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マッキンゼーやボストンコンサルティンググループ(BCG)、ベインアンドカンパニーへの転職をはなから無理だとあきらめない

コンサルティング業界への転職を見ていると、ほとんどの人がコンサルティング業界への転職を成功させている。これまで、転職は難しかった業界の敷居が急激に下がったのはアクセンチュアやデロイトトーマツコンサルティングの採用数が増えたことが理由といっても過言ではない。では、その他のトップの戦略ファームはどうだろうか。考えてみた。

デロイトに落ちてもBCGに受かることもある

これは具体的な例ではあるが、デロイトはあっさり一次面接で落ちてしまったが、BCGはあっさり内定が出てしまったということはある。

同様の事例はアクセンチュアに関してもあった。ファームとの相性と簡単に言ってしまえばそれまでだが、受けた順番や、もっている専門性と需要とのマッチングなど様々な要素が混在しているのは事実である。(例えば、官公庁やIoTといった必ずしも全会社がやっている領域でない専門性をあなたが持ち合わせた場合、会社によってあなたの評価が大きく異なってきそうだということは容易に想像がつくだろう)

また、タイミングの話でいくと、今回はダメだったが、半年後には受かってしまうということも十分にある。

コンサルは一度落ちた人が再度チャレンジして受かる事例もあるので、複数のファームを受けないと転職活動では意味がない。また、転職エージェントによっても得意不得意の領域があるので、1つの転職エージェントだけから情報を集めていた場合、その転職エージェントが情報を入手していないコンサルティング会社の情報はほとんどあなたへもわたらないはずだ。

ひどい転職エージェントの場合、情報がないことを理由に、「あのコンサルティングファームはよくないからやめたほうがいい」とさえ言われる。

最初からあきらめては勝負にならないトップファーム

トップファームは絶対に受からないと思っていてはまず受からない。マッキンゼー、BCG、ベインアンドカンパニー等に受かる気持ちで徹底的に準備をしておくと、実力がつく。

実は、入るだけならそれほど難しいわけではないので、入るかどうかは受かってから迷えばいいのである。面接の内容自体は、トップファームとその他で大きく変わるわけではない。同じ対策内容が生かせるのであれば受けておかないともったいない。

十分に対策を積むことで、コンサル転職において求められる高いレベルの思考力が最終的には作られ、転職後も生かされるコンサルタントとして活躍できる最低限の素地が作られるのだ。よって、トップファームに受かるために最も重要な事項として最初にでてくるのは受かるという強い気持ちを持つことだ。受かるという強い気持ちなしには100%、転職の内定を勝ち取ることはできない。

トップファーム転職に関しての具体的な選考内容については別の記事で書かせていただいたのでご確認いただきたい。

なぜチャレンジしないのか

新卒でも中途でもチャレンジしないこと自体が問題になる。チャレンジをまずしてみたら意外と受かってしまうことがある。東大や京大の理系学部を卒業して、それなりに入社が難しい企業に入っている人は、可能性が十分にあるにもかかわらず、自分には受からないだろうと勘違いしている。

逆に、私大卒で住友商事等に勤めている商社マンはなぜか自信満々で、コンサルでもトップファームでも余裕で受かるのではないかと勘違いしている人がいるからおもしろい。商社で働いている人の中には、その自信満々なオーラと、最低限の地頭をもってしてトップファームから内定を獲得している人がいる。

ただし、トップファームに転職すること自体が幸せなことかどうかは、各人による。電通や博報堂、テレビ局で非合理な激務環境にいる人は、合理的な激務環境に変わるので成長度合いを考えると転職することをすすめたい。広告代理店やテレビ局の長時間労働の内容は、体力さえあれば誰でもできるものなので、あまり無理して働くことはない。

