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思い切って有給休暇(休み)を取ったらいいじゃんと言っても休みを取らない理由

 日本は有給取得率が低いと嘆く人がいる。某大手企業管理部門で働く友人に聞いたところ、有給取得率の状況は人によってまちまちであるということだ。有休を使う人は使いきっているし、有休を使っていない人はまったく消化していないということだ。有休を取得しない人について考察してみた。

有給休暇をとることへのネガティブな感情はある

先日、友人が有給を全部取得した人のことを批判していた。有休は使うべきではなくていざというときのためにとっておくという発想のため休みのために取得している人に賛同できないということだった。

日系大手企業の人たちはこのような発想の人が少なくない。 有給休暇を取得しましょう、有給休暇は使い切りましょうと提案しているものの、労働者の意識が一向に改革せず、労働者の意識が全く休むことに向かっていない状況がある。

そのような状況では、むろん休むことの重要性が伝わるはずもなく会社への取り組みは無駄に終わる。有休休暇をとることにネガティブな感情すら抱いている人さえいる。

有給休暇を使い切る人とそうでない人の違い。

有給休暇を使い切る人と、有給休暇をほとんど使わない人の違いについて考えてみた。日系大手企業にも外資系にも共通して見られた特徴としては、有給休暇を取得する人は、仕事以上に熱中している趣味があり、その趣味に時間を割きたいがために無理してでも時間を作っている。

サーフィンや、ダイビングをするために必死に仕事をし、積極的に有給休暇をとりにいっている。逆に有給休暇を使い切らない人は仕事以上に面白い趣味が見つかっていないという場合がある。 これはやや表層的な理由の一つになっているのでもう少し掘り下げてみる。

有給休暇を使い切る人のマインド

日系企業に焦点をあてて考える。有給休暇を使い切る人は、いい意味で無責任な人が多い。有給休暇を使わない人は自分が仕事から抜けると会社が困るだろうと思っている人が多いが、本質的に抜けて困るのは社長と役員くらいだ。

有給休暇を使い切る人は自分の代わりはいくらでもいると考えており、仕事はもちろんこなすが、必ずしも自分でなくていいと思っているために仕事を抜けて休みをとることに抵抗がない。

そして仕事を抜けることに抵抗がないということは、いつでもほかの人ができるような体制にしている。具体的にはブラックボックスを絶対に作らず、仕事のプロセスを公開し、お願いしていなくても勝手に自分の仕事の成果を報告してくる。

仕事の状況をいつしか周りの人が把握しているために、抜けたところで仕事の穴埋めをすぐチームの人ができるようになっている。 その人しかできない仕事というのは世の中にほとんどなく、だれでもできるようになっているのである。

その意味で有給休暇を使い切る人は自分の役割を理解し、仕事の割り振りをはじめ仕事の回し方がうまい。 この手の人が上司になると、仕事の分散がうまくチームが機能する。

有給休暇を使わない人が勘違いしている点

有給休暇を使えない人は、自分が抜けたら困ると常に思っている。仕事への責任感という点において、その心意気は評価したいのだが、自分だけしかできないという勘違いは今すぐに辞めたほうがいい。 こんな経験はないだろうか。

急に身内の不幸で抜けなくならなけらばならかった時に仕事の心配をして、仕事がとまったらどうしようと考えてみたものの2,3日以内間に会社は全く困らなかったことを。 もちろん細かいチェックや業者対応は必要だったかもしれないが、納期が近くない限り基本的には問題がなかったという状況はなかっただろうか。

こうした経験を経て、実は自分が思っているほど、自分の役割は大きくないことに気付き、自己犠牲の精神から自己の成長のためにもっと時間を使おうと思うようになる。

退職をした人が発生して本当に困ることは少ない

俺が抜けたらこの会社は困るだろうなと思い、退職を迷っており、苦渋の決断で退職をする。その後、退職した穴はあっさりうまり、ほかに代わりがいることに気付くこともある。

