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研修内容を把握して新卒/転職の企業選びを考えよう

企業選びの軸に、研修、育成制度が充実しているかを挙げる人を見かける。しかしながらただ研修に時間をかければいいわけではなく、意味のあるものをしているかをきちんと見てほしい。研修の実態を他社のものをきくうちに意味のある研修と意味のない研修が大きくわかれる。あくまで1つの軸だが企業選びの参考にしてほしい。

お金と時間をかければいいというわけではない研修

日系大手の研修は無駄に長く、会社に染め上げるためのものが多い。はっきりいって日系大手企業の研修はないほうがましであるものが多い。

日系大手企業出身者と対談をしていくなかで、先輩の銀行員の話をずっと聞いてまわる、対してスキルのない先輩からエクセルの仕事を習う、現場経験のない人事からパワーポイントの作り方をならうといった意味のないものがいくつかある。

良い研修の例とダメな研修の例をとりあげつつ詳しく研修について評していきたいと思う。

研修の目的

研修の目的は大企業の場合いくつかあるだろう。
1つ目の目的は社会人としてのマナーを得ることだ。社会人のマナーときくとすでに社会人で2年以上経験のある人にはあんなこと大したことないと思うが、社会人マナーの研修は役にたつ。名刺の渡し方、席の座り方、挨拶の仕方、メールの送り方、正しい日本語の使い方といったことを研修で学べるのは大きい。

一見意味のないルールにも思えるが、50歳以上の人と仕事でかかわるうえでマナーを知らないと確実にマイナスになる。もちろん、メールアドレスの宛先の順番などあまり意味のないものあるが、社会人の基礎研修は思った以上に役立つので大企業にいる人はフルに活用してほしい。逆にベンチャーは研修が手薄なので、マナーはしっかりおさえておいたほうが新規事業の開拓の際に役立つことばかりである。

2つ目の目的は、会社になじませることだ。悪く言うと洗脳に近い。会社独自の用語、会社独自のシステム、会社独自のルールになじませ、反乱分子が後で製造されないように懐柔するのが研修の目的だ。楽しい飲み会と楽な座っているだけの研修で、お金がもらえるので大企業最高という思考をうえつける。

某ブラック企業のように、ひたすら大声を出させるようなこともあるが、基本的に研修は楽なものばかりだ。人格否定をして洗脳する企業は飲食といった体力勝負の業界でロジックを超えたものが時として必要とされる業界に適用される。

研修期間はできるだけみんなで楽しくするとよい。無理にとがっていると配属や情報収集で不利になるので表向きだけでも楽しんでおこう。ストレスがたまったら筋トレでもしておくとよい。

3つ目は配属のための能力わけだ。研修でも良い姿勢で臨んでいる人、テストで高得点を取る人は配属で有利になる。配属は社会人人生の大きな転換点であるため研修で良い部署にいけるのならば出し抜いてでも結果をだそう。特にコンサルや投資銀行と違い、プロジェクトベースでない場合は逃げられないので情報収集には力をいれてほしい。

研修を見分ける手法

研修の制度は覚えていないことが多いので1年目の人に聞いておこう。中途の場合は中途入社したての人だ。どういう研修内容でどういった時間をかけてやるかを聞いておこう。無駄に1年近い研修をやる企業もある。

また、講師を内部外部問わず呼ぶ場合はきちんとした講師かを見分けよう。研修が意味合ったと答えている企業は企業文化として成熟している。ただ楽しかっただけは危険である。

研修は仕事に比べると大したことないが、研修で会社の基準が分かり、あたりまえの水準が低いと、転職組の人はその地点で萎えてしまい転職エージェントに相談に向かう人がいる。面接では部長、ディレクタークラスと話したことで優秀だと思っていたが研修でいざ、転職動機や研修担当がしょぼいなと感じると仕事へのモチベーションが確実にさがる。

研修は大きな要素ではないが情報集をし、どういったことが意味があったかをみわけよう。

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優れた研修の事例

リブセンス社という最年少上場を果たしたネット系ベンチャー企業があるが、こちらの新卒採用の研修がWEB業界では話題になると同時に大変良い研修であった。

残念ながら振り返りをした記事が現在は見れなくなっているのであるが、内容は新卒社員に新規事業を作らせ実際に実行させるものであった。

新規事業立案はたくさんあるが、実行までの段階までになるとなかなかない。実行までやりきっている事例であり、また、デリバリーサービスとアウトプットだけ見ると簡単なサービスだが、試行錯誤し、サービスをつくっていく過程と、お金を得る経験ができる研修はなかなかない。

役員クラスが毎回フォローをし、仕事さながらのフィードバックをすることを研修の1か月で体験できるのは素晴らしいことだと感じた。何より、売上を自分たちで発生させるという行為が経験できる研修は世の中にほとんどない。

名刺を集めるだけが目的化する研修より、その先にあるどう稼ぐかまで設計されている研修は素晴らしい。記事のリンク先から興味のある方は読んでほしい。

振り返りの中で徹夜をしないというごく当たり前の学びを得ていたのも良いなと当時は感じた。若さだけで押し切ろうとすると大抵失敗する。エネルギーがあることは良いことだが。

新卒対象の「made*研修」の最終報告 | LIVESENSE info

リブセンスの新卒研修から生まれた「Pacirii」から見えたもの~シェアで体験できること・できないこと:インタビュー|gihyo.jp … 技術評論社

悪い研修の事例

大きな声では言えないが、ベンチャーではない大手IT系企業の研修はいいところが少ないように感じている。どうも大手IT企業は説明の下手な人が講師をするのか新人や中途社員が全く理解できず現場にいきしんどい経験をするということが毎月のように発生している。

固有名詞であげたい企業がいくつかあるくらいだが公開記事なので今回は遠慮しておく。繰り返しになるが研修がおわると大抵みんな内容を忘れるので研修を受けている当事者に話を聞くようにしてほしい。

入社時の研修以外の充実度

研修は入社時だけでなく働きながら研修をし、自分の振り返りをすることが最も成長する。それにあたって業務をしながら行われる研修がどれだけあるかをチェックしてもらえればよい。

最初は研修に時間を割くのに、入社後からは研修が全くなくなる企業がある。内容の充実度はさておき、大手メガバンクは全国から研修のたびに人を呼び寄せ交通費も含めると莫大な金をかけていることがわかる。

これも繰り返すが内容の充実度についてはここでは触れないことにする。

入社後に能力を伸ばすことに投資してくれる会社は素晴らしい企業なのでそういった会社こそが継続的に成長していく仕組みのある会社だと覚えておこう。

情報収集の方法

情報収集は、転職の場合は、ビズリーチリクナビNEXTで転職エージェントを探し希望する転職先の企業に転職したばかりの人を紹介してもらおう。転職後1年以内だと望ましい。

また、新卒もビズリーチ・キャンパスに登録している1年目の人にあってみよう。1年目は研修しかしていないので研修のことはたくさん話してもらえる。

一方、戦略コンサルや投資銀行は研修がほとんどないため自分で学び生き残るプロフェッショナルマインドを身に着けよう。

ITコンサルは、IT研修が充実している。なお当サイトでよくとりあげるアクセンチュアは企業自体は良いのだが、IT研修だけみるとやや良くない印象だったが、徐々によくなりつつある。

今日は以上だ。