僚、博士課程進学、研究職に流れており、商社にくることはほぼない。ただ、投資銀行やコンサル、また弁護士や公認会計士資格取得者のプロフェッショナルファームで専門業務に従事していた人は、楽なところでもっとまったり働きたいと商社を選択する。

よって正確に言えば、新卒時と中途時で商社を志望する層が変わってくるのである。中途の総合商社は非常に受かるのが難しく、新卒の比ではない。こうした志望する層の難しさがあるのだ。

ベンチャーに騙されない

新卒の人気企業ランキングはどれだけ採用におカネをかけたかで決まってくる。かつてDeNAが新卒人気企業ランキングの上位に食い込んでいたのは採用費をかけていたからに他ならない。

事業を生み出してお金を稼げる有能な社員をリクルーティングに投入、コンサルや投資銀行と一緒のイベントに彼らよりも高い出展料を払ってでもイベントに参加し、採用媒体のトップに掲載するために他社よりも高いお金の支払うといったプロセスを通じて、ベンチャー企業は新卒の上位にきていた。

中途になると、単に広告費が上位だけではなく、もっと慎重に企業選びをするようになる。ベンチャーに(良い意味も含め)騙される人が中途は少ないのと、ベンチャーにいったら損をすることに気付き始めているのである。東大生の間では、UIUX改善のインターネット企業であるビービットが新卒のランキングの上位にきている。

ビービットは戦略コンサルティングと自らを名乗っていた時期があったが、世間が認識する戦コンとは全く違うものだがうまいブランディングを考えたものである。なお、個の成長に関しては言及しないが、ビービットが参入している領域は確実に稼げる領域なので、会社としてはさらに成長していくのではないかと考えている。

ベンチャー企業は中途よりも新卒でお金をかけまくったほうが通常では採用できない超優秀層を採用できるような気がする。

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優秀層がいない業界への転職

投資銀行やコンサルは競争が鬼のように激しい。優秀層だけ採用され、その中で淘汰される業界だ。総合商社も超優秀層は就職しないものの優秀層が数百人と毎年進路に選んでいるため平均値は圧倒的に高い。

さて、投資銀行やコンサルでトップになれなかった人が、競争が厳しくない業界にいったらどうだろうか。なかなかこの決断をする人はいないが、外食産業や、人材業界に経営や財務等でいくと自分の力を発揮できるところが無限にあるのでバリューを出しやすい。こうした転職で結果を残し、その業界の第一人者になっていく人もいる。

一方で、うまく活躍できない人もいる。プロフェッショナルファームは一番下っ端である新入社員まで含めて一定の能力が担保されている。また仕事を必ずやりきる姿勢が染みついているため絶対に言われたことは実行しようとする。

だが、外食業界や人材業界、中小メーカーにプロフェッショナルファームから転職するとそのプロ意識の低さに驚かされる。やる気のない人、基礎スキルが異様に低い人などだ。新卒からそこにいると会社のレベルが低いことに気付かないのが常だが、外から来た人にとってはレベルが低すぎることに愕然とする。

こうした転職で成功する秘訣は、今あるリソースをどうしたらフルで100%活用できるかがうまくできるようになるかを考えることだ。

こうした業界では全員にプロフェッショナルファームの人材のレベルを求めるのではなく、適材適所でできることをしてもらうにはどうしたらよいかを考えないといけない。真のリーダーシップはこうしたところにあると思われる。

優秀な人に指示を出せば指示を出していない部分も補完してくれるので、指示するスキルが伸びるとは限らない。逆に言われたことしかやらない人達のなかで働いた方が指示するスキルは身につく。

新卒で人気がある銀行も中途では...

銀行は中途も多くはないものの中途を採用している。だが、銀行に行く人はいないだろう。また昨今の人工知能による労働者削減の方向もあり銀行は2019年以降の入行組にはますます風当たりが強くなるだろう。

銀行から転職する人が多いが、30歳を超えて転職してきた銀行員は使えないことがわかっているため成長しない業界にわざわざいこうとは思わない。銀行員はスキルが身についているようでまったくスキルが身についておらず、忖度できる能力くらいしか身についていない。

新卒では凄そうなことができそうと喧伝しているが、入ってみたら全くそんなことはないので銀行にだけは行ってはいけない。新卒の方でもしみていたらもう一度繰り返すが、メガバンクには行ってはいけない。賢明な皆様なら正しい判断をしてほしい。

中途は自分の知らない企業探しが肝

新卒でミスミを知っている人はどれくらいいるだろうか。三枝取締役が本を書いているのでそこそこ有名になったが新卒ではあまり知名度は高くないだろう。ミスミはマッキンゼーやBCGのコンサルタントが転職する企業になるなど、優秀層を受け入れている。働き始めてから先輩の転職先を見て知る企業が多く出てくる。

こうした企業があるので今ある視野にとらわれず転職先の可能性をどんどん広げていこう。会社の先輩の転職情報と、転職サイトと転職エージェントの活用が肝だ。

転職サイトはビズリーチにまず登録しよう。また、ポストコンサルのキャリアやコンサルへの転職であればアクシスコンサルティングへ登録してほしい。

あわせて、英語力を身に着けたい方にはスタディサプリ ENGLISHを使うと手短に英語の勉強を隙間時間にすることが可能だ。

今日は以上だ。