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投資銀行への転職【入門編】未経験転職、IBD、給与等の転職事情

当サイトでは投資銀行の転職はあまり扱ってこなかった。理由は金融業界未経験では転職が厳しいことと、あまりの長時間労働のため物理的な意味でも生き残ることが大変だからだ。

 しかし取材を通して、労働環境が変わってきたこともあり、今後投資銀行転職(特に投資銀行部門:IBD)についても発信していくことにした。

投資銀行への未経験転職は難しいのか

今回の記事は投資銀行部門について話すので投資銀行=IBDだと今回の記事では理解してほしい。

投資銀行への未経験転職ははっきりいって難しいのと、募集してもすぐに応募枠が埋まるので難易度が高いことを認識しておこう。ただし、例外が2つある。1つ目は投資銀行にいないが、金融業界での勤務経験があることだ。

 

金融業界で働いている場合は、投資銀行業務もキャッチアップできる人材だろうと認識される。もちろん経験者を採用したいのだが、経験者採用は投資銀行業界に限らず難しいので未経験で地頭の良い人を採用するのがよい。

 

2つ目は、MBA経由だ。事業会社を経て、MBAを取得後、インターン経由で投資銀行にアソシエイト入社する人は多い。しかしながらすぐにクビになる人も少なくない。原因はエクセルの遅さと、長時間労働への耐性がないこと、また独特の雰囲気に耐えることができないことだ。

 

さて、あなたがメーカーの営業だとして投資銀行に行きたかったらどうしようか。基本的には難しいが、コンサルをはさむか、デロイトをはじめとするFAS(Financial Advisory Service)をはさむという形があるが、あまりおすすめはしていない。

 つまり全く未経験だと投資銀行以外の生き方を目指すことを強く勧めたい。将棋で言えば、プロ養成機関である奨励会に20歳で入会するようなものだ。(通常は10代前半で入会し20歳すぎでプロになる)

投資銀行への転職成功者の特徴

投資銀行業界へ転職ができる成功者はとにかく頭がよく、鋭い雰囲気が出ている。そうでなければ、投資銀行業界ではつぶされる。

 よく見ていると、色黒で背が高い屈強な男どもが活躍しているのが投資銀行部門であることがわかる。少々異様な雰囲気を放っているが、あの異様さが若い人達を惹きつけている要因であると私は推察する。

 投資銀行業界はある意味日系の体育会系企業に近い雰囲気があるが、理不尽なことを言う人がいても彼らは成果につなげてくる。あまりキマジメすぎる人には向かないのでお金目的で転職することは避けよう。

学歴と投資銀行業界の関係

さて、頭がいい人が多いと投資銀行業界で述べたが、基本的に外資系は東京大学と慶應義塾大学がほとんどだ。(MBAを取得している人も多い)

 あとは京都大学や一橋大学、たまに東京工業大学、早稲田大学(日系だと早稲田大学は比較的多い)、といった学歴の人たちがいるといった程度だ。

 実際、MARCHクラスの人は入社するのが厳しいのが実情だ。新卒では慶應生にとって滑り止めと言われるメガバンクですらMARCHクラスでは入社が難しい。金融は学歴が求められるので、大学院でいわゆる学歴ロンダリングをしておくことを勧めたい。

 エスタブリッシュメントな業界であるので、ここらへんのルールが覆るのはなかなか難しい。他方、コンサルは学歴があまり問われなくなってきているので、コンサルに行った方が幸せになるのではないかと思う。

投資銀行で活躍する公認会計士

外資系投資銀行業界には、毎年公認会計士業界から転職者が数人出ている。日系を入れると2桁はいるだろう。監査法人と投資銀行は全く異なる雰囲気だが、公認会計士は監査業務を通じて財務分析に長けているので数字の能力が求められる投資銀行業界にフィットする人も多い。

 