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コンサルは組織自体がドラスティックに変わっている

コンサルティング会社に関して、○○社は××だ!という話を聞くことがあるだろう。しかし、コンサル業界は、スピード感を重要視し、自分たちの組織に関しても耐えず変化させようとしている。すでに9000人以上が存在するアクセンチュアの日本法人に関しても、あれだけの大きな組織でありながら組織のルールを変化させ、新しいことをしようとしている。アクセンチュアだと例えば、動画を活用したプレゼンだ。動画ビジネスが流行り始めているということでアクセンチュアもとりあえずやってみようというマインドが出ている。また、儲かりそうな領域ではデジタルをはじめとした新しい組織を作りどんどん仕掛けていっている。

マッキンゼーやBCG、デロイトに関しても、新しい組織を立ち上げて従来の枠組みにとらわれない組織を活用した新しいビジネス領域を獲得しようとつとめている。戦略コンサルティング会社はとにかく地頭がいいことを前提条件としているため、専門スキルだけがある人を採用しないと個人的にはふんでいたが、そうではなくデジタル、オペレーションといった特定の分野に秀でている人であれば会社内の地頭レベルに達していなくても別枠で採用している。大きくカラーを逸脱しなければよいのではなかろうか。

ここで何をつたえたかったかというとコンサルティング会社自体が変化しているのでこれまでと同じものさしで測っても意味がないということだ。常に最新の情報を入手し、その組織はなぜそのような変化をしているのかを知る事だ。こうした情報は会社の採用チームから聞くのが一番早い。ビズリーチに登録すると、コンサルティング会社の人事から直接連絡がくるため転職エージェントを経由するより早い。よって、登録だけしておいてスカウトを待つことをおすすめしたい。

BCGは大量採用によって質が下がったというのは本当か

BCGは大量採用して、質が下がっているという話は就活生でも聞いたことがあるだろう。最近はコンサル志望者でもなくてもこの情報がいきわたっている。BCGの質が下がった話は本当の部分もあれば嘘の部分もある。まず、質が下がった要因にあげられる大量採用が発生したのは事実だ。具体的にはITにバックグラウンドをもつSE等が多く採用された。新卒に関しては、採用人数がリーマンショック時に比べ増えたため平均した質はやや下がったと言えるが相変わらず優秀な人が入っている。SEが中途で入社すると、これまでのコンサル的なものさしで比較すると優秀な人が採用されたかは疑問が残るだろう。

しかし、BCGにおいてもITプロジェクトが増え、規模の拡大を求めているなかで、ITコンサルや、SEの役割ができる人が求められはじめた。儲かる領域に参入すると、会社が決めた以上は儲かる領域に強い人を採用しているため、これまでの戦略案件をこなす能力とは別のものが求められるようになった。これまでヘルスケアの戦略立案で活躍していたコンサルタントが、ITプロジェクトにアサインされて活躍できるかというと、適応するだけでも大変である。コンサルタントも専門性があるため、ITに関して詳しい人はITの専門家として採用するのである。またその場合もIT業界の戦略立案担当というわけではなくシステム導入といった実行よりの部分なので他のプロジェクトとは根本的に性質が異なる。

こうした背景もあり、BCGは従来のBCG基準では質が下がったと見えてしまう人は増えていることが予想される。また、最近は短期の戦略立案プロジェクトだけでなく長期の常駐プロジェクトも増えている。つまりBCGがアクセンチュアの後追いをはじめている。デジタルに関してもアクセンチュアが本腰を入れはじめたために、BCGが後れを取っているのは否めない。BCGはこれからアクセンチュアを追って、マッキンゼーとは異なる勝負をしていくことだろう。(マッキンゼーとBCGをどちらも利用したことがある事業会社の偉い人達に聞けばすぐわかることだが、両社の単価は大きく開き始めており、BCGはマッキンゼーよりも非常に単価が低くなっている)

一方で、BCGの昇進基準は厳しいままで、優秀な人達が集まっているところでは昇進できない人が普通に生まれている。優秀でない人達が入ったから昇進できやすくなったかというとそういうわけではなく、戦略案件を専門に行うスーパーエリートの間では競争がいまだ起きている。またBCGも各業界に人材を輩出しており、良い意味での人材輩出所になっていると感じる。

