20代~30代のキャリアを考えるブログ

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年収1,000万円を超える人の転職のタイミング

年収1,000万円。港区や2chにはたくさんいると言われているが、世の中的には限られた一部の人だけしか届かない金額だ。特に35歳までにこの額に到達する人は医師や弁護士などの資格職業や、総合商社やキーエンスいった限られた有名企業、一部の社長や個人事業主しかいないだろう。

年収1,000万を超える理由

年収1,000万円を超えている理由を考えてみよう。資格職業はまさに資格という国の制度の下、免許保有者が限られており、かつ取得が難関である仕事が多い。

同時に高い専門性が身についているため希少価値が高く、同じ仕事をしている限りはどこでもやっていける。社長や個人事業主はリスクをとり、自分で給与を設定するができ、実際に高い売上を出して、高い給与を得ている。では、総合商社、ディベロッパー、外資コンサル、投資銀行はどうだろうか。

資格職業と同じカテゴリで考えてみよう。資格職業はポータブルスキル(会社の外にでても使える職業)である可能性が高く、転職先でも同じ業務を行い、同じような負荷価値を顧客に提供できる。

まず、わかりやすい営業の話をしよう。プルデンシャルのような個人向けの保険を売る仕事を考えてみよう。保険会社は無数にあるため、プルデンシャルで結果を出していたら、他社でも通用するだろう。顧客はよっぽどのことがない限りプルデンシャルの保険だから保険に加入しようとはなりづらい。(日系大手の場合は会社の安心感は確かにあるが)

では、キーエンスはどうだろうか。キーエンスは測定機器等を売っている。理系出身であれば、研究室や実験施設に行けばキーエンスのあの箱を目にすることがあるだろう。とはいえ測定機器を販売して高い給与をもらえるのはキーエンスくらいなので、キーエンスの仕事と同じ仕事を転職先でするキーエンスOBは多くない。

それでも、上司に詰められ、厳しい目標を達成するために鍛えられる環境は、営業マンとして成長することができどこへいっても、何でも売ることができる営業マンへと変貌するわけだ。営業で優秀な人は会社の製品を売っている訳ではなく、自分を売り込み、信頼してもらい関係構築をすることで売上をあげている場合が多い。

そのため営業マンとして活躍している人は営業という職種をやる限りポータブルスキルを獲得できたというわけだ。給与の高い会社で営業マンをしている人は他社の営業マンと比べても優秀なわけだ。 

総合商社について考えてみよう。

総合商社も多くの人が営業に従事する。総合商社の場合、法人営業が基本であるが、総合商社で身につく能力はポータブルスキルとは言いがたい側面がある。すでに輸出入のルートが確立されていることや、上司の言う通りにするだけで売上が立ってしまうため営業としての能力が身に付きづらい。

交渉能力があると自負している商社マンもいるが、際立って他業界のトッププレイヤーよりすごい交渉力を持っている場合は少ない。プルデンシャルのトップ営業マンの方がすごいと感じる場合が多い。

この場合のすごさとは相手のニーズに的確にこたえる能力と引き出し。即座に顧客のベネフィットを考え出す頭の回転の速さである。

総合商社は(少なくとも今は)儲かっている関係で給与も高いが、能力以上の給料であるため他社に行くことはできない。三菱商事から三井物産への転職は基本的にありえないため他業界に行くしかなく、その場合、これまでの能力を活かしての転職とはなりえない。よって総合商社にいる人は会社は辞めずにおこう。

特に1,000万円もらっている人は他に行くところはない。役員級までつとめ、監査役等でベンチャーにもぐりこんだほうが賃金的にはいいと思われる。

ここで商社と保険の営業マンで比較したが、会社のリソースで売上を立てている人は自分の手柄と勘違いしやすい。

スキル以上に過大評価し、勘違いしてしまっては他社で活躍できなくなるのでなぜ自分は成果をたてているのか、仮に社員20人の零細企業にいったときに価値を発揮できるかを考えてみよう。

零細企業では東大卒の10人をマネジメントする経験よりも、パートのおばちゃん10人をうまくマネジメントできるほうがよっぽど大事だ。ここまで極端とも思える例を出したのも30歳を超えたあたりから「もっと俺はできる」と思い込み会社を飛び出して公開する人がいるからだ。

年収1200万円の総合商社勤務から年収700万円でベンチャー企業に転職して失敗する人は少なくはない。すぐに給与はあがるだろう、ストックオプションをもらえるだろうと期待していたが自分の成果があまりあがらずそれに連動して会社の業績があがらず最悪の場合、入社時の給与を下回ることさえあるからだ。簡単に年収が下がる転職だけはしないで欲しいと思う。 

転職をせざるを得なくなった場合

それでも転職をしなくなったときのことを考えよう。30代のうちに出世の可能性が分かってしまう可能性もある。

すでに本流からそれていたり会社でいい待遇を受けていなかったりで、どうしても去りたいと考えている場合は転職することも選択肢だ。大企業にいる場合の給与を維持できなければ転職は絶対しないと決意したほうがいいだろう。

まずは給与にこだわって、その後にやりたいこととの一致を考えてほしい。やりたいことだけで転職をして年収半額となっては元も子もない。ベンチャーに転職した人の多くが、生活水準を下げざるを得ないことにストレスを感じるからだ。本ブログでは何度も言うが、ベンチャーへの転職は覚悟を決めた人にだけおススメしたい。 

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転職エージェントを100%つけよう。

大企業からの転職、そして、年収維持となると難易度が高いので熟練のエージェントに相談してほしい。1000万円以上の転職は人材エージェントも必死になってくれるのでいろいろ質問しよう。どうしても譲れない条件にマッチしなかったらいくらエージェントがすすめてきても断ろう。経験があればそれなりに案件がよってくるので簡単にブレないようにしてほしい。 

年収1000万円以上の方向けの転職サイト

年収1000万円の以上の方で転職がはじめての場合は、ビズリーチに登録し、大手の転職エージェントであるリクルートエージェントを使ってみよう。そこで転職の温度感を把握したあとに特化した個別エージェントに相談に行くとよい。年収1,000万円以上と書かせていただいたが、2,000万円以上の方にアドバイスをすることが少ないので、1,000万円~2,000万円の方向けだと思ってきいてほしい。

転職サイトは【BIZREACH(ビズリーチ)】 の登録は絶対しよう。本当に限定案件が流れてくる。そして限定案件の絶対数が多い。

意外に思われるが、DODAも幹部ポジションを抑えているのであってみてほしい。 

年収1,000万円入りたての場合はJAC Recruitment(ジェイ エイ シー リクルートメント)も登録しておいて損はない。

今日は以上だ。