20代~30代のキャリアを考えるブログ

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転職の面接で合格するためのポイント 事前に練るべき対策とは

転職活動において最大の難関になるのは、面接であろう。

確かに、履歴書や職務経歴書などによる書類選考も重要なポイントではあるが、良くも悪くも工夫できる余地は少ない。

企業は、職種や職歴、年齢、学歴などによる明確な足切り基準を有している。当然、職種/職歴/年齢/学歴などの、過去の定量的な事実を偽ることはできない。だから、書類選考は受かるときは受かるし、落ちるときは落ちるものなのだ。

ただし、面接は異なる。面接でのコミュニケーションの内容によって、あなたの評価は高くなることも低くなることもあるのだ。

今回の記事では、面接官が候補者のどのような点を見ているのかを解説させていただく。また、転職エージェントを上手く活用して、合格率を高めるための方法についても述べた。

この記事を参考に、面接で自分自身の力を適切に説明する方法を整理し、面接に合格するための対策を練っていただければ幸いだ。

なお、転職エージェントは各企業でどのような面接を行なっているか、データを持っていることが多い。

ビズリーチに登録すると、多くのエージェントから連絡が来て、情報収拾を効率的に行うことができるだろう。

また、ビズリーチと同時に、いくつかの転職エージェントに登録することが王道だ。案件数やサポート体制に定評があるリクルートエージェントか、ハイキャリアの転職支援に実績のあるJACリクルートメントのいずれかに登録すると良いだろう。

コンサルティング業界を目指す方、コンサルティング業界からの転職を目指す方にはアクシスコンサルティングがお勧めだ。ベンチャー企業への転職であれば、GEEKLYに相談すると良いだろう。

面接官が候補者に求める三大能力

面接官は過去のファクトを元に候補者を評価している

例えば、リーダーシップを有した人物を採用しようと考えたときに、過去リーダーを務めたことがなかったり、リーダーとして失敗経験しか積んでいない人を採用しようとは思わないだろう。過去にできなかったことが、未来にできるようになる保証は無いからだ。

だから、面接官は面接を通じて、候補者の過去のファクトを効率的に収集し、それを元に候補者の能力を判断しようとする。

求められるのは「考える力」「導く力」「やりきる力」

では、面接官は候補者のどのような能力を見極めようとしているのだろうか。

会社によって差はあるが、ほぼすべての会社が「考える力(思考力)」「導く力(リーダーシップ)」「やりきる力(当事者意識)」の3つの能力を重視していると言える。それぞれの能力について、簡単に解説したい。

・「考える力(思考力)」
これは東大生は頭が良いと言われる理由、つまり、ペーパーテストの得手不得手とは似て非なる概念だ。問題がどこにあるかを把握し(問題把握能力)、それを効率的に解決する方法を考えること(問題解決能力)を合わせた能力が「考える力」だ。本質的な頭の良さと言い換えても良い。

例えば、業務上で非効率的な作業を発見して、かつ、それを効率化する業務プロセスを実装したとしたら、それは「考える力」が高いと評価されるだろう。

・「導く力(リーダーシップ)」
いくら、良い計画を考えても、それを一人で実行しきることは不可能だ。当然、メンバーに仕事を任せ、エンゲージメントを高め、高い成果を出してもらえるように導いていく必要がある。

・「やりきる力(当事者意識)」
どんなに良い計画を考え、メンバーを導いたとしても、成果が出るまでには長い時間が必要になる。その間に飽きてしまったり、諦めてしまったりしたら、成果を上げることはできない。だから、成果を上げるまでやりきることが必要になる。

例えば、ベンチャー企業で新規事業をやりたいと発言し、それを任されたのにすぐに辞めてしまう社員がいたとすれば、それは「やりきる力」が低いと評価され、次の転職は難しくなるかもしれない。

このように整理すれば、「考える力(思考力)」「導く力(リーダーシップ)」「やりきる力(当事者意識)」を多くの企業が求めている理由が分かるだろう。

能力だけでなく人間性も評価の対象となる

候補者の人間性を評価対象に入れている企業も多い。ただ、率直なところ、その評価基準は曖昧である場合が多いと言えるだろう。

よく見られる評価要件としては、「素直さ」「明るさ」「真っ直ぐさ」などが挙げられる。しかし、それを見極めることは難しく、基本的には面接官の直感に依存することになる。