ベインアンドカンパニーの採用人数は相変わらず増えていない

ベインアンドカンパニーの採用人数には相変わらず変化がないというか、ファームの規模が拡大していない。一定の規模を保ったまま案件と人材の質を保っていることはすごいことである。ベインアンドカンパニーは若手の登用も十分にすすんでおり、そもそも日本代表の奥野氏が40代前半と異常に若い。戦闘能力の高い人だけが入社し、戦闘能力の高い人だけが生き残り、戦闘能力という概念になってコンサルティングをしているのがベインアンドカンパニーであろう。

ベインアンドカンパニーはマッキンゼーと並んで入社が難しいので、入社できたら羨望の目で見られるだろう。玄人好みなコンサルの感じがあってよい。

トップファームとそうでない企業の差の1つは英語力

トップファームとそうでない企業の差は英語力でつく。トップファームはユニット制を採用していないため、あらゆるグローバルプロジェクトにアサインされる可能性が高い。トップファームは、コンサルタントを派遣し常駐させる派遣モデルを基本的にとっていないため、会社に残って海外とやりとりをしつつプロジェクトをすすめる可能性も高くなる。

そのため英語ができないと厳しいのがトップファームである。英語が全員できて当たり前なのがトップファームである。日本オフィスでは英語ネイティブは優遇されるので、トップファームに入れる地頭があり、かつ英語ネイティブなら戦略コンサルティングで高い価値を生み出せるのでおすすめしたい。特に、日本オフィスでもマッキンゼーなどではグローバルな働き方ができるのでチャンスである。

コンサルはプロジェクトによるというのは本当だが、デロイトやアクセンチュアは所属グループ、ユニットによってある程度決まる
コンサルはプロジェクトによって、忙しさや楽しさが変わるが、アクセンチュアやデロイトはグループ、ユニット、インダストリーが決まっているため、ある程度所属している組織でプロジェクトの良し悪しが決まってしまうのが実情だ。良い組織に恵まれないとずっとプロジェクトにも恵まれず、また長期間のプロジェクトも多いためにずっと貧乏くじを引かされ続けることになる。

デロイト、アクセンチュアで良い機会を得る人がいる一方、良い組織に所属できず上司に恵まれないということもある。その際に転職するために転職者自体が多くなるのだ。コンサル間の転職は非常に容易ですぐに内定が出る。最近コンサル間の転職で、デロイトからアクセンチュアといった横並びの転職で失敗したという話を聞く方が難しい。特に、シニアマネージャー未満であればすぐに転職は成功する。

デロイト、アクセンチュアに関しては自分が所属する組織について事前に調べておき、そこが本当に自分にフィットするところなのか調べておこう。

A.T.カーニーやローランドベルガーについて

A.T.カーニ―やローランドベルガーも常に人を採用している少数採用のファームだ。個人的にA.T.カーニーはよいプロジェクトも多く、成長できる機会も多いが、ローランドベルガーは人があまりにも足りなすぎるので、根性のある人に転職してほしい。

ローランドベルガーはインダストリーに偏りがあるのでどのプロジェクトをすることになるか聞いておこう。

A.T.カーニーは活動が複数あり、比較的流動的ではある。それでもポジションがつかえているのでなかなか昇進がベインやマッキンゼー並となってないのが問題であろうか。だが、転職できるチャンスがあれば飛び込んでみてほしい。

コンサル転職も複数の転職エージェントに会うべき

さて、恒例のコンサル転職エージェントだが、ビズリーチに登録し、コンサルティングムの人事からオファーを直接受け取ろう。そのあとすぐに応募はしなくてよく、まず軽い面談を行うかもしくは採用をしているという情報だけ集めよう。その後、コンサル専門のエージェントにビズリーチ経由で何社か会い情報を集めよう。

アクセンチュアやデロイトの転職やITバックグラウンドの方で、戦略ファームを考えているのであればアクシスコンサルティングがおすすめである。

今日は以上だ。