20代~30代のキャリアを考えるブログ

若手のキャリア、転職についてインタビュー、意見を発信しています。

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ベンチャー企業をさまよう、ファッション転職を繰りかえさないようにしよう

ベンチャー企業は資金調達の環境が整い始めたことで、おしゃれなオフィス、若い人にも十分生活できるだけの給与、他社に劣らないための魅力的な福利厚生、有名企業出身の上司と様々な環境が整いはじめたのは事実である。ベンチャー企業で成長し、起業等の次のステップにすすみたい若者にとっては良い環境であることは間違いない。だが、良い転職をしていない人達がいるので見ていきたい。

ベンチャー企業の定義を設定

ベンチャー企業という定義を設定したい。今回はさらにより深くイメージしてもらうために、創業3年~15年程度、社員数は20名~200名程度で、資金調達を株式で外部から創業時以外もして、仕掛けをうっている企業とする。

世の中には、安定して成長して外部株主もいれずかの上場さえも視野にいれていない小企業もたくさんある。むしろ株式調達をして華々しくTwitterやFacebookを彩っているのはごく一部だ。株式で資金調達を外部から行うと制限ができ、また上場か、売却という形でリターンを求められるようになるため、経営者は並大抵ではないプレッシャーに襲われることになる。

ベンチャーで一度働くと転職が容易となるワナ

20代で新卒ベンチャーもしくは第二新卒でベンチャーに入社をすると、3年くらいしたところで飽きがくるのではなかろうか。新しいことをしたい、次のステップにすすみたい、昇進枠がすくない、もっと会社が成長しているところへ行きたい、メルカリのように話題になっているベンチャーで働きたいといった理由だ。

そして現状では若手のベンチャー社員を受け入れてくれるベンチャー企業が多数ある。冒頭に述べた通り、若者を受け入れるベンチャー企業の絶対数が増えたためである。採用するベンチャー企業としては、一度ベンチャーで働いたことがある社員は使い勝手がいい。

なぜならば低賃金で、比較的長時間労働で、環境が未成熟な状態でも不満を言わずにどんどん行動をしてくれる。またFacebookで会社の告知をして、友人を自社にひきいれることも当たり前のように行ってくれるので勝手がよくわかっている。

大企業から同じような人材を採用しようとすると、給料ダウンを受け入れるか、大企業のように潤沢なリソースに文句を言わないか、スピード感をもって上司よりも市場を気にして行動してくれるかといった様々な不安がある。

例えばベンチャー企業が採用をしようとしたときに、DeNAで働いたことがある人とNTT東日本で働いたことがある人を比較したときに、どんなスキルやか学歴がはあるかは知らなくともたいていのベンチャー企業はDeNAで働いたことがある人を採用するだろう。

ベンチャーに一度働くと、多くのベンチャーから来てくれ状態になるので勘違いしてしまう。

大企業とベンチャーの転職の違い

大企業での転職は、基本的に同業転職である。同じような業界の知識をもっていて、転職先でも生かせそうなスキルを利用して、即戦力になってもらおうという考えである。そのため、大企業間を転職していくとしても、同じ業界の知識が一貫して蓄積していくのでその業界では権威になれる可能性がある。

一方、ベンチャー企業での転職を見ていると、同じような業界でない転職をしている。ベンチャーという業界で見ると同じだが、会社がやっている事業はバラバラであることが多い。人材をやっている人がIoTにいったり、ソーシャルゲームをやっていた人が、CGMサービスの運営にいったりといった具合だ。

大きなカテゴリでテクノロジー、ベンチャーとみればよいのだが、ベンチャー内で業界が変わってしまうと業界の知識はリセットされるので、ゼロからキャッチアップしないといけない。普段から情報は収集していますという人がいるが、しょせん、資金調達情報を見ているくらいで、大した情報を収集していない。

エンジニアの職なら話は別だが、営業や企画がでベンチャー内で業種を変えると積み上げたキャリアが形成されない。

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最悪な転職パターン

有名大学卒して8年程度たった30歳で年収が500万円程度の人をたまに見かける。すでに4社程度経験しているが、2年おきに、ベンチャーを放浪して年収があがっていない。

1社目はリクルート系ではない人材系ベンチャー、2社目はクラウドサービスを展開するベンチャー、3社目は資金調達が終わったばかりの動画系ベンチャー、4社目にまた人材系ベンチャーといった転職だ。

人材系ベンチャーはベンチャーの中でもそもそも給料が低いが、このように業界を変えた転職だとマネージャーポジションでもなく、年収が低いままどんどん転職が決まっていき、結局新卒の時と比べて年収が100万円ちょっとしかあがっていない30歳年収500万円の一流大卒者ができてしまい、同級生の総合商社マンの半分の年収しかもらえないことに気付いて同窓会で愕然としてしまう。

最悪な転職パターンでは、一見キャリアアップしていそうで全くキャリアアップしていないことが浮き彫りになってくる。キャリアアップをしていると見せかけて、全然一貫性がなく、職種も営業だったり、内勤だったりとバラバラになってきて専門性が身についていない。

転職市場、特にベンチャー企業では人材不足で喉から手が出るほど人手でが欲しく、かつベンチャーでも働いてくれる人が欲しいので、自分が色々な会社から欲しがられる人材だと勘違いしてしまう。