どのような人物が多く在籍しているのか、採用ページを事前に読み込んでおくと、自らの人間性を高く評価させるための振る舞い方のヒントを、少しはつかめるかもしれない。

また、ベンチャー企業を受験している場合は、Wantedlyの記事や写真から、企業のカルチャーをイメージできることも多いので、チェックしておくと良いだろう。これらのソースを良く読み込み、明確なイメージを持って面接に臨むと良い。

20代半ばまでは「第二新卒」であり「ポテンシャル採用」だ

面接で求められる能力やマナーは新卒採用に近い

もちろん、これまで積んだ実績にもよるが、20代半ばまでの候補者は、企業から即戦力とみなされることは少ない。従って、この年代の採用は、「ポテンシャル採用」として新卒採用に準じた面接が行われることが多くなる。求められる能力やマナーは新卒採用のそれと近いと考えて良い。

ポンシャル採用と言えど、過去のファクトを元に「考える力」「導く力」「やりきる力」などの能力を見極められることには変わりない。それと同等に重視されるのが「志望動機」だ。

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企業への志望動機を情熱的に語れるように準備しよう 

海外の採用学の研究においては、志望動機を面接で見ることは正しくない、と定義されることが多い。なぜなら、志望動機の良し悪しを判断する基準を作ることは困難だし、受け手によってその評価がブレることが多いからだ。

しかし、実体としては、多くの企業が志望動機を重要視している。日本の企業の社員は自社や事業に対する愛が深く、それを共有できる人物を社員として迎え入れたいと考えることが多いためだ。特に、ポテンシャル採用の社員にはそれを強く求める。

逆に、外資系企業は、合理的な選考を好み、メンバーに対して強い愛社精神を求めることが少ない。面接官自身も愛社精神が薄い場合も多い。必然的に、面接の場で志望動機を問われることは少ないと言えるだろう。

特に、愛社精神が強い社員が多いのは日系のメーカーだ。メーカーを受ける場合は、なぜそのメーカーを受けたいと考えているのかを、明確に説明できるようにしなければならない。

その業界や職種を志望している理由だけでは甘い。その会社を志望している理由を、熱意を持って説明ができるようにしてほしい。

20代半ば以降は「即戦力採用」だ

即戦力として自らの実績を端的に説明できるように準備しよう

年齢が20代半ばを超えてくると、企業は候補者に「即戦力」を期待することになる。どのような年齢でも必要となる「考える力」「導く力」「やりきる力」などの基礎力もそうだが、その領域のプロフェッショナルとしてどのような実績を残したのかを問われることになるだろう。

だから、プロとして自分の達成してきた実績を端的かつ定量的に説明できるようにしておいてほしい。

例えば、営業であれば「売上数値」や営業担当者としての「社内順位」。コンサルタントであれば「こなしたプロジェクトの内容」や「お客様からの評価やその後の成果」「社内での評価や昇進スピード」などがそれに当たる。

過去の実績を尋ねると、自らの在籍したチームの実績について説明をする方が多い。ただ、これだけでは不十分だ。自らが企画し、チームを率いて成果を出したのか、あるいは成功したチームにたまたま在籍しただけなのか、では評価はまったく異なる。

チームの実績と、その中での自分の役割、自分の実績を明確に切り分けて説明できるようにしてほしい。

自らの実績を過剰に演出することはお勧めしない

なお、自らの実績を過剰に演出し、相手に印象付けることはお勧めしない。面接官も素人ではない。話を盛っても、それはすぐに見抜かれてしまうだろう。

自らの実績を過剰に演出しないと合格水準に達しないようであれば、それはまだ転職のタイミングではないということかもしれない。面接で必要とされる実績から逆算して、その実績を最短で積めるように努力し、それを達成してから転職活動を行うことをお勧めする。

なお、今の自分が転職活動で評価されるのかどうか、どこまでいけば評価されるのかは、人材業界のプロに聞いてみるのが良い。

ビズリーチに登録すると、多くのエージェントから連絡がくるので、参考になる。

また、自分の実力に自信がある方はハイキャリアの転職に定評のあるJACリクルートメントに相談してみると良い。まだそこまでの自信を持てない方は、転職の案件数や支援実績で国内No.1のリクルートエージェントに相談してみると良いだろう。そこで情報量が足りなければ"DODA "も悪くない。

