20代~30代のキャリアを考えるブログ

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会議で否定ばかりする、一見頭がよく見える人の特徴

 会議で否定ばかりする人はいないだろうか。そしてその否定が感情的ではなく論理的になっており、議論するうえで一見必要になることが多いように見えている。彼らの発言は会社として必要に思われるが実は会社にとっておおきな害悪となっている場合がある。

議論自体が好きで結果として否定につながっている

頭のいい人は議論が好きだ。まわりにいるコンサルで議論すること自体が好きな人がいないだろうか。アウトプットや目的ではなく相手と議論をし、打ち負かすこと自体が好きな人のことだ。

彼らは概して学生時代は横文字を駆使し、商社やメーカーに行くような友人に対してもバリューやロジック、コンサルでは~ということを連発し周りを困らせていた。

そこそこ頭のいいコンサルタントはその後、非コンサルタントの前でコンサルっぽい話がウケナイことに気付き話し方や単語だけは変えるものの本質的な中身は変わっていない。(本当に頭がいいコンサルタントはコンサルっぽくふるまっていないし相手を論破させようとするようなことはしない) 議論自体が好きなため、相手の提案を否定することに快感を覚える人が事業会社にもコンサルにもいる。

一般的に提案は「~をしたい」という形でノーガードで殴ってくださいと言わんばかりの勢いで提案してくる。 その提案はノーガードなので殴るのが容易い。

自分のことを頭が良いと思っている人は、提案をサンドバッグ代わりにして提案をぼこぼこにしてどや顔をしている。 そう、このような状況で提案は全く通らない。

こんなコンサルいるよね

いったんコンサルの話に戻す。戦略コンサルや外資コンサルとよく名乗っている人たちはホワイトボードをやたら買いたがる。若手のころはホワイトボードを買うのが目標らしく広い家に引っ越してはホワイトボードを設置できる環境をととのえている。

ホワイトボードでさぞ交渉な議論をしていると思いきや、「トイレットペーパー」「ネギ」といったいつしか買い物リストをメモするメモ帳になりさがり真に効果的に活用している人を見たことがない。

とある、ともに戦略コンサルの夫婦はホワイトボードで夫婦喧嘩をするらしい。論点を整理し何が間違っているかを考えるそうだ。狂気である。

会議で否定ばかりしている人の特徴

会議で否定ばかりしている人は、否定して倒すことが価値になっているので対案を出さない。事業会社になると否定することには価値はなくて、承認される案をたくさん出し実行することに価値がある。

にもかかわらず自分の頭のよさを誇示するために否定をし、議論を進めなくしてしまう。 どんないいプランだって穴はありその欠点をつくことはできる。完璧なプランだってないわけだ。

UberやAirbnb等のサービスを最初にプレゼンされたら元々業界にいる人からしたら狂気の沙汰だと思うだろう。こんなの無理だ、使うわけがない、実行できるわけがないといった声が聞こえるのは容易に想像がつく。 そんな状況の中で否定しようとする人には全く価値はなく、Uberのアイデアを考えて実行しようとする人が最も素晴らしい人だということはわかるだろう。

だけど、対案を出せば乱暴

では、否定ばかりしている人のダメな点は対案をださないことにある。Airbnbがまだ世の中に存在していなかったときのことを考えてほしい。提案されたAirbnbというプランがダメだとしたら別のアイデアを出せという人がいる。

対案を出せと否定している人に迫り、否定している人は困って、例えば「どこでもだれでもアパホテル(今考え付いたもので本当に適当だ。誰でも申請したらアパホテルの看板を使って宿泊サービスを展開できるサービスとする。)」というサービスを対案で出したとしよう。

もちろん否定している人は自分で創造することが苦手なので彼らが出すアイデアは優れているとは思えない。おそらく否定する人が考えたどこでもアパホテルというサービスよりAirbnbというアイデアのほうが優れているだろう。 否定をする人に対案を出せというのは乱暴だ。

否定をする人の活用法

否定ばかりする人は穴を見つけるのが得意だ。そんな彼らに有効なのが、否定されたポイントをクリアできるにはどうにか方法はないか?一緒に考えてくれないか?というのが有効的だ。

否定ばかりする人は森を見るのが苦手だが木を見るのが得意な人が多い。まして否定をするということは頭もいいので、問題のある点を解決するための方法を考えてくれる場合がある。

そう、ゼロからの対案ではなく、問題点の解決にうまく巻き込むとよい。 事業会社において懸念されるリスクの解消方法は究極的にはあり得ない。そのため誰かが、腹をくくって不退転の決意で事業やアイデアを実行したらよい。 否定してくる人にリスクを徹底的に洗い出したうえでそれでもやるかということを責任者が考えればよい。

すぐにあなたは否定していないだろうか

否定する人の特徴は話した後の第一声が、「いや、」だとか「違うと思います」と反射的に出てしまう。もはや反射レベルなので何か対策の方法があるかというと私はないのではないかと思っている。

だからできるだけ、嘘でもいいので「いい意見だと思います」「わかりました」「おもしろいですね」といった単語をつけたらよい。無理なら「なるほど」というだけで相手の印象は変わってくる。 人間だれしも肯定をされたいのは間違いないので一度自分の意見を肯定してくれたらそのあとは反論意見を聞いてくれやすいわけだ。

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「一緒にやろうよ」というだけで全く違う

否定ばかりする人は、否定の立場をとっていることからわかるようにチームのためを思った反対ではない。あくまで自分本位な反対になっている。このことはチームに参加できていない意識から生じてくる。

何も同じチームだったら否定してはいけないというわけではないが、困難な状況の中、知恵を絞ってなんとかできないかを考えるのがチームとしての一体感のはずだ。 否定ばかりする人に「一緒にやりたい」「一緒にやろうよ」というだけで大きな変化が生まれるのだ。ぜひ試してみてほしいと思う。

コンサルを今すぐ辞めたほうがいい理由

戦略コンサルという職業は優秀な人たちばかりで、チャレンジングな仕事を任される。多くのコンサルタントが第一線で死にモノ狂いで働く一方、近年はコンサルのハードルが下がっている。

戦略系ではないが、外資系と名乗ることができるBig4系のコンサルやアクセンチュア(非戦略)等は大量に採用をした影響でコンサルの質がさがってきていることが問題とされている。

コンサルタントらしくふるまわないといけないというプレッシャーか何なのかは定かではないが横文字を使ったり、論理的に否定することができるようになったりとする。 そんなスキルは全く役に立たない。昔社会に悪い意味で大きな爪痕を残した、某真理教の上祐氏のディベート術は圧巻で相手の意見を論点をずらし反論し相手の意見を否定すると同時に自分の意見を肯定していた。

中途半端には入れてしまったコンサルタントも話すことだけうまくなり、事業を進める力が全く身につかず役立たずになってしまう。 コンサルタントで優秀な人の多くは事業会社でも活躍できているので中途半端にコンサルになってしまった人に私は警鐘を鳴らしたい。

否定ばかりする人が鍛えてほしいこと

否定ばかりする人が否定しなくなる環境は新規事業の立ち上げだ。ベンチャーで新規事業を任せられたらもはや否定をせずに仕事をもくもくとやるしかなくなる。自らそのような環境に行ってみるとよいのではないかと思う。否定するために使っていた頭脳を別のことに生かしたい。

【BIZREACH(ビズリーチ)】でベンチャーの幹部候補や若手の採用ポジションのスカウトがくるので使ってみよう。またリクルートエージェントのベテランコンサルタントに相談をして自分の在り方を否定してもらうのよい。 今日は以上だ。