ファッション転職は自己満足に終わってしまう

転職を繰り返す度に、会社の資金調達の情報を流したり、新たに発足した事業の人員募集のWantedlyをシェアしたりしたところであなたの評価はあがらないし、スキルも身につかないし、給与もあがらない。するべきことは必要なスキルをとにかく高めていき、市場価値のある人材になることだ。

おしゃれなオフィスや、「イケてる仲間」との勉強会に行くだけではだめだ。日本国内のMBAスクールで見られる無駄に意識の高い人達の集まりで実際に手を動かさない人になってしまってはだめだ。

ベンチャーにおいて大事なことは、イケてる現状に満足するのではなく、自分が手を動かすことで会社の悪い点をどんどん改善していくことである。

ベンチャーではなかなか成果が出ないのでシェアすることは本来なかなか滅多にないはずであるにもかかわらず、ベンチャーに転職直後から、さも自分の成果のようにFacebookでシェアを始める人がいる。

が、成果がでていたとしてもこれまでの人のがんばりなので自分の成果ではないのでは...とつっこみたくなることが多々ある。実際に成果がでるのはだいぶ後あとになる。

経営者が会社に勢いがあるように見せるためにどんどんソーシャル上でバズらせる施策自体は場合によってはいいと思うが、ただ自己満足の為だけに投稿をシェアしていることの無意味さを本記事では何度なんども強調したい。

コンサルティング業界のにおいては短期間のプロジェクトにおいては、で2,3か月でパワーポイントを書いておわりというプロジェクトもあるため、それで一定の成果を出せたことになる。

しかし、がベンチャー(事業会社)では、実際に手を動かして売上やユーザー獲得という目に見えた形になるのはだいぶあとになる。じっくり腰を据えて、石の上にも3年ではないが、我慢しなければならない。まわりの人たちが成果をが出しているように見えて焦ったとしても気を付けないといけない。

成果が出るまで我慢できるかが大事だ。通常成果が出るまで待っていたら、1,2年で転職を繰りかえすことはありえなく、成果がでず転職していることだと判断されないようにしよう。

シニアクラスで組織構築等の仕事で上流だけやって、1,2年で渡り鳥のように動く人は実際いるのだが、彼らは若いころにじっくり腰をすえて何か大きな成果を出している場合がほとんどだ。~をやった人だというブランディングができれば一生食っていくことができる。

給与は高くとりにいこう

最近のベンチャー転職を繰り返す若者を見ていると、給料が伸びていない。そして給料のアップを求めていない。かといって、がむしゃらに土日も働いているわけではない。

中途半端に満足をしている様子が見て取れどこかもどかしい気持ちになる。給料はあなたの市場価値を間違いなくあらわすので、給料は交渉の場でも積極的に高い額を要求してほしい。給料交渉はなんとなくやりづらいな、嫌だなという人は一生経営陣や会社に搾取される存在となる。

ベンチャー企業の良い点でも悪い点でもあるが給与テーブルがしっかりしていないので個人の交渉で年収が大きく動くことがたまにある。

給与交渉をすることで給与があがると、後々のモチベーションにつながって高いモチベーションのまま働くことができるので、ぜひ一生懸命働くような環境にするためにも給与交渉はしたほうがよい。

転職をこれ以上繰り返さないようにするための方法

これ以上繰り返すといってもすでに転職をしまくりの状態で転職に抵抗がなくなってしまうと盲目的に転職を肯定してしまうだろう。転職をすること自体、もしくは転職活動をすること自体は市場価値を確認し、スキルアップにより貪欲になるという観点でいいと思うが、繰り返し続けることはよくない。

転職をこれ以上繰り返さないようにするためには、転職したくなったら社内異動という方法がないか探ってみよう。例えば既存事業の運営ばかりで、ちょっと飽きたな、新しいことしたいなとなったら社内の新規事業に関わることができないか手をあげてみよう。

ベンチャーの場合、社内事業を新規にする場合リソースが足りない場合がほとんどなので手伝うというだけで喜ぶだろう。その後、うまく社内政治をすることで部署異動が実現し、いつの間にか新規事業に携われることになる。

いきなり新規事業にいくよりリスクも低く、見知った人と仕事ができるので、よりよい環境でのスタートダッシュをきることができ、成果をあげやすくなるだろう。

転職をとめるエージェントの存在がありがたい

ベンチャー企業界隈となると転職エージェントも躊躇なく転職をすすめてくる。仮に転職に失敗したとしても次があるからだ。30代中盤の転職経験のない銀行員がをベンチャーに転職して、その転職が失敗したとなったら転職エージェントも心が痛むものである。

しかしながらベンチャー企業ならば大して心が痛まない。だがベンチャー企業間の転職をとめてくれる転職エージェントは貴重であなたのキャリアを真剣に考えてくれている証になる。

転職エージェントと出会うであうためにビズリーチに登録し、そのなかで転職をとめてくれる転職エージェントがいたら間違いなく付き合っておいたほうがいい。すぐに金にならなくてもいいので余裕がある証拠であることと、キャリアを長期的に見ることができる能力がある。

ビズリーチからベンチャーに強い転職エージェントをいくつかピックアップしてスカウトが来た中きたなかから会っていこう。

今日は以上だ。