コンサル業界を目指す方やコンサル業界から転職する方は、アクシスコンサルティングに相談すると良いだろう。

面談前に転職エージェントに登録した方が良い理由

転職活動を行う際、自ら企業にエントリーする方と転職エージェントを使って企業にエントリーする方がいる。実は、統計上はハローワークを使って転職活動を行う方が一番多いのだが、当ブログの読者には、そのような方は少ないだろう。

自分に自信のある優秀な方であるほど、転職エージェントを活用せずに自ら企業にエントリーすることが多い。しかし、筆者はそれをお勧めしない。その理由は以下の通りだ。

転職エージェントは企業が面接で聞いてくる模擬質問集を持っている

転職エージェントは、企業が面接でどのような質問をしてくるのか、それにどう回答すれば評価されるのか、データを持っている。面接の内容を知らずに面接に臨むのは、受験生が過去問を解かずに大学を受験するようなものだ。

優秀な方であればあるほど、面接の内容を知り、準備することを怠ってしまう。そして、足元をすくわれることも多いので気をつけてほしい。

転職エージェントによって得意な業界/会社が異なるので複数エージェントに登録すべき

複数の業界や会社を受ける方は、どの転職エージェントがその業界や会社に強いのかを調べて欲しい。その企業に強い転職エージェントであれば、面接でどのような質問があり、どうすれば合格できるかをアドバイスしてもらえるのは、お伝えした通りだ。

加えて、強い転職エージェントは企業に対する交渉力を持っているので、あなたの強みを企業に売り込み、合格率が高まるように動いてくれる。

ビズリーチには、様々な会社に強い転職エージェントが登録しており、スカウトメッセージをもらうことができる。

リクルートエージェントは、日本で最も多くの企業の面接情報を有しており、参考になるだろう。転職におけるオールマイティ的な存在だと言って良い。"DODA "もそれに準じる多くの情報を有している。

また、ハイキャリア向けならJACリクルートメント、コンサル業界ならアクシスコンサルティングが詳しい情報を有している。

自らに向き合ってくれない転職エージェントは即刻切ろう

転職エージェントに相談に行くと、あなたの担当キャリアアドバイザー(CA)が就くことになる。ここで、優秀な担当キャリアアドバイザーが就いてくれれば問題がないのだが、問題はその能力が低い場合だ。

キャリアアドバイザーの能力が低いと、あなたに合った求人を紹介してくれないし、企業に対して効果的にあなたを売り込むこともできない。

基本的に、一度担当キャリアアドバイザーが就いてしまうと、担当を変えることは難しい。その場合は、その転職エージェントに相談するのは辞めてしまおう。

いくつかの転職エージェントに並行して登録し、担当キャリアアドバイザーが優秀だと感じる転職エージェントに絞って支援してもらうと良い。

編集後記

いかがだっただろうか。企業の面接のやり方を知り、面接に合格するためのポイントをつかみ、転職活動を成功させてほしい。また、面接の合格率を高めるためには、複数の転職エージェントに登録し、彼らの持つ情報や彼らの支援を最大限活用していこう。

まずは、ビズリーチに登録して、多くの転職エージェントからの連絡をもらい、情報収拾を効率的に行うべきだろう。これは必ずやってほしい。

また、ビズリーチと同時に、いくつかの転職エージェントに直接登録すると良い。

案件数やサポート体制の充実度を求める方は、リクルートエージェントに登録すると良い。それだけでは足りないと感じる場合は、"DODA "に登録しても良い。

ハイキャリアの方であれば、ハイキャリア層の転職支援に実績のあるJACリクルートメントに登録すると良いだろう。

コンサルティング業界を目指す方、コンサルティング業界からの転職を目指す方にはアクシスコンサルティングがお勧めだ。

ベンチャー企業への転職であれば、GEEKLYに相談すると良いだろう。

いずれにしても、ビズリーチと複数の転職エージェントに登録しながら、面接の突破、そして転職成功に向けて近づいていってほしい。


今日は以上だ。