最近は監査法人を挟まずに投資銀行に就職する人も出てきているくらいだ。公認会計士を取得している人は新しいキャリアとして投資銀行を考えておくとよいかもしれない。

投資銀行からの転職先

投資銀行からの転職先だが、基本的には同業が多い。コンサルと違い、潰しの効くスキルがそこまで多いわけではない。

CFOに関しても互換性のあるスキルが決して多いわけではないため投資銀行マンがそのままCFOとしてすぐに活躍する事例はそう多くはない。

 

投資銀行で勤めあげアーリーリタイアをする人も見かける。

60歳まで働かなくても十分な貯蓄ができるためだ。年収5000万円の人であれば5年働けば2億円は簡単に稼げるのでひどい金遣いをしない限り、そこそこの暮らしは継続できる。

投資銀行業界の給料はやっぱり高い

投資銀行業界は新卒の給与が年収900万円程度であり、比較的年収が高く、アナリストからアソシエイトに上がる年はサインアップボーナスもあり、年収3000万円程度になる。

 年収がここまで高くなるのは、PEファンドを除くと投資銀行業界くらいだ。コンサルティング業界でも年収3000万円はパートナークラスにならないと到達しない。

 

また、ヴァイスプレジデント、ディレクター(ファームによってはこのポジションはない)、マネージングディレクターと昇進していく毎に年収が跳ね上がり、馬車馬のように働いてニンジンを追いかけ続けるバンカーが跡をたたない。

転職者にとってつらいディスカウント

転職した場合、基本的にディスカウントと呼ばれる経験を割り引かれる慣習がある。例えば日系から外資系にいった場合、日系での4年間は外資系での1年分ですよという形で、アナリスト2年目(通称アナ2)、ひどい場合はアナリスト1年目(アナ1)として転職する。

 また、欧州系と米系でも序列があり、基本的に米系の方が格上だ。よって欧州系から米系に転職してもディスカウントがおこる。

 ディスカウントによっては新卒よりも低い給料になるアナ1がいるため、プライド的につらい面がある。

 日系から転職できる実力があるのに転職しない人はこういった事情がある。ただし、これは忙しかった頃の話でこれからは働き方が変わるので、ディスカウントに関しても動きがあるかもしれない。

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年功序列がある程度保たれる

コンサルティング業界は年功序列がトップファームになればなるほど、全くと言っていいほどなく実力のあるものが昇進する。

一方、投資銀行業界は昇進のテーブルが決まっており、4年目でアソシエイト、7年目でヴァイスプレジデント(VP)といったような形で各社テーブルが決まっているため、イレギュラーな昇進は近年少ない。昔は昇進速度が速かった時期もあったが、リーマンショック以後は見かけない。

そのため年功序列が保たれ成績を出している人は横並びの出世になり、ディレクター以上になってから昇進の差が開いてくるというパターンが常だ。

もちろん成果の出せていない人はアソシエイトの段階で昇進できない。

アナリスト、アソシエイト、ヴァイスプレジデント、ディレクター、マネージングディレクターとなっていく中で、血みどろの戦いと血の滲むような努力があることは言うまでもない。

労働時間は投資銀行業界を苦しめている?

さて投資銀行業界はこれまで長時間労働は当たり前で、忙しいときは1週間10時間未満の睡眠というのも起こっていた。(1週間合計である)

そして休日などは全くなく、たまに日曜1日休めるという形だ。

 投資銀行業界は本当にハードであった。

だが、労働環境の改善が求められている日本において投資銀行も例外ではなくなった。日系の野村やみずほも労働時間の削減が強く叫ばれ、若手ですら早めに帰れるようになった。

深夜まで働いていた人が20時には帰宅できるような状況すら生まれた。

 

もちろん表向きでは全員早く帰ると言っているが、今でも2,3時まで働いている人はいる。しかし、恒常的なものではなく一過性の重労働になっている。

労働時間の短いプロジェクトが増えたのだ。

 

そしてゴールドマンサックスですら、女性を投資銀行部門で採用を増やしたこともあり労働時間が短くなっている。産業医面談に行かされる基準時間が他業界並みになった。これまでならほぼ全員が産業医面談行きになっている基準時間だ。