正確には後任の担当者が苦労しているのは事実だがあっさり後任がその穴を埋めてしまい、退職から3か月後には、あっさり普段通りの日常が戻っていることを。 「俺がこの会社の大事な部分をやっている」、「俺なしでは回らない」という発想は大抵の場合妄想に過ぎない。

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退職して困る場合

退職者がでて本当に困る場合、実は目に見えないところで気遣いができていた人が辞めていた場合に問題がおきる。

いつも元気に挨拶をしているみんなに好かれる女性が寿退社等でやめたときにいつの間にか会社の雰囲気が悪くなって部の生産性が落ちたり、困っているときにいつも飲みに連れて行ってくれるおっさんが退職したときにストレスの発散口がなくなりメンタルヘルスの問題が増えたりと、一見仕事とは直接関係ないところで価値を出していたと思われる人の退職は意外と大きい。

業務であれば後任やほかの人が穴埋めをしようと思うが、昇進や給料に直接関係のない笑顔でのあいさつや業務後に飲みにつれていくといった行動をする人は自然とは発生してこない。

そして、自己主張をせずあまり評価されていなかったのに会社にとって実は大きな役割を果たしていた人を見つけることは難しいのだ。

休みを取らない人に休みをとらせるための方法

休みをとれといっても休みを絶対にとらない頑固者がいるだろう。仕事本当に好きで、仕事が趣味みたいな人間はあきらめるとして、仕事が趣味ほど行かないにも関わらず休まない人がいる。

彼らは仕事上は柔軟なのに休みをとることとなると頑固になって「いやいいです。」となる。こっちは「いやよくないよ」と思っているが休みを無理やりとってもらうわけにもいかずに難しい。

そんな人には、人数に余裕がある大企業限定だが、休みを取らない人のもとに1,2年目の社員を投入し仕事を教えてやれと言い仕事を手放してもらおう。そこで仕事を手放さなければ、仕事力に問題があるし、後輩がうまく仕事を習得できていなければ教え方に問題があることがわかる。 休みを取らないのではなく取れない人なのだと理解することができる。

効率を見直す

忙しく、時間がなくて休めない人いう人に関しては、仕事の効率化を褒めてあげよう。仕事を効率化し今までよりも終わらせること自体が本人にとってのインセンティブになるのであれば、当人は短時間で仕事を終わらせようとするだろう。

このように、休みを取らない人は何かしらの理由があって休まないはずなので原因を上司がそれとなく探してあげるとよい。

むろん絶対休まずに成長をしたいという若手がいるのでそういったやる気をそぐこと自体はよくないので気を付けてほしい。 若い間は休むことの重要性を概して理解できないし、無理もきくころなので延々と働き続ける。

同時に外部のふとしたアドバイスを実践するだけで仕事の成果が変わってくるころでもあるので扱いを間違えるとよくない。

有給消化率100%を目指して

働き方改革によって有休消化率を高めることを目指していくだろう。しかし有休を消化するには、有給をとることは当たり前だという意識、有給をとるために工夫すべきだといった今までとは根本的に考えを改めて取り組む必要があるだろう。

中には有給消化を推奨しない会社もあるのでそういった会社にはいかないようにしたほうが懸命なのは確かだ。難しいのは有給消化を本当にしているかはOB訪問や、会社説明会ではわからない。 実態がどうなのかをつかむためには、仲がよい人から聞くことをすすめる。

どうしてもいない場合は、転職エージェントに聞くのがよい。 転職エージェントは候補者の愚痴を聞くことが多いため、会社の内情を知っている。

転職エージェントに有休消化の実情を知る目的だけでもいいので会ってみるとよい。 黒い内幕は【BIZREACH(ビズリーチ)】にいる転職エージェントに、リクルートエージェントでは有給等の統計情報を聞いてみよう。

エージェントには休み以外の話も聞き面接をうけたときに話と情報が一致しているかを確かめながらエージェントの情報が確かか、そして企業の言っていることが本当か確認していこう。 今日は以上だ。