 

メリルリンチやモルガンスタンレー、JPモルガンも追随している。欧州系の状況は個人によってまちまちで、いまいち会社としてのスタンスが日本オフィスでは見えていないが、海外オフィスは元々労働時間が長くなかった。欧州系投資銀行の日本オフィスもその流れに追いつくだろう。

転職面接の内容は投資銀行ではどうなっているのか

投資銀行の面接内容だが、モデリング試験や金融の知識が問われるというのはもちろんあるのだが、注意してほしいのは×をつけられないことだ。

 投資銀行は基本的に新卒の時と同じで、1人でも×をつけると落とされる。よって、30分の短時間面接で減点をされないように無難な回答をしつつ、頭の良さを伝えるとよい。

 

通常の業界に比べ面接時間が短いのであまり、手ごたえを感じないかもしれないが、失敗したという感覚がなければ通常の優秀な人であれば面接をパスしている。

 

モデリングの試験でこけるようであれば、対策をろくにしていない人と見なされるので最低限の対策は転職エージェントとしておこう。

クビの恐怖

外資系はリーマンショックでたくさんの人が失業したことで有名だが、クビは日常茶飯事だ。近年は、人手不足もありパフォーマンス不足によるクビは少なくなっている。

 プロモーションできないから退職、上がつまっているから退職と言う流れになっている。

中途はクビを言われるまでについていけなくなり、出社しなくなることもある。

 一方、部署単位での日本撤退はたまに起こり、バークレイズの株式が撤退したときのように一気に部署が吹っ飛んでしまえば即仕事がなくなる。

 

株式の仕事は外資系では日本にそこまでありふれているわけではないので、金融から足を洗うか日系に一度行き捲土重来を期すくらいしかない。

もしくは、同じ会社の他部門や他国に拾ってもらうしかない。

日系と外資系の違いは投資銀行でもある

日系と外資系の違いは先ほども触れたが給与が違う。欧州系米系といった違いより、日系、外資系という違いが大きい。

 

どうしても日系はいわゆる証券の個人営業や法人営業部隊がおり、投資銀行部門だけ特別扱いをよしとしない。事実、投資銀行部門の収益が大半を占めているという投資銀行はほとんどないだろう。

よって、日系は投資銀行部門だけ特別扱いするのに抵抗があり給与が低い。一方、外資系は億単位をもらうプレイヤーも存在するため、サラリーマンとしてはアップサイドのある業界である。ベンチャー経営者になりIPOするよりも、頭が良く、体力のある人がお金を稼ぐには堅実な手段かもしれない。

外資系投資銀行における英語力

基本的にお客さんは日本なのだが、クロスボーダーの案件も多いので英語は非常によく使う。英語の使えない外資系のバンカーはほとんど昇進できない。

 NY研修もあるため英語は習得する時間が十分にある。もしくは短い時間の中で英語をあっという間に習得している。

 昇進には英語は欠かせないので外資系投資銀行で生き残るつもりなら、必ず英語はできるようになっておこう。

英語だが、スタディサプリ ENGLISHに登録してすぐに英語ができるようになろう。また、お金に余裕があればPROGRITに2ヶ月通って集中的にやるのがよい。ビジネス英語に強い。継続的に半年以上腰をすえてやりたいときは、トライズがよい。

投資銀行への転職を実現するために

投資銀行への転職は絶対にビズリーチを使ってほしい。なぜかというと、ビズリーチはリーマンショック時にクビになったバンカーをうまく集めて成功したからだ。

 ちょうどタイミングが良かったということもあり、優秀で年収の高いバンカーが集まるサイトになり、その影響で優秀な転職エージェント、そしてコンサルティング業界等の優秀な候補者が集まってきた。

 投資銀行に強い、経歴が立派な個人エージェントがたくさんいるので会うだけで刺激になる。投資銀行業界への転職を少しでも考えている人はビズリーチに登録してほしい。

スタディサプリ ENGLISHトライズPROGRITも英語をのばすために使ってほしい。

今日は以上だ。